↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
12/34

第11話 甘芋のお酒で上機嫌になったようで

ハマーが持ってきた酒は芋ショーチューというもので、東方諸島の商人が製造方法を教えてくれたらしい。ウッズ家が住んでる村で作っているそうだが、今は大量に作れないため村人だけで消費しているらしい。


 「ちょ、酒なんか呑んで!見張りどーすんだよ!」


 ホーがキレ気味にハマーに突っかかるが、ハマーはお構いなしだ。


 「ホー、お前がやっとけ!明日の御者はワシがやってやるからよ!」


 こうなったハマーを止められないのは分かっているのか、ホーはブツブツ言いながら馬のほうへ去っていった。


 「さ、さ、ルーシアさんも一杯どうかね?」


 「・・・あたしも見張りがあるんだけど?」


 「いいって! ホーのヤツに任せときゃ! さ、さ!」


 「・・・じゃ、一杯だけ。」

 

 勧められてコップを受け取り、それに注がれる芋ショーチュー。無色透明のそれは、甘芋の香りがほわっと鼻をくすぐる。味見をするように、ちびっと口に付けてみる。


 「・・・何これおいしい。」


 「そうだろう、そうだろう! ゆくゆくは大量生産して村の特産品にしたいんだがな!」


 芋ショーチューという新たな酒の世界の扉を開けてしまったルーシアは、アルコール度数の高いその酒を一口、また一口と味わうようにゆっくり呑み進め、ちょっと時間をかけコップを空にした。


 「・・・はぁ~、美味しかった。こんな素敵な酒があるなんて。」


 「もう一杯いくかね?」


 「・・・いただきます。」


 おかわりを貰い、また呑む。一気に呑んだら勿体ないので、味わうように、ゆっくり飲む。


 (・・・そういや東方諸島の商人とか言ってたな。てことはマギによく来てたあの東方商人も知ってるハズ。奴め、こんな美味しいのをあたしに教えないとは言い度胸だ、今度会ったらとっちめてやるッ!)


 酒がイイ感じに回って思考がきな臭くなるルーシア。高い度数のおかげか、身体も火照ってきた。


 (あれー?これ呑んで寝たら寒くないんじゃね?)


 ルーシアの思考がおかしくなり始めた。どうやら完全に酔ったらしい。


 「うふふふふふ! これおいしー! からだぽかぽかー!」


 フードの奥の眼鏡を掛けた顔の頬がほんのり赤く色づいて見えるのは、焚き火のせいでは無さそうだ。

 

 「こりゃ酒を飲ませちゃいかんタイプの人だったか?」

 

 「あ!しごとしなきゃー!!さくてきまほーてんかい!!」


 酔いながら魔法を行使するルーシア。過剰な魔力が放出される。ハマーはそれを見て豪快に笑っているが、ホーは狼狽えている。


 「むむッ?!イノシシはっけーん!こらーこれはあたしのイモだー!えいっ!」


 過剰なパワーの氷魔法が長物の先端から放たれ、ホーの側を掠め、森の奥で炸裂する。着弾点では森の一角がえぐれ、凍り付いている。酔いのせいで狙いが定まらなかったのか、イノシシは直撃を免れたが、凍り付いている。


 ルーシアは魔法を放った後、そのままぱたっと寝てしまった。ハマーはルーシアにそっと毛布をかけ、何事も無かったかのように自分も眠りについた。ホーは仕方なく一人で夜明けまで見張りをすることにした。


* ⁑ ⁂ ⁑ * ⁑ ⁂ ⁑ * ⁑ ⁂ ⁑ *


 「・・・見つけた!」

 何者かがルーシアの魔力を探知した。

芋焼酎おいしいですよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。