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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第4章入園直前編

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第533話止まらない気迫

ウィリィン自身が魔力を隠し、その微弱な状態を他の分身に纏わせることで同一に見えるようにしている。

分身自体は当然完全に張りぼてでウィリィンのシルエットしか真似ておらず、大した動きができるわけでもないが、目くらましが目的であるため、それでよい。

ギャマナは適当に何体かの分身を切ってみるが、反応は無い。


「うーん、切っても手ごたえが返ってくるわけでもないから分からないのよねぇ。

というわけでもないのよね。

ウィリィンちゃん、血が垂れてるわよ?」


ギャマナはそのうちの一体に狙いをつけて攻撃を見舞う。

連続して、切り裂いていくが、同じく、反応はない。

血には魔力が込められており、身体全身こそ覆い隠しているものの、歩いた足跡に血が残っていたのは1体だけであったためそれを狙ったようだ。


「あら?

ただ、やせ我慢しているだけかしら?

じゃ、これで、攻撃しましょうか」


焦れたギャマナはより殺傷力を上げるため、石の礫を作り、ウィリィンであろう分身体に対して放った。


「あら、これもかわさないどころか、反応もないの。

そうなると、偽物ね。

となると、どれが本物か、本格的に分からないわね」


ウィリィンは念には念を入れて置いた結果が功を奏し、内心で安堵する。

分身の何体かにはウィリィンの血を込めており、動いた際に自然に飛び散る様にしておいたのだ。

そのおかげで完全にどれが本物か分からないようにすることに成功した。

ただ、結局これは時間稼ぎにしかならないし、分身の数は有限であるため、見つかる前にこの状況を打開しなければならない。


「さてと、まあ、仕方ないわね。

地道に一つずつ確認していきましょう」


ギャマナはウィリィンのことを見破ったり、煙幕をかき消したりすることはせずにひとつひとつ分身が本物であるかどうか確認することにしたようだ。

ウィリィンはそれに対して、更に揺さぶりをかけていく。

偽物をギャマナの方へと突撃させたり、切り裂かれた瞬間に血を様々なところにまき散らしたりして、ギャマナがこちらを見破るのをなるべく妨害しつつ、場を整えていく。


「血には呪いが込められているわけね。

いいわね、私が見つけるのが先か、それともウィリィンちゃんが仕掛けてくるのが先かしら?」


そして、ウィリィンとギャマナによるかくれんぼは続いた。


「よし、行くかっ」


運よくギャマナからの攻撃に当たることはなく、うまく分身を追加したり、シャッフルさせることで延命を図り、なんとか準備を整えることに成功した。

もう、これ以上はギャマナが何か致命的なミスを犯してくれない限りはどうすることもでき無そうであるため、打つ手なしと考えている。

ウィリィンは意を決して最後の攻勢へと出る。


「来るわね」


ギャマナから雰囲気を感じ取られたようであるが、気にせずにウィリィンは動き出す。

まずは、何体かは後方へと残しつつ、分身とともにウィリィンはギャマナに対して、突っ込む。


「うーん、悩ましいわね。

当然向かってくるのを放置はできないのだけれど、全て薙ぎ払われるのに、わざわざ近くにン来るかしら?」


ギャマナは遠方で構えている方を警戒してくれたようだ。

なので、突っ込んでくる分身たちにはリソースを温存し、今まで突っ込んできたのと同じような手段で対処をしていく。

ウィリィンも当然それによってダメージを受けるわけであるが、グッと我慢して、他の分身と同じように無反応でやり過ごす。

そして、そのままある程度の距離まで近づくことに成功すると、


「あら、読みが外れたわね。

まさか攻撃を受けても完全に分身の動きを真似してくるとは思わなかったわ」


「どりゃぁぁぁぁぁ」


ウィリィンは金棒を取り出し、ギャマナへ全力で突進する。

もう、何があっても止まらない、そんな気概を持ってギャマナに向かって魔法を放ちながら突っ込む。

当然ながら、ギャマナの攻撃がとてつもない速度でウィリィンを襲うのだが、それでも前へと進み続ける。

次の魔法を出すためには今使っている魔法が終了している必要がある為、ウィリィンを攻撃することはできても受け止めることは中々に難しい。

ウィリィも炎を推進力としてギャマナの妨害兼攻撃に抗い、止まらないという気迫をギャマナにぶつける。

だが、近づけば近づくほどにギャマナの弾幕は濃密なものとなり、ウィリィンの決死の特攻はギャマナの所まで届かずに終わりを告げようとしたタイミングで、ウィリィンが周囲にばらまいた血に込められた呪いがギャマナに向かって襲い掛かる。


「っ!?

用意していたのは分かっていてもここまでの気迫に入った攻撃を囮に使うとは思っていなかったわねっ」


ギャマナは戦っている最中に常に浮べていた笑みを消して、更に速度を上げて、ウィリィンお仕掛けにも相殺を行っていく。

そして、最終的にはボコボコになって横たわるウィリィンと攻撃を防いだギャマナが立っていた。


「ふう、想像以上だったわ」


ギャマナはウィリィンが動かないのを確認し、ナタトに終了で良いか確認を取ると、それが受領される。


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