第十四話~無数の取引【後編】
寝間着は?
外着~アルマ・シリウス
寝巻き~クレメンス・ボンド
パジャマ~ロジェ・タリス
寝巻き~ノウマン・アント
外着~アガト・リン
部屋着~イリス・フェイト
無し~カロリーナ・ジェニー
パジャマ~ルスノア・ククル
外着~ピーター・ハラルド
無し~店主
【ゴトッ】
店の奥で鳴った、小さな物音。
アルマとククルの視線が、音の鳴った方向へ、素早く向けられる。
「も、申し訳ございません。こちらを収納している棚が、分からず…」
買い出しの紙袋を抱え、店の奥から顔を出した店主が、深々と頭を下げて謝る。
床に落ちていた血まみれの銃を拾い、壊れた箇所を確認する、ククル。
「そうか・・・残念だよ・・・」
【グシャ】
血が、戸棚に並べられた商品に、飛び散る。
眉間に銃の撃鉄が刺さり、白目をむいて硬直した、店主。
傷口から一滴、鼻を伝い地面に落ちる血。
灯が消えた店主は、全身の力が抜けていき、物を倒しながら地面に倒れた。
「・・・店主が不在だと、困るのでは?」
「あ~何処かに、店主の代わりが出来る人材はいないかな~」
頭を抱えたフリをしながら、横目にちらりと視線を向けて、アルマに返答を求める。
「・・・一人…良い人材に心当たりが…」
~数時間後~
「ここ…ですかね?」
扉を開けて、恐る恐る、店に入って来た、リン。
「あ!君が、アルマさんの言ってた優秀な後輩かな?」
店奥で商品の整理していたククルが、顔を出す。
「あの・・・どちら様?」
「どちら様って…アルマさんから聞いていないの?」
「はい。ここで来て働けとしか…」
「そっか・・・取り敢えず、これの片づけを任せてもいいかな?」
地面に被せた布を捲り上げて、店主の死体を見せる。
「・・・ボーナスは出ますか?」
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手際よく死体の処理を終わらせ、店の掃除を始める、リン。
「あの~アルマさんはどこに?」
「数分前に来たもう一人の部下と、第一班の本部に行ったよ」
「へぇ~もう一人の部下と第一班に…部下⁉第一班⁉」
除け者にされたショックと驚きで、手に持っていた箒を離し倒す。
「だ、誰と…そのもう一人とは、どんな部下でした⁉」
必死に聞いてくるリンの圧に、思わず引いてしまう、ククル。
「だ、誰かは分からないけど…”新人”って呼んでいたかな…」
「後輩に・・・負けた・・・」
膝から崩れ落ち、床に這いつくばって動けなくなる。
「困ったな~君の給料とボーナスは、アルマさんが前借りして行ったんだけど…」
「え?一銭も…無し?」
「情報料だから…どんなに頑張っても返品不可だね…」
「そんな・・・」
文句を垂れ流しながらも、真面目に働くリンだった…




