第二十三話~針が導く先【前編】
欲しいのは・・・空を飛ぶ能力?水中で呼吸する能力?
空~アルマ・シリウス
水中~クレメンス・ボンド
空~ロジェ・タリス
水中~ノウマン・アント
水中~アガト・リン
空~イリス・フェイト
水中~カロリーナ・ジェニー
空~ルスノア・ククル
空~グルーナ・サヴィー
空~リリ・プリムロス
水中~ピーター・ハラルド
方針が決まった第三班は、地下を出るために、地上へ繋がるエレベーターの内外を調べていた。
エレベーターシステムにハッキングして、プログラムの確認をする、イリス。
「特に異常なし。念の為、警報システムは解除しておきますね」
エレベーターの天井裏に登ったタリスが、上部の暗闇をライトで照らす。
「こちらも、危険物の類は見当たりません」
「じゃ、前半に乗る組と後半に乗る組に分かれて・・・」
「裏切り者がいる可能性があると仰っていたのに、二人一組での行動を?」
突然、方針を変えたボンドに、疑いの目を向ける。
「この先が、絶対に安全だとは、言い切れない」
「誰かを生き残らせるために、二組に別れ、全滅の恐れを回避する」
「ちなみに、私は、後半組だ」
(それが、本音か~)
心の中でため息をつく、三人。
「では…」
【前半組】
・タリス
・ノウマン
・イリス
【後半組】
・ボンド(一人)
どこか寂しげな表情のボンドに見送られ、エレベーターの扉は閉まった。
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上に昇るエレベーターの中で、準備運動を始める、ノウマン。
「イリス、地上の階数表示は…」
「情報伝達系の接続は、一通り切ったんで、動いてないはずですけど…」
「…何をするつもりだ?」
異音が出ていないか警戒するタリスが、ノウマンの肩を抑える。
「見張りが居た場合に備えて、制圧準備を…」
「見張りが数人とは限らない。ここは、慎重に…」
「だから、先手を打って、人質を取ろうかと…」
「待て!罠が設置されている可能性だってある。まずは、エレベーター内に身を潜めて、地上の様子を伺い…」
「…後手に回れば、裏切り者は動きやすくなる」
意見が割れ、反目し合う二人に挟まれて、一人、気まずくなる、イリス。
「・・・あ~あ、着いちゃった」
エレベーターが止まり、到着後の方針が定まらないたまま、扉が開く。
「・・・あれ?」
人が消えて無人となった、見慣れた多目的広間。
辺りを見回して、罠が無いことを確認した二人は、ゆっくりとエレベーターを降りた。




