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恋姫OROCHI(仮)  作者: DTK
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肆章・幕間壱日目 ~観光の章・午前~

どうも、DTKです。

お目に留めて頂き、またご愛読頂き、ありがとうございますm(_ _)m

恋姫†無双と戦国†恋姫の世界観を合わせた恋姫OROCHI、67本目です。


前回から始まった幕間、拠点フェイズです。

恋姫OROCHIならではのクロストークにご期待?下さい!


まぁ、今回のはあんまりクロスしてないけど…




「…それで、雪蓮と美空は酔い潰れちゃったわけ?」

「そうなのよ。まったく、姉様ときたら…」

「すいませんすいません、本当にすいません!」


俺は長尾の人たちに洛陽を案内するため、待ち合わせ場所である城の正門まで来たのだが…

そこには、共に案内してくれる雪蓮と越後の国主・美空の姿はなく、代わりに居たのは呆れ返る蓮華と平謝りの秋子さんだった。


「いえ、別に構いませんけど…それにしても雪蓮たちを潰すなんて、美空って相当強いんですか?」

「御大将は、ザル」

「っていうか、御大将が潰れたってことの方が驚きっすよー」


そうなの?と秋子さんを見ると、神妙な顔のまま黙って頷いた。


「先ほどお会いした時の美空姉さま、すごくお酒の匂いがしました…」

「美空さまは日ノ本一の酒豪なのですぞ、どやっ!」


空ちゃんと愛菜は180度違った表情を見せる。

衝撃の酒豪現る、か…


「んまぁ、美空には今度剣丞と二人きりとかで周ってもらうとして、俺たちは俺たちで洛陽を周っちゃいましょうか?」

「一刀さんもお忙しいでしょうし、それでお願いします」


秋子さんは再び申し訳なさそうに頭を下げてくる。


「私も姉様の代わりに案内の手伝いをするわ」

「うん。ありがとう、蓮華」


こうして俺たちは、美空を除いた越後一行を連れて、洛陽の街へと繰り出した。




――――――

――――

――




「はぁ~~~……」

「広いのですぞ!どーーーん!!」


まずは大通りにみんなを連れ出した。

行き交う人の多さや道の広さに、子供二人は目を丸くしている。


「ここが洛陽のメイン…じゃなくて、一番の大通りだね」

「はぁ~……愛菜じゃありませんけど、本当に広くて長いのですね…」

「門が霞んで見えるっすよー」

「人が多い…うざい」


大人三人も三者三様の反応だ。


「この大路を中心に、碁盤目状に通りを配しているのよ。確か、一刀の国の京都、というところを参考にしたのよね?」

「あぁ、そうだよ」


京都は、確か長安か洛陽をモデルにしてたはず。

だけど、この時代の洛陽はそういう整備がなされていなかったので、逆輸入させてもらったんだ。


「京都って京の都っすか~?」

「確かに、ちょっと似てる」


評判は上々のようだ。


「それじゃ、次は市の方に行こうか」




…………

……




ワイワイガヤガヤ…

今日も今日とて、洛陽の市は大盛況だ。


「スゲェ~っす!なんすか?なんなんすかこの人は!?」

「………………」


仰天絶叫の柘榴に、げんなりと言葉も出ない松葉。

はぐれないようにと空ちゃんは蓮華と、愛菜は秋子さんと手を繋いでいる。

どうやら空ちゃんは卒倒寸前のようだ。


「本当にすごい人の数ですね…今日は何か市の立つ日なんですか?」

「いいえ。大きな街では、毎日こんな感じですよ。大市の日は通りが人で埋まるくらいです」


空ちゃんの気付けをしている俺の代わりに、蓮華が説明してくれる。


「毎日これですか。はぁ~……改めて、大陸とは規模の違いを感じますね…」


秋子さんは驚きを隠しきれずに、両手で口元を隠す。

……ん?両手?


「秋子さん……愛菜は?」

「え?」


秋子さんは口元の両手を見つめ、そのまま目線を足元へ向ける。

アニメなら愛菜の形をした点線が点滅していることだろう。

愛菜は忽然と、姿を消していた。




…………

……




「愛菜ーーー!!」


愛菜の大捜索が始まった。

蓮華に頼んで衛兵に市の出入り口に張ってもらい、出てくる子供がいないかをチェックしてもらいに行った。

だから俺たちは市の中を捜せばいいんだけど…


「愛菜ー!愛菜ーー!!」「愛菜ー!」


涙目になりながら必死に声を張り上げる秋子さんと空ちゃん。

片や、心配する素振り一つ見せない柘榴と松葉。


「二人は心配じゃないの?」

「愛菜なら心配いらねっすよ」

「うん。それに、どうせそろそろ……」

「どーーーーん!!!」


市の中心辺りから、市の喧騒を切り裂く大音声が轟いた。


「ね」

「っすー」




…………

……




度々聞こえるどーんを頼りに、愛菜を捜す。

どーんが近くなるほど、人垣の量が増えていく。


「愛菜ーー!!」


そんな人垣を掻き分け、秋子さんが先頭切って進む。

そして、


「愛菜!」


ついに人垣を越えた。

愛菜ははしゃいだ様子で、ある店の前に立っていた。


「おぉ母上!見てくだされ!この越ぎゃんっ!!」


一も二も無く、秋子さんが拳骨を振り下ろす。


「まったくもう!あなたって子は!一人でうろちょろしてはいけないと、どれだけ言ったら…」

「うぅ~…しかし、この愛菜の感性がどやどやとこの店に引き寄せられて…」

「わぁ……キレイ…」


後ろから柘榴と松葉に連れてこられた空ちゃんが、店に並ぶ商品を見るなり感嘆の声をあげた。

見れば、民芸品を売っているお店のようだ。

並ぶ小物やアクセサリーは意匠も見事で、漆のような上薬を塗っているのか、キラキラと光っていて確かにキレイだった。


「すいませんすいません!うちの娘がお騒がせしまして…」


秋子さんが店主と思しきおじさんに平謝りをする。


「はっはっは!なぁに、良いってことよ!それよりお宅の嬢ちゃん、なかなか見る目が高くってよ。こっちが膝を打ってたくれぇさ!」


切符の良さそうなおじさんが、身を乗り出してポンポンと愛菜の頭を撫でる。

拳骨を落とされて涙目だった顔が、すぐにドヤ顔に変わる。


「越後きっての義侠人、樋口愛菜が空さまに似合う髪飾りを発見したのですぞ。どやぁ!?」

「私、に?」


愛菜がビシィっと指差した先には、雪の結晶を模した髪飾りがあった。

木目を活かしながらも白く塗られたそれは、ひっそりとしていながらも一際輝きを放っている。

ざっと流し見るだけでは目に止まらなそうだが、一目見たら目を逸らすことが出来ない。


「これは…」

「確かにスゲェっす…」

「…本当ね」


大人三人唖然とそれ見入る。


「参った参った。今回一番の自信作を一目で見抜かれるたぁ思わなかったぜ!ほれ、くれてやるから持ってきな!」

「そ、そんな!いけません!」

「いいっていいって。未来の粋人をこの目で見られたんだ。飾りは取っといてくんな!」

「は、はぁ……」


どうやらおじさんに譲る気はないらしい。

いや、譲る気があるのか…

それよりも、秋子さんはどうにもばつが悪そうだ。


「…それじゃあさ。空ちゃんから愛菜へ、お返しの贈り物をしたらどうかな?お金は俺が出してあげるから」

「そんな一刀さん、それこそ悪いです!」

「いいよ。こっちこそ、剣丞がお世話になってるお礼とでも思ってもらえれば」

「「…………」」


ニヤリと妖しく笑った柘榴と松葉は視界に入らなかったことにして…


「さ、空ちゃん。愛菜にあげたいもの、どれでも選んで良いよ」

「え……は、はい」


申し訳なさそうにしながら商品に目をやる。

ただ、商品を見る目は真剣そのものだ。

しばらく逡巡の末、


「それじゃあ、これで…」

「……え゛」


なんでこんなデザインがあるのっ!?

空ちゃんが手に取ったのは『愛』という字を一筆書きしたような形の髪飾りだった。


「そのっ、愛菜の愛ですし…愛菜は、愛と正義の義侠人だから…」


固まってる俺に対し、必死に理由を説明してくれる空ちゃん。

いや、デザインがどうのこうのじゃなくて…


「どやぁぁぁぁ~~~!!」


と、いきなり奇声を上げる愛菜。


「こ、この愛菜のことをそこまで考えて下さり、このような素晴らしい御品を頂けるとは…この樋口愛菜、生涯空さまについていきますぞ!!」


どうやら大感動しているようだ。

まぁ、ちょっと早い気がするけど、二人がいいならいっか。


「そ、それじゃおじさん、これちょうだい」

「へい、毎度!」


提示された金額より、少し多めに渡しておく。

目で交わす、大人の会話というやつだ。

会計を終えて振り返ると、早速髪に飾りをつけた空ちゃんと愛菜が…


「…どうでしょう?」

「母上!似合ってますか、どや?」


空ちゃんは可愛らしく右側頭部につけてるのに対し、何故か愛菜は前髪につけてる。

…分かってやってるのか?


「どや、じゃありません。一刀さんにちゃんとお礼を言いなさい」

「一刀伯父さま、どうもありがとうございました」

「ふん。別にあんたに買ってもらったのが嬉しかったんじゃないんだからね!空さまがくれたからなんだからね」


伯父さまとテンプレツンデレ。

う~ん…これはこれでクセになりそうだ。




その後、蓮華と合流しながら、スケベ(さん)にはお世話してる(っすー)と、松葉と柘榴にきっちりたかられ、その足で昼食へ。

戦国の面々は、初めて食べるラーメンに舌鼓を打ったようだ。

そして午後は名所?観光へ行くことにした。





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