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闘鬼~転生先は寿命以外で死なない種族、戦闘からは逃れられません(泣)~  作者: komofy
第4章入園直前編

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第532話圧倒的速度

なので、ウィリィンは更に方針を変える。


「今度は物量ではなくて、質ね。

いいわね」


ウィリィンは魔力を練り上げ、様々な属性を束ねることでエトゥとの戦いの時に見せた混沌のエネルギー体を生み出す。

一応、練り上げている間にギャマナから攻撃されることも警戒していたのだが、相手方は静観の様子を見せている。

問題なく受け止められると判断しているようだ。


「なら、遠慮なくっ」


ウィリィンは時間をかけ過ぎないぐらいでできうる限り魔力を込めて、威力を高める。

魔力がバチバチと音を立て始め、制限した魔法では破壊不可能だろうと思われるぐらいに仕上がった。

そして、それを迎え撃つつもり満々のギャマナに対して弾にして放つ。

攻撃はギャマナへと接近していくが、


「っ!?

とんでもない速度で攻撃されてる!?」


ギャマナは指輪の制約の影響で魔法を同じ威力かつ、同時に一つ、片手につけた指輪を通してしか魔法を使用できない縛りがある。

火力自体もウィリィンが弾幕を張る際の1つ1つよりも低い物であり、威力と展開力に凄まじいハンデを背負っていることになる。

それを解消しているのがギャマナの圧倒的構築速度であるわけだが、現在進行形でウィリィンが放った攻撃が目に追えないような速度でハチの巣にされて、ぐにゃぐにゃと変形し、少しずつ崩壊し始めているのが伺える。

ギャマナはウィリィンの魔法に対してほぼゼロ距離の場所に魔法を構築、発射するというのを凄まじい速度で繰り返し、水滴が岩を穿つように魔法を破壊しているのだ。

崩壊の速度はギャマナに近付くほど速くなっている。

魔法の構築は自身の近くの方が容易く、遠いほど難しいことが関係しているだろう。


「ということは、あの距離でもこれだけの速度で攻撃できるのかっ」


ウィリィンは攻撃と同時に攻め寄って攻撃を加えようと考えて居たが、その考えを改めることとなる。

これだけのハンデに加えて肉弾戦まで行えても手数はウィリィンよりギャマナの方が上であり、近くの方がより攻撃の密度が高くなるため、これは逆に距離をとった方が良い。

というか、最初の突撃は見過ごされていただけで、ウィリィンを大量の攻撃で圧殺することも可能であったということであり、ウィリィンは冷や汗を流す。

そして、ウィリィンの放った弾はギャマナに当たる前に跡形もなく消滅してしまった。


「さてと、私の方からも責めさせてもらうわよ」


距離を取って守りの姿勢に入ったウィリィンに対してギャマナはその場から動かずに攻撃を開始する。

だが、距離を取れば、どうしても着弾までに時間がかかる為、同時に一つの魔法しか使えない縛りの影響で密度は薄く、それにただでさえ限られた魔力の中で飛距離を伸ばす部分に魔力を使う必要があり、大した攻撃はできないはずである。

そこまでいかなくとも、使える手は限られてくる。


「なっ!?

空間の魔法っ!?」


ウィリィンはいきなり頬に切り裂かれるような痛みを感じ、飛び下がり、手を当てるとそこには裂傷が発生していた。

攻撃を受けた場所に目を向けると、空間に切れ目が生じており、ウィリィンはそれに触れたことで切られたようだ。


「そう、この手の魔法は自身からの距離でも魔力の消費量が増えるのだけれども、主に関係するのは影響範囲と、その場所の密度なのよね。

だから、距離が離れてても、これぐらいの殺傷能力は出せるし、顕現させておく時間も一瞬で十分だから、すぐに次の魔法を準備できるわ」


「うぐぐっ!?」


ウィリィンの身体の至る所に裂傷が発生する。

回避ができないのはこれもまた発動速度及び、前兆がほぼ認識できないからであり、魔法の発生に対してある程度見ることができるウィリィンであっても気付いたら攻撃が当たっている状態で、先ほどよりも状態は悪化していると言えるだろう。

ただ、救いなのは魔力の関係で、それほど大きな裂傷は一度に生み出されないことと、表面を削る様に深さも浅いことだろうか。

表面しか削ることができないのは顕現させようとしている場所の密度が影響しており、魔力的、肉体的に密度の高い身体の内部、例えば心臓などを直接狙うような真似はできない。

だからと言って状態が良いかというとそういうわけでもなく、ウィリィンの回復速度より裂傷を受ける速度の方が速く、このままでは血を流し過ぎて貧血になってしまう。


「いや、それよりは肉体の致命的なところを削り取られる方が先かっ」


それよりは、胸か、頭、どちらかを集中的に削られて、破壊される方が速そうである。

現に急所付近の部分に関してはギャマナの攻撃頻度が高く、徐々に傷口が深くなっていることが分かる。

そんな状態を打破すべく、ウィリィンは次なる手を打つ。


「あら、煙幕。

それでも魔力は・・・、っと、複数反応があるわね」


ウィリィンは煙幕を生み出し、その中に紛れることでギャマナの目から逃れる。

ただ、これで防げるのは物理的な視力だけである為、魔力に対しては自身を模倣したコピーを沢山周囲に展開することでギャマナを欺く作戦だ。


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