第8話 世界中のサポート 〜日本はひとつに〜
2月下旬、京都にきて2か月が経とうとしてた頃、愛音からあるものを渡された。
"懐かしのガラケー"
「一台契約すると一台無料で付いてきたの!これでいつでも連絡取り合えるね!亅
とてもありがたかった。
なんせ大栄の免許証、保険証、スマホ、
この世界では何もかもが機能しない。
携帯契約なんてできない。
そんな普通の日々を過ごしながら愛音から家族の話を聞いてると、何変わりなくお母さんも男性の方も元気で過ごしてるそうで安心した。
愛音のお母さんも今年この男性と再婚するそうだ。
幸せになってほしい。
愛音と話してるとおばあさんの事を思い出し、
神戸に行ってみないかと愛音に提案すると快く頷いてくれた。
2人で電車に揺られ、
神戸にいるおばあさんを訪ねた。
相変わらずおばあさんは元気で、大栄は今は愛音と京都にいる事を伝えた。
おばあさんに会えて安心した大栄は愛音と共に神戸の街を後にする。
そして日が経ち、2011年3月上旬、
愛音が一言呟く。
「ここ最近、東北辺り大きな地震多いね、、、亅
大栄は切ない声で、
「そうだね、、」とだけ呟いた。
そして3月も10日程過ぎた午前10時。
この日愛音は学校。
もう京都にいる、だけどこの日だけは、
大栄は愛音のそばから離れたくなく、
愛音が学校にいる間は学校のすぐそばにある喫茶店で時間を潰してた。
"愛音が学校終わるとすぐに会いたい"
大栄は心の中でそう思っていた。
そして時間が過ぎ14時35分、
愛音から学校終わったとメールが入り急いで合流した。
愛音は大栄に会うなり
「今日どうしたの?いつもと様子が変だよ?亅
と、大栄に問いかけると、、、
低い地鳴りがして京都も少しだけ揺れた、、、、
時計を見ると14時46分過ぎ、、、。
少しびっくりした顔で、今少し揺れたね、、と言う愛音に大栄は、
「これ、、東北から伝わってきてる地震、、、亅
力無く答えた。
「うそでしょ、、?こんだけ距離あるのに?亅
半信半疑になる愛音。
「前に話した観測史上トップクラスの災害が今、、東北で起きてる、、、亅
愛音は下を向きながら声にならない声で
「、、向こうの学校の皆は、、無事かな、、」
そう声を漏らす愛音に大栄は続けた、
「地震だけじゃない、、、亅と。
愛音は青ざめながら
「え、、、?亅
と力ない声で大栄に呟く。
大栄は落ち着きながら愛音と同じ表情で話す。
「これから大きな津波が来る、、、それと、俺も詳しい地域までは分からないが、放射能の影響で今後何年も住めなくなる地域が出てくる、、、。何十万人が避難所で生活することになる、、、亅
愛音はそれを聞き、膝から崩れ落ちる。
大栄は愛音を支えるように寄り添い、
「被災者の数も、被害も愛音が想像してるよりずっと大きい、、だけど、日本はこれから一つになる、世界中が日本をサポートしてくれる、、、亅
愛音はそれを聞き、
「そうなんだね、、亅と呟くと、
大栄のガラケーが鳴った。
「大栄、あんたが言ってたのはこの事かい?亅
おばあさんからの電話だった。
大栄はおばあさんにこの事だと説明をする。
「私らを助けてくれる目的でこの世界に来たのだとしたら、目的を果たした後のあんたはどうなるんだい?亅
おばあさんの一言で謎が深まる。
"確かに俺は今後どうなる?"
"2020年に戻っても5ヶ月経過してる?"
そしてもう一つ大栄には気がかりな事があった。
"まだ目的は果たせてないんじゃないか?"
"愛音そっくりな女性が着てた今愛音が通う高校の制服"
謎は深まるばかりの大栄だった。




