1話 朝はどこも騒がしいもの
・・・・・・・・・・・きて・・・・・・・・
・・・起きて・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・起きてよ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・いい加減に!
「起ーきーてー‼朝ですよ‼‼」
暖かな赤の候の早朝に、私のモーニングコールが響き渡る。
「うう、寒っ・・・もうちょっとだけ寝かせてよぉ・・・」
「だめ!早く起きて私の朝食作って」
「うえぇ・・・まだ眠いのにぃ・・・」
思いっきり布団を引っぺがした私を前に、お母さんはぐずる。なんともだらしない・・・、普通は私が起こされる側なんじゃないかなって思うのだけれども。
お母さんは魔法教育学校の先生で日中忙しいのはわかるけど、自分で朝に起こしてと頼んでおいて二度寝はないでしょ。なんかムカついてきた。
これで結局ぎりぎりまで寝て「仕事行くから!」って私の朝食が無くなるのがいつものおちなんだけれども、今朝の私は一味違う。
「・・・アイス(氷属性魔法)」
「ひやぁぁあっ‼な、なにすんのよ!」
うなじに、魔法で氷をあてるような冷たさを浴びせてあげた。
さすがのお母さんも飛び起きて、ジト目で私を睨んでくる。
「・・・カナのいじわる、もう朝ごはん作ってあげないから」
「じゃあ私も、お母さんを起こしてあげないから。頑張って自力で起きてお仕事行ってね」
「待ってそれは困る!」
若干涙目で私の足に縋り付いてくる。なんか、私より子供な気がしてきた。
「なら、とっとと起きて私の朝ごはん作る‼」
「むー、仕方ないなぁ・・・」
「はじめからそうする」
やっと朝食を作ってくれる気になったみたいで、よろよろと台所にむかって歩く。ほんと、一母親とは思えないな~。
「カナは、作ってる間に顔洗って着替えていらっしゃい。まだ寝ぐせがあるわよ」
「・・・はーい」
でも、偶にこういうところが母親っぽいんだよね。
家の外の井戸から水を汲んで顔を洗ったら、2階の私の部屋に戻る。
私達の住まいは小さな一軒家で、私とお母さんと・・偶に帰ってくるお父さんの3人で共有している。
1階は台所と居間とお父さんの寝室、2階はお母さんの部屋と私の部屋と書斎がある。あまり小さい家には感じられないかもしれないけど、実は部屋1つ1つがとても狭くて窮屈だったりする。2階に上るのもはしごだし。
そんなこんなで私の部屋が見えてくる。扉には「カナ」と書かれたネームプレートがかけてある。
カナ。カナ・チェミスト。それが私の名前。
ここシグル村のチェミスト家の一人っ子で、魔法が使える”魔女の子”。今は14歳で、魔法もそこそこ使える。
隣の部屋はお母さんの部屋。ネームプレートには「エレナ」と書かれている。
エレナ・チェミストがお母さんの名前。この辺りでエレナと言ったら、殆どは魔法教育学校のエレナ先生を指す。私のお母さん、エレナ先生は意外と有名な先生なのだ。
私は部屋に入り、くしを持って鏡の前に立つ。くしで寝ぐせを直しているその髪は、鮮やかな橙色のロングヘアー。鏡に映る瞳は焦げ茶色をしていた。
表情はあまりぱっとせず、眠そうにしているようにも見える。これがいつもの顔つきだ。
身長は、お母さんが平均くらいらしいから私は平均よりやや低め。体型はなんていうか・・・そう!スレンダー!決して悪い体型じゃないから!
って、鏡を見るたび気分が下がるのよね。
下がった気分を持ち上げるように、香ばしい朝食のにおいが台所から上ってくる。
私はそのにおいに誘われて台所へと歩き出した。
初心者なもので、もしかしたら読みにくいところもあるかもしれませんがご了承下さい。
ていうかホントに難しい・・・、崩壊せずに長く続いてくれることを祈ります。
しばらくは週1投稿の予定です。




