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第5話 心の支え

大栄は首を縦に振り確信した。


"自分から明かさなければ問題ない"


"質問される事に答える分には問題ない"



そして愛音は涙目になって大栄に寄りかかり、


「会いたかった、ずっと会いたかった、ずっとたえくんを心の支えとして生きてきた、、亅


大栄は寄りかかる愛音の頭を優しく撫でた。


そして少し落ち着き、


「改めましてたえくん、久しぶりだね!2年ぶりだね!あ、たえくんからだともう12年ぶりになっちゃうね!亅


と、話す愛音を見て、


どうやってこの世界に来たのかを話した。


"2020年10月、仕事で修学旅行先に訪れた事”


"その時に屋上で愛音にそっくりな人を助けようとして自分が落ちて、目が覚めると2010年のホテルのロビーにいた事"


"その後愛音の事が気がかりで東北まで来た事"


"'愛音の出身校の前で聞き込みしてるところでおばあさんと出会った事”


全部洗いざらい話した。


すると愛音が、


「でもなんか不思議だね、たえくんがこの世界に来たきっかけって、私が見た夢そのまんまだね亅


と、不思議そうに呟いた後、ハッとした顔で、


「前にたえくんが、5ヶ月後に話したい事があるって言ってた事、何か私に関係あるの?亅


と、聞く愛音に、


「確実にあるとも言えないし、無いとも言えない、だけど、出来れば、、本当は今年中に遠くへ引っ越して欲しい、、、亅


そう聞かされた愛音は沈黙の後下を向き、


「それはできないよ、学校もあるし家のこともあるし、、亅


悲しそうに呟く愛音を見て、

自分の無力さに打ちのめされる大栄だった。


大栄が下を向いていると、


「、、、大災害、、、?亅


愛音が切り出してきた。



大栄は目を見開き愛音を見ると、


「え、、、当たりなの、、、?亅


声を震わせ顔が青ざめる愛音。



「、、これはどれくらい大きな災害なの、、?亅


震えた声で聞く愛音に、



「日本災害の観測史上トップクラス、、、今、、愛音が想像してる大災害よりは、、確実に大きい、、、亅


うつむきながらそう答える大栄に


愛音は別の視点から問いかけた。


「これから起こる事、たえくんが10代の頃に過ごしたその大災害の期間、どんな感じだった?亅



「俺は沖縄にいたから被害とか影響はなかったよ、だけど、、連日テレビ新聞ラジオはこの出来事で持ちきりになるくらい、、亅


大栄がそう答えると、


「5ヶ月後に話したいって事は、来年3月頃に起こるんだよね?亅


そう聞かれた大栄は頷こうとしたがまた戻される感覚に襲われた。


質問されてもピンポイントで日付けまでは答えられない。


そして愛音は、


「本当はね、ここはたえくんの居場所じゃない、だけど、私はもっとたえくんと一緒にいたい。今は同い年じゃないけど、たえくんと一緒にいたい。これから起こる事を話して元の世界に戻っちゃうくらいなら、話さなくてもいいよ亅


愛音は寂しそうにそう告げた。


そして日も落ちて辺りは暗くなりその日は愛音と解散した。


それから日が経ち大栄が2010年に来て2ヶ月が過ぎた12月上旬、

愛音と仲良く過ごせる日々を送るが日が経つにつれて焦りが大きくなる時期に差し掛かる。


おばあさんは店じまいがもうほとんど終わってる様子。


おばあさんは来年には神戸に住んでる息子夫婦と住むらしい。


愛音は相変わらず母親に話を切り出せないまま過ごしてる。


そんな愛音に大栄が、


「一度お母さんと話をさせて欲しいんだけど、大丈夫かな?亅


と聞くと、


愛音は


「全然問題ないよ!亅


と言ってくれた。


そして12月中旬、愛音の母親の都合上お昼の時間帯にしか会えないらしく、愛音が学校に行ってる間に2人で会った。


指定された喫茶店に入ると、そこには愛音に似た綺麗な大人の女性がこちらに気付き頭を下げてきた。

大栄は席につくなり、自己紹介をした。

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