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Kiss しよう♪  作者: HARU
12/15

素直に

恋人はサンタクロース……



クリスマスシーズン。

クリスマスにちなんだクリスマスソングが流れる中、クリスマスを感じる今日この頃 ――――




私は一人、いつものバーで寂しく飲んでいた。




「クリスマスか……」




ポン

両肩を背後から誰かに叩かれた。



ビクッ

両肩が強張る。



「きゃあっ!」

「何しんみりしてるんですか? 哀愁漂ってましたよ。憐花さん」

「えっ!?」




振り返る視線の先には、高希君の姿。




「高希君っ!?」

「一人ですか?」

「見ての通り一人だけど?」

「隣良いですか?」

「良いよ。だけど、彼女に誤解されても知らないから」

「えっ? 彼女? 俺、いませんよ」

「えっ!? じゃあ、以前の人、誰? あっ! もしかして別れた感じ?」


「いや……憐花さん、何か勘違いされてませんか? 誰の事か分からないんですけど……上司の人ですか?」

「いや……違う。私が足を痛めた日、一緒にいた女の人」

「あれ? 俺、話しませんでした?」

「聞いてないよ! 意地悪して教えてくれなかったから。ご想像にお任せしますって言われて……」



「あー、じゃあ、そのままで」

「えっ? 何それ! じゃあ……良いや……」




≪気になるけど……≫

≪やたらと聞くの辞めておいた方が良いよね……付き合ってる訳じゃないし≫




「………………」



クスクス笑う高希君。



「えっ? どうして笑うの?」

「憐花さんの反応見てると面白いなぁ~と思って。彼女はイトコですよ」

「えっ? イトコ?」

「はい」

「そうなんだ……」




≪イトコか……彼女じゃなかったんだ……≫




「彼女って言った方が良かったですか?」

「べ、別に! 私達付き合っている訳じゃないし関係ないから。彼女だろうと何だろうと私には関係ない!」


「………………」


「本当、憐花さんって……素直じゃないなぁ~」

「私はいつも素直です!」

「そうでしょうか?」

「そうだよ!」

「はいはい。分かりました」



私達は、相変わらずな関係で飲んでいた。





そして ――――



「憐花さん、起きて下さい!」

「ん……あ、ごめん……」

「店出ましょう!」

「うん……」



私達は、店を出る。



「送ります」

「……うん……ねえ……高希君……」

「何ですか?」

「……ううん……やっぱり……何でもない……大丈夫だよ、送ってもらわなくても、一人で帰れるから……それじゃ……」



≪本当はもう少し一緒にいたい……≫

≪でも……そんな事言ったら……迷惑……だよね≫

≪私達……恋人同士じゃないから……≫



「歩いて帰るんですか?」

「酔い冷ます」


「一人じゃ危険ですよ」

「平気。それじゃ」



「………………」



グイッと引き止める高希君。



「何かあったらどうすんの?」



ドキン



「大丈夫だよ」

「憐花さんが大丈夫でも、俺が大丈夫じゃないんだけど!」

「えっ?」

「気が気でない!」

「……高希君……」


「………………」


「ていうか……憐花さん……遠慮ばっかしないで、もっと素直になれば良いじゃん!」


「私は素直だよ!」


「俺はそんな感じはしないけど……何か言いたそうにしてたし……好きとか嫌いとか、そんなの関係なく俺に本当の気持ち言えば?」


「恋人同士じゃないのに、簡単に言える訳ないよ! もう少し一緒にいたいとかなんて……そんな恋人みたいな事……」




グイッと私の手を引っ張りタクシーに乗せ、後に続き高希君が乗ってくると、高希君の近くのマンションの住所をタクシーの運転手に伝えた。



「………………」



マンションの近くに止まり私の手を掴みおりる。




グイッと抱き寄せた。



ドキン



「憐花さん、遠慮すんなよ! 素直に言って欲しい。迷惑とか、そんな事思わなくて良いから……もっとお互いの事知らなきゃ俺達、何も変わらないし先には進めない」


「………………」


「俺、前の彼女失って憐花さんと出逢って憐花さんに少しずつ歩み寄ってるのに、俺が近付く度に憐花さん……俺から離れて距離おこうとするから……」


「………………」



抱き寄せた体を離す高希君。


両頬を包み込むように優しく触れる。




「俺達は恋人同士じゃなくても一緒にいる事は出来るから。俺から離れ行くんじゃなくて前に進みなよ! 俺は、その方が良いから……憐花さんから離れて行かないで欲しい……」




高希君はキスをくれた。



ドキン


「もっと俺に心開いて、遠慮しないで欲しい」

「……高希君……」




















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