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戦争は跡に続く・・・  作者: 真知コまち


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18/22

第十七話~大義名分【前編】

 ラーメンは、あっさり系・こってり系?

あっさり派~アルマ・シリウス

こってり派~カロリーナ・ジェニー

こってり派~ルスノア・ククル

あっさり派~ピーター・ハラルド

こってり派~グルーナ・サヴィー

あっさり派~リリ・プリムロス


 銃痕あなが開いた死体に、薙ぎ倒されたテーブル。

 零れ落ちた食べ終えていない料理は、赤い血で染まっていた。


  「…ひどい」

   倒れた死体とテーブルの隙間を探り、慎重に足を運ぶ、カロリーナ。


  スーツを着た死体の頭を蹴り、良く見えるように顔を固定する、サヴィー。

 「見知った死体かお?」

  

「いや…初めて見た顔だ」


   死体に近づいたカロリーナが、死体のポケットから缶バッチを取り出す。

  「・・・ありました…ね」


「…銀色無地の缶バッチは、情報処理班の身分証あかし


  「この襲撃者したいは…第二班の⁈」


「状況的には・・・」

 死体から離れたサヴィーの顔色をうかがい、口をつぐんだ、アルマ。 


 「・・・少し、外の空気、吸わない?」

  棒立ちの二人に、不自然な笑顔で優しく語りかけた、サヴィー。


──────────────────────────────────


  紙煙草に火を点け、屋上の金網フェンスにもたれる、サヴィー。

 「ふぅ~後ろ…付けられてたの?」


「・・・”尾行されていなかった”とは、断言できない」


 「・・・でしょうね」

  大きく煙を吐き出し、アルマに後ろを見るよう、あごで促す。

   

  「総督。頼まれていた”マフィアボスの死体”ご用意致しました」

   足音を立てずに、アルマの手が届く背後きょりまで近づいていた、ウエイトレス。


 驚きを表情には出さずに、数歩だけウエイトレスから離れる、アルマ。

「・・・こちらは?」

 

  「情報処理第五班・特殊処理部隊長のリリ・プリムロスです」


 「普段は、このレストランの警備。兼、店員」


「…なるほど。襲撃者を討った銃弾じんぶつは、第五班」

「ここは、第一班の拠点であると同時に、第五班の拠点でもあったと…」


 「理解が早い。第一班うちに欲しい人材だと思わない?」

  リリが応え難い質問を、真面目な表情で問いかける、サヴィー。


  「・・・ご冗談を…」

   アルマに対して、あからさまに嫌な顔を見せる、リリ。


「・・・一つ疑問が」


 「何?」


「死体の用意は、第二班の襲撃を、マフィアの抗争に見せかける為に?」


  「ふふっ、違いますね」

  「マフィアボスの死体は、第二班を捕らえる”表向きの理由こうじつ”を創る為です」

   リリの無表情は、口角が上がり、どこか勝ち誇った顔に見える。


 「リリ…喋り過ぎ…」

  短くなった煙草を下へ投げ捨てたサヴィーは、笑った顔をリリに覗かせる。


  「!…はい。申し訳ございません」


 「さて…時刻通りなら、下に着いた頃かな?」

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