第十五話~恐怖の象徴【前編】
お肉派・お魚派?
肉派~アルマ・シリウス
魚派~クレメンス・ボンド
魚派~カロリーナ・ジェニー
肉派~ルスノア・ククル
肉派~ピーター・ハラルド
肉派~グルーナ・サヴィー
地元では有名な、高級レストランの前に立つ、アルマとカロリーナ。
「ここが…第一班の拠点?」
半信半疑の顔を傾けて、店上に飾られた立派な店名を見上げる、カロリーナ。
「情報に間違いはない…はずだ」
カロリーナに、ちらりと視線を送り、店中へ入るよう促す、アルマ。
「ちょいと、待てい!」
扉に掛けられたカロリーナの手を、店のガードマンが掴み止める。
「あんた達…客、じゃないよね?」
「…どうします…アルマさん…殺りますか?」
「…そう速まるな…結論を急ぐ必要はない」
「何やら、ひそひそと喋られているようですが…丸聞こえなんですけど?」
手を力強く握り、伏せたカロリーナの顔を、下から睨み覗く。
「ルスノア・ククルの客…と言えば伝わるかな?」
「・・・な~んだ、オーナーのお客様か~」
カロリーナの手を離して、店の扉を開く。
「付いて来て!案内してあげる」
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案内されるまま、数種類の扉を通され、煌びやかな部屋に行きついた、三人。
「・・・白?」
白一色で統一された壁、料理が並んだ白円のテーブル、白い椅子が三脚。
厳重な警備に、白色への異様な固執…ここが拠点で間違いない
椅子を引き、アルマとカロリーナに着席を促す、ガードマン。
「座りなさい。食事が冷めてしまう前に…」
「え・・・えぇぇ⁉」
確証を得ようと、二度見、三度見、カロリーナの視線が、アルマとテーブルを行き来する。
「・・・あなたが、第一班の指揮官…ですね?」
「証明する方法はない…けど一応、この私が情報処理班の探していた”総督”だ」
「・・・」
今まで感じたことの無い殺気に、思わず息を吞む、アルマ。
「…美味しい!酸味と甘みのバランスが…絶妙です?」
場の空気に気づき、きょとんとした顔で、切り分けた料理を口に運ぶ、カロリーナ。
「あははは…ちょっとした冗談のつもりだったのに、こっちが驚かされた」
「・・・良い部下を持ったみたいだね…ボンド」
表情に出た後悔と喜びの感情を、笑い悶えた顔で覆い隠した。




