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第16話 探していた理由は意外だったようで

追跡者であるマルファと共に、依頼主である妹ナターシャが待つ船着き場へ行くことにしたルーシア。そこには確かにナターシャがいた。ルーシアよりちょっと背が低く、姉と同じ水色の髪をポニーテールで纏めており、活発そうな印象のエルフの少女だ。着くなりナターシャがマルファに声をかける。


 「マルファさん!おねーちゃんの手がかりは・・・あー!!」


 一緒に現れたルーシアの姿を見て叫ぶナターシャ。


 「お・・・おねーちゃぁーん!!」

 

 ルーシアの姿を見るなり突撃し抱き着くナターシャ。


 「・・・ナターシャ、なぜ探しにきた?」


 「行っちゃだめー!!」


 (・・・こんなに泣かれると別れづらいじゃないか・・・かわいくないワケじゃないけどさ・・・)


 ナターシャの頭を撫でながら多少困惑気味のルーシアであるが、ナターシャがシスコン気質なのには薄々感づいてたし、ちょっと昔を振り返ってみた。


 夏、冷魔法で涼しくしてあげたり、氷魔法で氷菓子を作ってあげたのを思い出す。


 冬、氷のお城や氷のすべり台を作ってあげて、ナターシャは全力で遊んでいたが、自分は寒いのがイヤだからすぐ家に引っ込で窓から眺めていたのを思い出す。


 (・・・そっか、あんなのでも楽しかったのかな。)


 「マギから苦情来てるの!!」


 ズッコケるルーシア。


 「な、苦情だとッ?!仕事は後腐れなく綺麗に終わらせてきたぞ・・・?」


 「一体なにしたのー?!引継ぎが全然出来てないとかマジックバッグ返せとか、色々来てたよ!」


 (引継ぎ・・・マジックバッグ?さてはあの女、あたしをハメやがったな?)


 ルーシアは心の中の「絶対殺すリスト」にその女の名を深く刻み込んだ。

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