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第17話 心配していたのはシスコン妹だけだったようで

(引継ぎ・・・マジックバッグ?さてはあの女、あたしをハメやがったな?)


 マギ在籍時、ルーシアにキツく当たり嫌がらせやら何やら色々やらかしてきた女の先輩がいた。ルーシアがマギを退職するとなったとき、引継ぎやら何やら気前良く引受けてくれて餞別にとマジックバッグまでくれたのだが、どうやらそういうことだったようだ。


 根暗なルーシアは心の中に「絶対殺すリスト」を作っていて、許せない奴の名をリストアップしている。当然その女の名を深く刻み込んだのは言うまでもない。


 「だいたいおねーちゃん、あんな書置きで家族が心配しないと思ってるの?!」


 「・・・心配させないようにしたつもりだったんだが、やっぱり心配してくれたのか?」


 「ううん。おとーさんとおかーさんは「ほっときなさい」って。」


 (・・・心配してねぇじゃん。まぁあの両親ならそんな感じだとは思ってたけど。やっぱあたしの書置きはバッチリだ。)


 「・・・なら良かった。じゃあたしは行くね。」


 「だめー!わたしが心配してるのー!だいたい何でコソコソしてるのさ!出ていくならどーどーと行けばいいじゃない!」


 「むむ・・・痛いところを突くじゃないか・・・それには色々考えがあってだな・・・。」


 「とにかくわたしはおねーちゃんがいなくなるのがいやー!行かないでー!」


 ルーシアはしがみつくシスコン妹の頭を撫でながらどうしたものかと考えていた。


 すると何やら船から降ろされたの貨物の辺りが騒がしい。檻の中のモンスターが暴れ、檻を破壊し出てきた。どうやらケルベロスのようだ。そしてその辺りの人々を襲い始める。


 ルーシアは長物を持ち、臨戦態勢に入る。それと同時に、般若の形相になるナターシャ。


 「やかましいんじゃゴルァー!」


 ルーシアより先にナターシャが動いた。


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