クリスマスイブの悲劇
12月24日。
クリスマスイブ。
『淋しい者同士、イブ一緒に過ごしましょう!』
そう高希君に言われ OK の返事をした。
友達としてプレゼントも用意しようって事になり ―――
私の中では
高希君への想いが
恋から愛へと芽生えている
『一緒に過ごそう』
その一言が
正直嬉しかった
真剣勝負!
思いきりオシャレして
自分の素直な気持ちを
彼に伝えたい ―――――
≪うわー……久しぶりに、このドキドキ感≫
≪26にもなって柄にもなくドキドキしている≫
待ち合わせをしようという事になり、私は待ち合わせ場所にいる状況だ。
待ち合わせ時間。
街中は既にカップルだらけ。
家族連れも身受けられる。
でも、時間になっても高希君は現れなかった。
「どうしたんだろう? 待ち合わせ時間、過ぎてるし……」
連絡するも連絡がつかない。
「………………」
「おかしいな」
雲行きは怪しくなり、雨雪混じりの時雨が降り始める。
「待ちぼうけくらって……おまけに天気悪過ぎだよ……」
私は高希君のマンションに行く事にした。
すると ――――
目を疑う光景を目の当たりにした。
ズキン
胸が痛む。
私の視界に入ったのは、高希君の隣に私よりも明らかに年下で高希君と年齢が変わらない小柄な可愛らしい女の子がいた。
「……高希君……」
「憐花さん」
バッ
走り去る私。
「ま、待って! 誤解っ! 憐花さんっ! ごめんっ! あかり、部屋に入って待ってて! 鍵キチンと掛けろよ!」
「えっ!? あっ! ちょ、ちょっとっ! お兄ちゃんっ!」
私は兄妹なんて知るよしもなく ――――
「憐花さんっ!」
グイッと腕を掴まれ引き止められた。
「憐花さんっ! 誤解だからっ!」
「離してっ!」
バッと振り解く。
「無理だよ!」
そう言うと走り去った。
「憐花さんっ!」
ブッブー……
クラクションが響き渡る。
一台の車が突進してきた。
キキーーーっ
ドン
急ブレーキと共に鈍い音が響き渡った。
ポトッ
プレゼントが地面に転がった。
「憐花さん? 憐花さんっ!」
救急車に運ばれる私の姿があった。




