第7話 二人の想いとひとつの約束
"修学旅行で愛音に恋をした事"
"あれからこの年になるまで頭の片隅にいつも愛音がいた事"
そして、
"今も愛音に恋をしてる事"
全てを話した。
愛音は目を見開いて、
「え、、?うそ、?え、、まって、、亅
と動揺を隠せない愛音に、
「ドン引きさせてごめん、今の忘れて、さすがにこの歳で10代に手出すのはやばいから、テキトーに流して亅
と、微笑む大栄。
すると愛音は、
「違うよ!私も、私もあの時、修学旅行でたえくんに恋をしたの!私もたえくんが初恋だよ!亅
勢い余って告白した2人は顔を赤くして下を向いた。
「愛音ありがとう、だけど俺いついなくなるか分からない、もし、本当に俺が元の世界に戻ったら、2020年で愛音の事探しても良い?亅
大栄が恥ずかしそうに告げると、
「探してもらわないと困るよ、待ってるね亅
と、顔を赤くしたまま微笑む愛音。
そして大栄は愛音の顔を真剣に見て、
「2020年、再会出来たら、俺と結婚を前提にお付き合いして下さい亅
愛音の手を取りクリスマスプレゼントの指輪を渡す大栄。
愛音はびっくりした顔で涙目になりながら、
「はい!!私でよければ、末長くよろしくお願いします亅
こうして2人は未来の約束を交わした。
そして大晦日、
年明け1月5日に引っ越しをするおばあさんの最後の荷造りの手伝いをしていた。
「おばあさん、本当にありがとうね、世話になってばかりで亅
と言うと、
「あんたに会えてよかったよ、2020年に戻っても、遊びにおいで、次会う時は神戸だねぇ亅
と、おばあさんは大栄に伝えた。
そしておばあさんと年越しそばを食べて、
正月は愛音と初詣に行き正月三が日を満喫した大栄。
そして年も明けた1月5日、
おばあさん引っ越し当日。
大栄は年甲斐も無く大泣きした。
隣で泣いてる愛音の泣き声が霞むほどに。
おばあさんは神戸にある息子夫婦宅の住所を大栄に伝え、大栄はそれをすぐにスマホにメモした。
「絶対、元の世界に戻ってもすぐに会いに行くねおばあさん!亅
大栄はがそう伝えるとおばあさんはにっこり笑い住み慣れた東北を後にした。
そして立て続けに愛音も京都へ引っ越し。
1人で東北に残る大栄。
そして大栄はふと思う、、
「もし俺がこの世界に来なくても、愛音もおばあさんも、きっかけはどうであれちゃんと引っ越しして災害を免れたんじゃないだろうか?だとすれば、俺は何のためにこの世界に来たんだ?亅
考えてるうちに色んな事が頭をよぎる。
"修学旅行は京都だった"
"愛音が引っ越したのも京都"
この世界に来る直前、
愛音と似た屋上にいた女性が来てた制服、、
あの頃の愛音の中学の制服でも、
ここで通ってた高校の制服でもない、、、
だとすると、、、。
"もしかしてあの制服、あの屋上の出来事は愛音が引っ越した後の出来事なのか、、、"
大栄は体から血の気が引いていく感覚になった。
前に試した事があるが、
愛音に連絡をしたいが大栄のスマホからは愛音に繋がらない。その逆もしかり。
大栄のスマホはこの時代では全く機能しない。
大栄は急いで近くの図書館へ行きPCを開く。
愛音から転校先の学校名を聞いてた大栄は、
"京都〇〇高等学校"
すぐに調べた。
検索に出て来た学校案内のホームページには、
楽しそうに笑う学生達の姿、
大栄が助けようと駆け寄った女性が着てた制服と同じ、、。
そして大栄はいても立ってもいられず急いで京都へ向かう。
京都に着き、愛音から聞いてた住所を頼りに愛音の元へ向かう。
愛音の住所へ辿り着くと、先程見送ったばかりの愛音としばらく会ってないような感覚にみまわれた。
愛音は大栄を見てびっくりする。
「何でここにいるの?亅
大栄は愛音に告げる、
「もし今後、嫌な事があれば、絶対に俺を頼って。お願い、何があっても、早とちりするようなことだけは絶対にしないで!亅
愛音はそれを聞き、びっくりしながらも大きく頷いた。
そして大栄はしばらく京都で過ごす事を決心する。




