表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
15/25

第15話 大栄と愛音の"願い"

そして月日は流れ2011年12月。


この世界に来て1年2ヶ月。


まだ謎は解けないまま。


そんな事を頭の片隅におきながら仕事もそこそこ慣れ始め、気づけばもう12月下旬。


愛音と2度目のクリスマス。


「たえくん!メリークリスマス!!亅


2人はレストランで楽しく食事をしながら、

大栄が愛音に問い出す。


「愛音、残り3ヶ月ちょっとで高校卒業じゃん、卒業後の進路はどうなの?亅



そう聞かれた愛音は、


「もう〜クリスマスにそう言う話しやめてよ、でもちゃんと決まってるよ、けど今は内緒!亅



愛音はイタズラ顔で大栄にそう言った。


"愛音が内緒と言うなら今はそれでいいかな"


大栄はそう思い2人はイルミネーションを見ながらクリスマスを楽しんだ。


それから2011年大晦日。

老舗のそば屋さんで愛音と年越しそばを食べ、新年を迎えた。



2012年元旦、午前7時。


「たえくんあけおめ〜!!今年もよろしくお願いします!亅


愛音の鈴を転がしたような綺麗な声が待ち合わせ場所に響く。


「愛音、あけましておめでとう、今年も宜しくね!亅


「たえくんは2回目の2012年だね!亅


そう笑い合いながら2人は初詣に向かった。


参拝する2人の願いは



"愛音とずっと一緒に過ごせますように"




"たえくんがいつかちゃんと元の世界へ戻り、笑って幸せに過ごせますように"



初めてすれ違う2人の願いであった。



初詣を終えてご飯を食べ、正月三が日も過ぎ大栄、愛音はいつもの日常へ。


2月14日、バレンタイン。

愛音から貰う手作りチョコ。

大栄は美味しそうに食べ、愛音と楽しくバレンタインを過ごした。


そして3月1日、愛音の高校卒業式。


この日は愛音の晴れ姿を一目見ようと愛音の高校へ向かった。


卒業授与する愛音を見て、ほぼ毎日一緒にいる愛音が少し大人に見えた瞬間だった。


そして愛音の卒業から10日程過ぎた日、



この日は新聞、ラジオ、テレビ、どれもあの話題で持ちきりだった。


愛音は切なさそうだけど特に落ち込んでる感じもなく、その様子を見て少し安心する大栄だった。


そして3月14日。


人生で初めて自分から臨むホワイトデー。

大栄はお菓子作りはもっぱらだったので、

おしゃれなお店のクッキーを買って愛音にプレゼント。


愛音はとても嬉しそうに、とても美味しそうにクッキーを食べてくれた。


そして大栄が切り出す。


「愛音、高校も卒業した事だし、そろそろ進路の方、教えてくれないかな、、?亅


すると愛音は一息付いて、


「私ね、特にやりたい事も行きたい大学も無かったの。前に神戸のおばちゃん尋ねた際に、エイさんに聞かれたの、高校卒業したらどうするんだ?と。だけど何も考えて無かったから、

"就職すると思います"そう伝えたの。

たえくんとあばちゃんが2人で話してる時にエイさんが話しかけてくれた時だったんだけどね。

そしたらエイさんが、


"やりたい事ないなら彼女さんうちのホテルで受付嬢してくれ、面接はもう済んでる、人柄もよく分かった、ぜひうちに来てくれないか?"


そう言ってくれたの。

それで私、4月からたえくんと同じあのホテルでお世話になります!エイさんに出勤当日までたえくんには黙っといて驚いた顔を2人で見ようと話してたけど、もう話しちゃった!亅


と笑いながら話す愛音を横に、

大栄は驚きと嬉しさ、そしておじさんに対する感謝で胸がいっぱいになった。


愛音から話を聞いた夜、


大栄は年下、部下、住まわせてもらってる立場を忘れおじさんを問い詰めていた。


「おじさん!!なんで愛音の就職の事教えてくれなかったの!もうびっくりだよ本当!!亅


と、声を荒げニヤける大栄に、


「何?!お前さんもう聞いてるのか、、彼女さんには内緒と言う事だったんだがなぁ、、亅


そうニヤけながら話すおじさんだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ