やる気の出ない、そんな日でも
ロッピー:オス猫(種:マンチカン)、長毛種で非常に足が短い。お腹の毛が床をこするのでご主人にトリミングしてもらうのが好き。運動能力は猫とは思えないほど低い。
ご主人:ロッピーの飼い主。ロッピーのために部屋の模様替えをするのが趣味のサラリーマン。
今朝のロッピーは、車のエンジン音で目を覚ましても寝床から出てきません。
断固寝床から出ないぞ!という固い意志は無いけれど、何となく気分が乗らないからです。
そのまま二度寝、三度寝をしていたら夜になっていました。
「おや?今日はご飯が減っていないね。」
ご主人はロッピーが体調を崩したのかと心配して、寝床を覗き込んできました。
頭を撫でても起きず、お腹を撫でても起きず。しかし抱き上げてみると、Grrrrrr……。
抱き上げられた拍子に目を覚ましたロッピーは、ご主人の匂いに安心して喉を鳴らして頭を擦りつけご挨拶しました。
満足いくまで眠って目が覚めたらご主人の腕の中。ロッピーは幸せでいっぱいですが、お腹が空いていることに気がつきました。
『今日はまだ何も食べてないにゃ』
目ざといロッピーはご主人の手元にあるご飯を見つけ一言「にゃーぅ」。
「お寝坊さんだけど食欲はあるとみた。今日は特別だぞ。」
ご主人が手のひらでカリカリをロッピーの口元に運ぶと大喜びで食べ始めました。
あまりに勢いよく食べ始めたので口からこぼれたカリカリの破片が手のひらに落ちてきますが、それもまとめてすぐに食べきってしまいました。
ご主人はロッピーがまだたくさん食べられることを確認し、手のひらにカリカリを追加します。
「今日は朝ごはん食べてないみたいだからね、たくさんお食べ。」
しばらくそんなことを続けているとロッピーの食べる勢いは落ち着き、ご主人の胸に頭をこすりつけたり、喉をGrrrrrrと鳴らしたりして思いっきり甘えてきました。
「腕が疲れたからそろそろおろすよ?」
寝床の前で抱き上げてからずっとその場で抱っこしていたため、腕が疲れたご主人は優しくロッピーを寝床に降ろしてソファに腰かけました。
ブランケットを膝にかけるとロッピーがのろのろと足元に近寄ってきます。
ロッピー用の小さな階段を上り、ソファへ。そして膝の上まで登ってきたロッピーはまた安心して丸まってしまいました。
「ロッピーは2歳になっても甘えたさんだね。金曜の夜だから思う存分膝枕で寝かせてあげよう!」「にゃーう」。
二人はそのまま眠ってしまう、秋の夜であった。
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