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恋姫OROCHI(仮)  作者: DTK
72/107

肆章・幕間 ツンデレ超会議・前編

どうも、DTKです。

お目に留めて頂き、またご愛読頂き、ありがとうございますm(_ _)m

恋姫†無双と戦国†恋姫の世界観を合わせた恋姫OROCHI、72本目です。


募集をかけていた幕間の唯一のリクエストです。

その方のご意向に沿っているかは分かりませんが…^^;

恋姫OROCHIならではのクロストークにご期待?下さい!

今回はあまりクロスしてないかも…




パーパーパッパパッパー♪


洛陽の玉座の間に楽団の音が響く。

しかし間に漂う、どこか異様な空気は掻き消えない。


「三国・戦国数千万の恋姫ふぁんの皆さん、こんばんは~。朝まで生討論のお時間ですー」


そんな空気など一切意に介さず、玉座の直下、間の中央に設けられた席に座る風が喋りだす。

その両隣は仁王立ちの壬月と凪が固めている。


「それでは、本日のぱねらーの方々をご紹介しましょ~」


風に向かって八の字に置かれた二つの長机には、合計七名の少女が様々な表情で座っていた。

まずは風が左手を挙げる。


「呉所属。国主にして俺の嫁、孫仲謀さん~」

「よ、よろしく」


やや引きつった笑顔の蓮華。


「呉からはもうお一方。純白の締め込みは誇り高き親衛隊の証。甘興覇さん」

「……よろしく」


思春は憮然顔。


「お次は蜀から。西涼の錦。失禁馬超こと、馬孟起さん~」

「誰が失禁馬超だよ!」

「続きましてー」


華麗に流される翠。


「三国同盟の盟主、北郷一刀お付きのめいどを務める、詠ちゃんです~」

「…どうも」


訝しがる詠。


「そして、戦国からはこちらの方々をお招きしておりますー」


今度は逆側を示す。


「長尾家からはご当主のご登場。越後の龍、長尾景虎さん~」

「よろしくお願いするわ」


美空はあくまで自然体だ。


「同じく長尾家から。越後きっての義侠人、樋口愛菜ちゃん!」

「どーーーん!!!」


元気印の愛菜。


「そしてトリを飾りますは、織田家所属、森家の若き棟梁、森可成ちゃん~」

「……ケッ」


椅子に足をかけ膝に肘をつき、やる気はありませんよ、を全面に出す小夜叉。


「そして司会は私、程仲徳が務めさせていただきます」


ぴょこりと頭を下げる風。

何故か宝譿は落ちない。


「それでは早速…」

「なぁ、ちょっといいか?」

「はい翠ちゃん」


おずおずと挙手した翠を指名する。


「その…何を話し合うのか分からないけど、なんでアタシらが集められたんだ?」


うんうんと頷く諸将。

国主に将軍、軍師。果ては子供まで。

とても共通項があるようには思えない。


「今日の主題は『流行を二千年先取れ!モテる女の秘訣・つんでれに迫る』です。みなさんには、つんでれ有識者としてお集まり頂きました~」

「「「なっ!?」」」


驚きの声を挙げながら、ある者は固まり、ある者は机を叩きつけながら立ち上がる。


「ちょっと待てよ!詠や思春は分かるけど、なんでアタシまで…」

「待て翠。その言葉、聞き捨てならんぞ!」

「そうよ!なんならアンタが一番つんでれじゃないの!」

「なんだとー!?」


ツンよろしく、丁々発止を始める三人。

蓮華と美空は憮然とはしているが黙っている。

そして残り二人は…


「…つんでれって、なんだ?」

「ど~ん?」


意味が分かっていなかった。


「つんでれというのは、意中の男性に対して素直になれず、普段はツンツンとつっけんどんな態度をとっているけど、本当はもうその男性に夢中~。二人きりや、ふとした時にデレデレとした態度が出てしまう女の子のことを言うのです~」

「ンだとぉっ!?」


風の説明に小夜叉はいきり立つと、椅子の上に立ち、机を右足で踏み鳴らした。


「んでオレが、んなもんに呼ばれてんだあぁん!?返答次第じゃタダじゃおかねぇぞコラぁ!」


風に対して怒り心頭、怒髪天を衝く小夜叉。


「よさんか、小夜叉!」


壬月が一歩前に出て叱り付ける。

凪も有事に備え、腰を落とす。

しかし風は全く臆せず悠然としている。


「あ、ちなみに推薦者はお兄さんと剣丞さんですので、何かありましたらそちらにお願いします~」

「「「んなっ!?」」」


その言葉に小夜叉のみならず、言い合いをしていた三人も一斉に動きを止める。

あとでコロス、と呪詛を吐きながら、小夜叉はいったん矛を収め着席。

他の面々も、納得の行く行かぬに関わらず、席には着いたようだ。

それを見た風は満足そうに一つ頷くと、


「それでは、議事を進めましょ~。まずはこちらー」


文字が書かれた板を有識者に見えるよう、机にバンッと立てる。


「『あの人に聞く、彼女のつんでれ点』~!」


風の宣言に、パチパチと疎らな…というか、凪と壬月しかしない拍手が響く。


「あの人って…まさか!?」


蓮華が初めて席を立つ。

詠と思春が眉根を寄せ、小夜叉がどこに持っていたのか、愛槍を手にする。


「あ、いえ。お兄さんたちではなく、みなさんを良く知る方々に来て頂いております。どうぞ~」


風の呼び込みに、ぞろぞろと人が入室してくる。

八の字の開いたところを塞ぐように席が用意され、そこに六人の女性が座る。


「風の左手から、呉の孫伯符さん、蜀の馬岱さん、侍従長の月ちゃん、越後長尾から柿崎景家さんに甘粕景持さん両名。そして、森家副官の各務さんです」


登場した面々に、大半は嫌な顔をする。


「それでは、まず雪蓮さんにお話を伺いましょ~」

「はいは~い。蓮華と思春について話せばいいのよね」

「ちょっ、姉さまっ!」「…………」


いらんことを言わないで、という蓮華に対して、思春は瞑目して半ば諦めの境地。


「そうね~、蓮華は我が妹ながら頑固なところがあってねぇ。ここだ!って好機があってもいかないし、口を開けば、やれ立場だの世間体だのとか言って一刀に甘えないのよねー。好きなら思いっきり甘えちゃえばいいのに」

「それは…だって私は孫呉の王だし、自分の…その、感情に任せて現を抜かすなんて……それに一刀は、私だけの人じゃ無いっていうか…」


雪蓮の指摘に真っ赤になりながら、ぶつぶつとしどろもどろになる蓮華。


「なるほど~、立場が邪魔して素直になれない系のつんでれさんということですね。それでは思春さんはどうでしょう?」

「思春はもっと簡単。蓮華に遠慮してるだけー。ま、あとは最初かなりつっけんどんに当たったから、切り替える時機を逸してるだけでしょ。もうとっくに一刀のこと認めてるのにね~。蓮華と同じくらい一刀のこと好きなんだから、もっと積極的にならなきゃダメよ」

「しぇ、雪蓮さま!如何な雪蓮さまのお言葉と言えど、今のご発言は看過出来ません!私が奴のことを蓮華さまと同じくらいす、好きなどと…断じてありません!!」


顔を真っ赤にしながら机に叩きつけた拳をわなわなと震わせる。

あまりの様子に、隣の翠が少し引きながらまぁまぁとなだめている。


「ふむふむ…主君の忠義ゆえ、自分のことに構うな系のつんでれですか。つんでれとはまこと奥が深いのです~」

「ぎぎぎ…」


地の底から聞こえてきそうな歯軋り。

蓮華が背中をポンポンと摩っていなければ、恐らく爆発していただろう。


「それじゃあ、お次は翠ちゃんについてタンポポちゃんにお話を…」

「おいっタンポポ!お前、あまり余計なこと言うんじゃないぞ!!」


蓮華と思春の惨状に、翠が少し顔を青くしながら釘を刺す。


「え~別にタンポポ余計なことなんて言わないよ~。ただ本当のことを話すだけなんだからぁ」


そう、ニヤリと笑う。

面白ければそれでいい、と顔に大書してあった。

名だたる猛将・馬孟起も青くなる。


「んまぁ、て言ってもお姉様って割と普通だよ?ここにいる人たちよりよっぽど素直だし、結構甘えてるもん。まぁ、ご主人様と二人きりだとか、逆に周りに人目があるとか、意識しちゃうとダメなんだよね~」

「あ、分かるわ~。翠って時々すごく自然に一刀と恋人っぽい時あるわよね~。脳筋だから余計なこと考えなければ素直に甘えられるのよ」

「脳筋言うな!それに、べ、別に、あたしはご主人様に甘えてなんて…いやっ、ご主人様の事は好きなんだけど、さ……なんていうか………」


顔を真っ赤にしてモジモジと小声で言い訳を連ねる翠。


「なるほど。翠ちゃんは言うなれば、体育会系つんでれ、と言ったところでしょうか。ウブで素直になれない乙女心というのは、見習うべきところが多いのではないでしょうかー」


風がキレイっぽくまとめる。


「議論は白熱していますが、ここで一度しーえむなのですー」




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