第3話 意気込む愛音と不安な大栄
続けて愛音は、
「でも大丈夫です!来年うちの高校、修学旅行先沖縄なんですよ!もう高校生で中学生の修学旅行とは違い自由時間も増えるので、4日間の間でたえくんに会える事願ってます!そしてその時は絶対、連絡先交換します!亅
と、愛音は意気込む。
大栄の脳裏によぎる来年、、
日本中を震撼させた、、あの出来事、、。
「5ヶ月後、まだ俺が愛音ちゃんと会えてるなら、お願いがある。俺が言う事、指示する事、絶対守ると約束して。亅
大栄は愛音の目を見て真剣に伝えた。
愛音は不思議そうに、
「よく分からないけど分かりました、約束します!亅
そう頷く愛音と歩いてると愛音の家につき2人は解散する。
そして大栄は1人帰り道に考える。
"来年起こる事、全て伝えてこの世界から去るか"
"理由は話さず無理矢理にでもおばあさんと愛音の大切な人を全員連れてここを出るか"
そう考えてるうちに商店へ着きおばあさんのいる二階へ。
「どうだった?自分の事話せたかい?亅
おばあさんに聞かれ大栄は首を横に振る。
「そうかい亅
そう一言だけ告げ大栄にご飯を用意してくれるおばあさん。
大栄はご飯を一口食べると、
なぜか涙が止まらなくなった。
おばあさんはそんな大栄を見て優しく言う。
「自分の事明かせないくらいでここまで涙は出ないだろう、大栄、お前今後起こる事にどう向き合って行くか考えてるのか?亅
大栄は首を大きく頷き、ご飯を噛み締める。
「私にどうして欲しい?亅
そうおばあさんに聞かれた大栄は、
「すぐに遠くへ引っ越してほしい、、、亅
そう聞いたおばあさんは一息つき、
「私も歳だし今年で店じまいだね、ただお前さん、これをどう愛音に伝える?愛音は母親と2人暮らしだ、裕福とは言えない家庭だからそう簡単にはいかないよ。亅と大栄に伝えた。
その言葉で大栄がこれまで気になっていたが避けていた事を行動に移す。
そう、
2020年27歳の口座残高と、
2010年27歳の口座残高に変動はあるのか。
大栄はそれを気にしながら眠りにつく。
次の日、大栄は商店が開く前にコンビニに走り口座残高を確認した。
"口座残高 ¥2,012,108"
大栄は目を見開いた。
キャッシュカードは使える、
口座残高も変わってない。
27歳にしては多く無い残高を見てガッツポーズをする。
"多くはないがこれを全額おばあさんと愛音の家族の引っ越し資金に当てよう"と決心する。
"口座残高は使える、一度自分の物になってしまうとそこに時間のズレは干渉されないのか"
そう思いながら淡い期待でスマホを開き写真フォルダを見る。
最後に撮った写真の日付け
"2020年10月8日"
商店の開店時間ギリギリに商店に戻り、
早速おばあさんにスマホを渡して写真を見せる。
「おばあさん!これ!2020年の写真!亅
おばあさんは笑いながら、
「ほぉ〜まさか未来を見る事になる日が来るとは亅
笑いながらスマホを見てるおばあさんの指が止まる。
「、、何なんだいこれは、、?亅
と問いかけるおばあさんの手元に写ってるのは、
スマホの中では過ぎた出来事、
だがこの世界では6年後に起こる、
九州地方の大災害の写真。




