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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第4章入園直前編

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第549話3戦目

「やだね、それでいじりまくってやるぜ」


「やめろ、っていうか、絶対させねえ」


このタイミングで再度結界の中に入り、最後の戦いを行うよう、アナウンスが入る。

ウィリィンは指示の通りに結界内に入り、準備を整える。

男子もウィリィンとほぼ同時に結界の中へと入り戦闘準備を開始する。


「ういーす。

さっきはダチが世話になったな。

いい戦いをしようぜ。

ただし、悪いが俺が勝つ」


「お手合わせ、よろしくお願いします」


お互いに挨拶を交わしたところで戦闘開始の合図が鳴り響く。


「っ!?」


開始の直後にウィリィンの眉間目掛けてナイフが投擲され、それを何とかかわす。

男子の方を見やると、ジャラジャラと大量のナイフが生成されており、次の瞬間には指の間に挟んだナイフが片手で4本、計8本がこちらに向かって飛んでくる。

それだけ同時に飛ばしたとは思えないほどの勢いがあり、ウィリィンは石の礫を用いて受け止めるのではなく、側面を叩くことで、軌道を逸らしていく。


「ま、ダチに勝ってるんだ、これで終わりなんてことは無いよな」


「っ!?

連射速度が凄いっ」


男子は8本でも受け流したウィリィンの様子を見て更に連投を行なってくる。

更に一部をウィリィンの頭上に投げて別の角度から攻撃したりと、様々な方向から迫るナイフに対して、対策を求められる。

そこで、ウィリィンは水を大量に生み出し、その中に石を混ぜ込み水流を生み出すことで速度を落としつつ、水の中の石にぶつけることで弾き、そのまま水流の中に絡め取る。

そして生じた余裕は男子への攻撃へと充てる。

火球を生み出し、男子に向かって放つ。


「っ!?ナイフで貫いても消えねえのか。

面倒だなっ」


魔法は中央部分に強い衝撃が加わるとその構成を保ちにくくなる。

それを解消するためにウィリィンは大量の小さな魔法を束ねて火球にして放っており、魔力消費に対して威力が落ちるものの、点で貫かれたとしても全体が壊されにくいという利点があり、ナイフで貫かれたとしても当たっていない部分に関してはそのまま男子の方へと飛んでいく。

火球の他に石の礫も予め石を細かくしておくことで同様の効果が得られるため、火球と混ぜて、攻撃していく。


「んにゃろっ。

これでどうだっ」


「っ、ナイフが軌道を変えてるっ。

繋がってる?違う、磁力?違うな、魔力で直接動かしてるのかっ」


ウィリィンは不規則に動くタネを見破る。

男子はナイフそれぞれに魔力を込めており、それと自身をこれもまた魔力の線で繋いでコントロールしているようだ。

言うなれば自身の周囲に魔法を展開する時に石の礫等を宙に浮かしているものの発展系だろう。

自身から魔力の線を伸ばすだけでは遠くなればなればなるほど繋がりを維持するのが難しいため、ナイフ側にも魔力を込めて自身の方へと向かせるようにすることで効果範囲を有効的に伸ばしているようだ。

操作されたナイフはウィリィンの防御を巧みに掻い潜り、ウィリィンの傷を増やしていく。


「っく!?」


致命傷こそ避けているものの、血が流れればどんどん貧血になり、対応力が下がっていく。

ただでさえ3回連続の死闘、それに先程の戦いは死んでしまっている為、疲労はどうしても感じつつある。

ウィリィンはそんな負の気持ちをグッと堪え、再度打開策を考える。


「あの感じだと、コントロールをミスらない限りは避けられ続けるだろうし、隙間があればそこを狙ってくる。

となると、そもそものナイフが当たらないようにするっ」


男子のナイフ捌きはウィリィンの対処できる能力を超えていた。

巧みにこちらの攻撃を掻い潜ってくるのもあるが、少し弾いたぐらいでは直ぐに軌道を修正し、再度襲ってくる為、完全に壊すか、制御を奪う必要がある。

ナイフは無尽蔵に出してくる為、一つ一つ破壊するでは間に合わず、一時的に制御を奪ったとしてもいつ取り返されるか分かったものでは無いのに加え、数が増えればリソース不足になりうる。

その為、ウィリィンが出した結論は高温の炎を身に纏い、ナイフがこちらへと届く前に溶かしてしまえば良いという力技である。


「っ、マジかよ。

熱すぎるだろ」


男子はウィリィンに投げたナイフ全てが触れる前に溶けて無くなる様を見て、驚愕の声を上げる。


「ん、なら耐熱性を上げて作り直せばいいだろ。

生産効率は下がるけどな」


男子は耐熱の高いナイフを生み出して対抗しようとするが、ウィリィンは自身に風を吹き込み、更に熱を生み出してその耐熱素材すらも溶かす。


「げええ!?

これも溶かすのかよ!?

ちょ、まっ!?」


「おりゃあぁぁぁぁぁぁぁ」


驚いた男子は動きが完全に止まってしまっており、隙だらけであった。

ウィリィンはその瞬間を逃さず、肉迫し、そのまま炎を浴びせ、肉体を燃やし尽くした。


「ふう、ふう。

なんとか、火力で押し切れた。

あちちちち」


ウィリィンは男子の魂再が行われ始め、戦闘が完全に終了していることを確認すると、纏っていた炎を消して、身体の回復を始める。


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