第十九話~侵攻の狼煙【前編】
外出日は…晴れ?・雨?
雨~アルマ・シリウス
晴れ~カロリーナ・ジェニー
雨~アガト・リン
晴れ~クレメンス・ボンド
晴れ~グルーナ・サヴィー
雨~ルスノア・ククル
雨~リリ・プリムロス
晴れ~ピーター・ハラルド
建物を鉄板で囲み、カーテンが閉じた窓の隙間から、中の様子を窺う軍服の機動隊員。
「報告。全ての窓にカーテンが下ろされており、目視での状況確認は不可でした」
「突入への素早い対応…第一班の行動は、第二班に筒抜けなの?」
鉄板から少し離れた所で、ライフルスコープから建物の入口を覗く、サヴィー。
「…現在、建物内の音を収集して、中の様子を探らせています」
「…情報収集に気を取られて、後頭部を撃ち貫かれないように」
「わ、分かりました?」
サヴィーと機動隊員の不穏なやり取りを、傍らで見守る、アルマ。
「第三班は、何を?」
スコープを覗きながら、設置したライフル銃の角度を念入りに確認する。
「う~ん…建物の裏口から侵入…できる?」
「第五班の機動隊員を一部お借りしても?」
「・・・駄目」
「第五班は、第二班の無力化。ハラルドの確保は…第三班が行う」
「第三班だけで確保しろと⁈」
「地下には、あのボンドが居るんだから…問題ないでしょ?」
信頼と威圧の眼差しを向けて、アルマの返答を待つ。
「・・・ある程度の装備と、建物内の配置が分かれば…問題ない」
────────────────────────────────────
第二班の往来が増え、段々と慌ただしくなる建物の玄関フロア。
「報告。裏口に少数、一階の玄関フロアと、上階の談話室から、複数の足音を確認しました」
「上階に複数・・・」
「何か気になることが?」
呟いたサヴィーの言葉に、持ち込まれた情報を統制していたリリが反応する。
「いや…第三拠点は?」
「第三拠点は…防音壁で覆われているため、確認できませんでした…」
「第三班だけでは、心許ないですね…機動隊員の一部を、裏口に加えますか?」
「・・・」
「総督?」
【パンッ・・・】
建物内外の雑音が、一発の銃声で静まり返る。
サヴィーが指を掛けたライフルのスコープからは、玄関フロアで血しぶきを上げて倒れる第二班の姿が映っていた。
「撃てー!」
静寂を切り裂く号令と共に、鉄板から、無数の銃弾が建物へと放たれる。
「な!う、撃て!撃ち返せ!」
第五班からの発砲を受け、手持ちの銃で応戦する、玄関フロアの第二班。
「怯むな!」
鉄板に身を潜めながら、的確に第二班の体へと銃弾を打ち込む、第五班。
無数の発砲を音と、鉄板に弾かれた銃弾の金属音が、あちらこちらで鳴り響いた。




