それぞれの想い……あなたが好きです……
病院に運ばれる私。
そして ―――――
「……あれ……? 私……」
「憐花さん……?」
「……高希君……そうか……私……生きてたんだ……」
「生きてもらわなきゃ、俺が困るよ。憐花さん……」
「……高希君……私の事は良いから彼女の所に戻って。私は平気だから」
「彼女は俺の妹だよ」
「えっ?」
「先走り過ぎ!」
「………………」
「妹を呼んでお互いを紹介するつもりでホームパーティをする予定だったんだよ」
「えっ!?」
「待ち合わせしたのも寄りたい所があったから、待ち合わせして一緒に行く予定だった。そうしたら、予定が変更になって狂ってしまって待ち合わせ時間に行く事が出来なかった。信じて欲しい」
「………………」
「憐花さん……信じてくれない? 信じられない?」
嘘じゃないって分かってた
こんなに悲しく
淋しい表情をする
高希君が
嘘ついているわけないって
――― だけど ―――
「……ごめん……高希君……」
「そうか……仕方ないよ。言い訳にしか聞こえないんだろうし」
泣きそうになった
本当は信じているのに
彼を傷つけてるって
十分分かってた
受け入れられない思いに
私は自分自身を責めた
「それじゃ」
帰り始める高希君。
私はぼんやりと窓の外を見つめながら口を開く。
「……ねえ……高希……私……高希と……イブ過ごせると思って……正直……嬉しかった……でも……私……もう若くないし……自信なんて全然なくて……だけど……これだけは伝えてたくて……」
「……何?」
「私……あなたが……好き……」
振り返ると同時に私の片頬に触れ優しくキスをする高希君。
ドキン
唇が離れ至近距離にある彼の顔。
「やっと……憐花の想いが聴けた……今日は……素直になってくれた……」
ドキン
≪今……名前……呼んでくれた?≫
「……高……希……」
「それじゃ」
高希は病室を後に帰って行く。
高希は病室のドアに寄り掛かり
「憐花……俺も好きだよ……俺の気持ち……改めて言うから……」




