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オフトゥン大好き黒猫令嬢は狼王子のお気に入り。……私は『運命の番』ではありません!(完結)  作者: にのまえ


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四十四 驚きの手紙の内容

 ヒロインからの手紙には"ミタリアさん――私が転生者と言う言葉がわからなくても読んでください"と書いてあった。


 内容はカーテン王子は自分の欲望に忠実で、獣化する女の子を狙っていると書かれていた。転生者ならわかると思うけどと前置きがしてあり。この乙女ゲームには続編というか――追加ボックスがあったらしい。


 このゲームが好きだった私が知らないと言うことは……追加ボックスが発売された時期には多くの仕事を抱えて、多忙で、会社から帰れない日々を送っていたのだろう。


 知っていたら買っていた。


 追加ボックスを知らないまま、ミタリアに転生したのかな。手紙によるとその追加ボックスは大人向けで、18歳未満は買えなかったらしい。


 内容はヒロインと悪役令嬢を手に入れた鬼畜王子カーエンの話。(鬼畜王子って)それにカーエン王子が主人公だなんて嫌な予感しかしない……何故、不人気のキャラが主人公になった?


 続きを読むと。


 乙女ゲーム会社が大人向けのゲーム会社に買収されたこのによりキャラだけを使い、血迷った内容の追加ボックスが発売されたそうだ。


 元の乙女ゲームの中ではヒロインの獣化をメインにしていたから、ミタリアが獣化するとは書かれていない。


 だけど、ミタリアは獣化できて特殊能力は闇属性。愛してやまない婚約者リチャード王子に罵られて、捨てられて。カーエン王子に連れてこられたときに既にミタリアの心は病んでいた。


 それ以上に、カーエン王子の執拗な行為で崩壊寸前のミタリア。獣化のままだったり獣人の姿だったり、首輪に裸のまま暮らしていた……


(まじか……嫌だ)


 ゲームの私の心にはリチャード王子が憎い! だけが残り。ミタリアは闇属魔法を使い、生まれた国を滅ぼしてし、王子を道連れに息絶える。


(私、こわっ……それに特殊能力が闇属性って、もしかして黒猫が横切ると不吉? 魔女の使い魔だから? とかで決めた?……そんな事ないのに黒猫は可愛いのに……)


 手紙の最後に……ミタリア様、私が思い出した内容です。私はカーエン王子が怖いので逃げます。


 ミタリア様も逃げて! 

 絶対にカーエン王子に捕まらないでぇ!


 で終わった。




 



 手紙を読み終わり。無意識にグシャッと手紙を握りつぶしてガタガタと震えた。内容から言ってヒロインも転生者なんだろう……。しかし、思い出したのが追加ボックスの内容とはヒロインも怖かったね。


(手紙の内容がゲーム中だからといって安心できない。カーエン王子は絶対に獣化する子を狙っている)



「ミタリア……平気か?」

 


「リチャード様、平気……じゃありませんが。リリネ君、お姉さんに『ありがとう、教えてくれて助かった』と伝えてください」


「はい、わかりました」


 ヒロインからの手紙は嬉しい、ゲームでのカーエン王子の本性もだけど何度も読みたくない内容だった。


「待て、話を終わるな。その手紙はガタガタ震えるほどの内容なのか! ミタリア、その手紙を寄越せ!」


 私に貸せと、手を出しす王子。


(どうする、王子に転生者だとバレるのはいい。これを読んで王子が、カーエン王子に襲い掛かったら? 国同士の問題に発展して、悪い方に行くと戦争が起きてしまう?)


「ミタリア!」


「読むのはいいですけど……これは、こうなるとは確定している話ではありません。リチャード様は手紙の内容に、絶対に怒らないでください……これは約束です」


「分かった、約束する」


 と、手紙を渡したのですが……途中まで読んで王子がブチギレてしまい、怒りのオーラを纏ってしまった。


「はぁ? 俺のミタリアを奴が狙っているのは分かっている。そんな事より……俺がミタリアを捨てるだと! 絶対にありえん、こんなに愛してやまないミタリアを俺が罵るだと、ふざけるな! リリネ、こんなふざけたことをぬかす、お前の姉を今すぐここに呼べ!」


 こんなにも怒るなんて、王子はいまにもリリネ君に掴みかかりそうだ。

 

「待って、リチャード様。怒らないって約束したはずです。これはまだ確定した話ではありません」


「嫌だ、嘘でも、確定してない話だとしても、俺がミタリアと別れる話は嫌なんだよ、嫌だ絶対に!」


 声を上げたあと、ボウッと手紙に火が付き燃え尽きてしまった。


(えっ、炎?)


 グルルルルッ、低く鳴き。王子の体は炎に包まれた。

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