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光の勇者は竜の姫と月の騎士に執着(あい)される  作者: 汐
三章.大魔導士の魔法と初恋
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幕間5.魔力供給の方法

ミヤビ視点、ミィスがアンブローズの講座を受けている間のお話です

ミィスを1人にしたったら、案の定アンブローズのところへ転移したみたいやった。

その隙に拙らも話さなあかんことがある。


そう、魔力供給について、や。

エリューにはもう遅いからとか言うて先寝させた。

これはまだ10歳の子供に聞かせてええ話ちゃうしな。いくら大人びてても、や。

ということでここに()んは拙とスカン、セレネルの3人や。


「学園では人間(アントロピー)であるミィスは魔力供給の授業を受けていない」

「え、そうなん?この話人間のほうがうまみあるんやけどなあ」

拙らの国は人間が多いからか普通に習ったんやけども。


「そうなのか?ではその詳細はミィスが持ってくるだろう。問題は()()だ」

とスカンがセレネルを見る。

セレネルはしっかりしとるけど未成年やし、方法までは知らん可能性もあるもんなあ。


その視線を正しく理解したらしく、少おし気まずげに眼を逸らす。

ああこれは知っとるねえ。

「最も効率が良いと言われている方法まで知っている。」

とほんの少しだけやけど目元赤らめて、可愛らしいとこあるんやねえ。

かわええかわええ。とにやにやしとったら、ちょっと睨まれてしもた。反省反省。


「魔力供給は、体液の交換で行うものっていう認識でええんやんな?拙の国ではそう教わるんやけど。」

セレネルが言いだしにくそうやったし、拙から話を振ったる。

「ああ。正しい。スカンもその認識でいいな?」

「ああ、我らはあまり魔法が得意ではないがそれでもそう習ったな」


ということは、あれかあれの2択なわけやけど。

まあ上か下か、っていうあれやな。


「…無理ちゃうかなあ、どのやりかたやとしても」

「俺もそう思っている。」

「我はいいぞ?いくらでも分けてやる。主のためならば」

意気地なしとでも思てはるんか、そういう顔してはるけどそうちゃうんよ。


「そういう問題ちゃうんよ」

「何だ?」

きょと、とするこの脳筋はほんま脳筋やな。

「ミィスが無理だ」


「なぜだ?」

「なぜだと聞かれれば俺とシュトリヤのせいなんだが。」

拙も詳しくきいたわけちゃうけど、薄々勘付いてはおった。

この2人、ちょぉっとでもそういう雰囲気だそうもんなら睨んできはるし、ねえ。


それも姫はんとセレネルがちょぉっと顔近づけただけで真っ赤になるんやから、仕方ない気ぃもするわ。

可哀想なほどミィスって異様にその手のことに免疫ないんよねえ。

「ちょっとそれっぽい雰囲気つくっただけで真っ赤やからねえ。接吻やとしても無理ちゃうかなあ。」

9区でのデートを思い浮かべる。



「待て、雰囲気ってなんだ」

「あ~」

しもた、こわっ。

冷気すら感じるほどの圧に、思わず苦笑いが漏れる。

迂闊やったわあ。

「まあ…セレネルに言わなあかんことないやんな?心配せんでも、ちょっと褒めただけやで。あの衣装」

はぐらかして言ってみたら、舌打ちで応えられたんやけどほんま気ぃ短い男やわ。

ミィスに愛想つかされても知らんえ?いや拙はええんやけど。



「まあいい。とにかく無理だ。…それに、大切にしてやりたい。まだ未経験のそれを義務にさせたくない」

目えを逸らして言うそれは、確かに全員の総意でもあった。

「む…それはそうだな。我の欲をぶつけたいわけではない」

初めて、と聞いてスカンも納得してくれたようでなにより。

脳筋やけど素直なんよねえ鬼人(デモニアトロピー)って。そこは好ましいとこではあるわ。


「そうなるとあとはアンブローズ任せやねえ。ミィスのことは大事にしてくれてはるし、なんとかしてくれるんちゃう?」

「あいつだけが知ってる方法もあるかもしれないな。とりあえず、俺たちが知っている手段は禁止だ。方法を教えるのもだ」

「お前がそうやって過保護にするからミィスが()()なのではないか。手はまだ出さぬが教えぬとまでは約束せぬぞ」

「…いい。そこは勝手にしろ」

セレネルが言い捨てて、席を立った。

ああイライラしとるなあ。


「セレネル、一先ず戻り?報告もあるんやろ」

「…ああ、そうだな。あとは頼む」

どうもセレネルはスカンよりも拙に頼みたがる節があって、そこは素直に嬉しい。

去り際にも、『俺は数日不在にするがその間ミィスを頼む』なんて言われてもうたしなあ。

拙はもうセレネルのこと嫌いにはなれへんし、(むつか)しいとこやわ。

好敵手(ライバル)と友達ってどう共存するんやろね?





翌朝

エリューに怒られながら起こされて、ちょっと拙も反省したわ。

いやけどいつもより2時間もはよ起きるとか流石に予測無理ちゃうかなあ。

アンブローズから来たとかいう手紙見たけど、案の定って内容で安心したわ。

流石1000年ストーカーやってるだけあるわ。


『俺様は魔力を結晶化できるがお前たちは習わないそうだな。

()()()方法は一つも伝えていない。

魔具を作ったので後は好きにしろ』

やそうで、ほんまお気遣い痛み入るわ。




ほんまにミィスのことが大事なんやねえ、保護者的な意味で。

ミィスに保護者増えすぎとって、むしろそっちが不安やわあ。

拙もスカンに目ぇ光らせなあかんみたいやし、ちょっとそっちに回りつつある気もするんよね。


どうにか保護者は避けたいとこやわ。

スカンに教わるくらいなら、拙が教えたったほうがええやろか。






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