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恋姫OROCHI(仮)  作者: DTK
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弐章・弐ノ弐ノ壱 ~黄河を流れてきた少女~

どうも、DTKです。

恋姫†無双と戦国†恋姫の世界観を合わせた恋姫OROCHI、40本目です。


前回までの駿河編を少しお休みさせて頂き、今回から数回、陳留編を挟みます。

一本目は軽い導入です。

伏線が大好きなのですが、いざ自分で張ると全然張れてなくてガッカリします^^;


なお、実際の地形や距離とは異なった表現があります。

その辺、お含みおき頂ければと思いますm(_ _)m



「ふぅ……」


額にかいた汗を拭いながら、医者の華佗が部屋から出てきた。


「どうだった?華佗」


外で待っていた俺は華佗に手巾を渡しながら訊ねた。


「あぁ。長いこと水に浸かっていたせいか、体温がやや下がり気味なことと、右足を捻挫していること以外は、恐らく問題ないだろう」

「良かった…」


比較的軽い診断に、ホッと胸を撫で下ろす。




黄河のほとりを探索中、沙和と真桜が倒れていた少女を発見した。

急いで陳留まで運び、たまたま逗留していた華佗に診てもらったのだ。

息はあったものの、ぐったりとして冷たくなっていたので心配していたが、どうやら思っていたよりずっと軽症のようだ。


「出来る限りの処置はしておいたし、そのうち目を覚ますだろう。そしたら精のつくものでも食べさせてやってくれ」

「あぁ、分かった。ありがとうな、華佗」


気にするな、と言いながら華佗は去っていった。

侍女を一人付け、俺はかつての居室で政務を進めることにした。


例え各地で異変が起ころうと、例えその調査中であろうと、書類仕事はなくならないのだ。

軍師として風が付いていてくれるが、それでも最終決裁者は俺なわけで…

現代の政治家とか役人も、暇そうに見えて実は大変だったんだなぁ、と思う今日この頃だった。






…………

……




「隊長!たーいちょーーーーう!!」

「大変や!大変や!!」


ようやく集中してきたかな、という頃、バンッと力いっぱい部屋の扉が開かれた。


「お前らなぁ…ノックをしろと何度言ったら…」

「もう!それどころじゃないの~!」

「あの娘が、目を覚ましたんや!!」


そうか。倒れていた人…あの女の子が起きたのか。


「そりゃ良かった。じゃあ食事を出してあげてくれ。俺も後で…」

「だから、そんな時間ないの!」

「あの娘の様子がおかしいんや!」


グイッと二人に両腕を引っ張り上げられる。


「様子が?」


ただならぬ様子の二人に、さすがに俺も心配になる。


「分かったよ。それじゃ行こうか」




…………

……




コンコン、とちゃんとノックをして入室の意を告げる。


「失礼しまーす…」


中で着替え中だったりというハプニングに巻き込まれがちなので、ゆっくりと扉を開ける。

目に入ってきたのは、期待した…じゃなくて、想定された映像ではなく、寝台で上体を起こしている少女だった。

その少女の顔がこちらに向き、目が合う。

すると、どこか虚ろだった少女の目が大きく見開かれる。

いきなり男が入ってきたからビックリさせちゃったんだろうか?


「あー、えぇっと、俺は……」

「………、…ま?」

「え?」


今、何か喋ったような…?


「ご主人、さま…」

「……ご主人様?」


って言ったのか?


「ご主人様ーー!!」


と叫びながら、少女は俺目掛けて飛び込んできた。


「「なっ……!?」」


後ろにいた沙和も真桜も咄嗟のことに絶句する。


ドスン!


「ご主人様ご主人様ご主人様ご主人様~~!!」


飛び掛られて尻餅をついた俺の胸に、少女は何度も頬ずりをしながらご主人様と連呼している。


「隊長…」

「またかいな…」


俺は少女の温もりと、沙和と真桜の冷たい視線を同時に感じることになってしまった。




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