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第6話 護衛のついでに大好物を頂けるようで

慌ただしく出発した甘芋満載の荷馬車。御者席にはウッズ家の息子ホーが座り馬を操る。その後ろの席にウッズ家の主、ハマーとルーシアが座している。


 ジーマリングの街から街道に出てしばらくすると、右手に海、左手に森となる。森側は何が潜んでいるか当然分からないので、ルーシアは索敵魔法を展開する。


 「おっ、魔導士っぽいじゃねぇか! こりゃ安心できそうだ!」


 ハマーが褒めるが、ルーシアは冷静だ。


 「・・・護衛だからね、仕事はきっちりこなさないと。」


 ルーシアは水と氷の魔法を使う。厳密には水の妖精術と冷の精霊術だ。これに加えて身体強化の魔法も使える。


 護衛の道中ルーシアが展開した索敵魔法は、空気中の水分を利用し、その動きや熱の変化で障害物や生物を探知する魔法だ。原理で言えば大気魔法でやったほうが遥かに効率も精度も良いのだが、そこは魔力量と魔力操作でカバーしている。


 (・・・周囲には小動物が数匹、ウサギか何かかな、脅威ではなさそう・・・もうちょっと遠くに大き目の、イノシシかな、コッチには気付いていないようだ・・・)


 あまり長時間使うと魔力を消費するので、一定間隔で索敵魔法を行使するルーシア。その横でゴソゴソと荷物を漁り、何かの準備するハマー。


 「・・・?」


 ルーシアが不思議そうにその様子を見ていると


 「あぁ、コレか?ルーシアさん腹減ってないか?今から蒸し芋作ろうと思ってな!」


 「・・・いいんですか?!」


 フードの奥のでルーシアの眼が鋭く光を放った。昼食も食べず空腹をどう凌ぐか考えようとしていたところに大好物を頂けるのだ!

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