表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

97/134

第97話 純白のメサイア

「金備えのシーザリオか金色こんじきのシーザリオなんて似合うんじゃないか?」




「こ、金色…のシーザリオ!!」





 金備えの自分の姿を想像しているのだろうか?シーザリオの口元が緩んでいる。




 しかし…





「もう!!だらしない顔をして…シーザリオ、どいてください!!ハヤト様!!私に、私に似合う色は何色なのでしょう?」





 メサイアがシーザリオの体を突き飛ばし、俺に迫って来た。




 普段なら怒るはずのシーザリオだが…





「金色…金備え…金備え…金色のシーザリオ。うふふふっ!!」





 ニヤケ顔でうわ言のように繰り返している。




 もう少しで唇が触れ合うくらいに、メサイアの美しい顔が近づいて来る。美肌ポーションの影響か、メサイアの肌は透明感があり、真っ白に輝いて見えた。




 俺は指で優しく頬を撫でる。





「綺麗な肌だね。吸い込まれそうな白い肌だ」




「そんな…美肌ポーションのおかげです」




「関係ないよ。メサイアを一目見た時から思っていたよ」




「ありがとう…ございます」





 メサイアは白い肌を桜色に染めて恥じらう。





「白、いや…純白と言ったほうが良いだろう。メサイア、君に似合う色は純白だよ」




「じゅ、純白!!」




「そう、純白。公爵家のお嬢様として、汚れなく清らかで、志を高く持って生きてきたメサイアにピッタリだと思う」




「……………」





 メサイアは俺の言葉を聞き、その桜色に染まった美しい顔をさらに紅潮させてうつ向いた。





「純白のメサイア。どう?気に入ってくれた?」




「………はい。ありがとう…ございます」





 メサイアは顔を紅潮させたまま、目頭を押さえ言った。




 


「金備え…金色のシーザリオに純白のメサイア。なんかカッコいい!!」





 二人を見つめアレグリアが呟くと、それを聞いていたファレノプシスとウオッカも頷く。




 俺はすかさず…





「赤備えや桃備え、それに青備えも同じくらいカッコ良く、素敵だと思うよ!!」





 笑顔を作り三人に向けて言う。





『あ、ありがとう!!』





 三人が嬉しそうな顔をして言う。




 俺は三人の笑顔を見て『ホッ』とする。




 当初、ずっと『ボッチ』で生きてきた俺にはあまり理解できなかった。




 しかし最近になって…





(女性は基本、褒めなくてはいけない!!)





 女性に囲まれて生活をしているうちに気が付いたのだった。




 そして…





(ポイントは大袈裟にとか、仰々しくとかでは無く、さり気なく褒めるのがコツなのだ)





 強く思うのであった。




 そして思い出した事がある。




 前世で女性が多い職場で働いていた時の事。




 女性同士、みんな和気あいあいと仲が良い職場だったのだが、新しく赴任してきた男性上司が特定のお気に入りを作り、贔屓をしだした事があったのだ。




 俺は仕事だけで余りかかわりを持たなかったのだが、遠くから見ていると、ものの見事にその職場の人間関係が崩壊していくのが分かった。





 俺はその時…





(女性の嫉妬は何て恐ろしいものなんだ!!もし俺が上司の立場になった時は、全員を平等に扱い贔屓をしない!!)





 そう誓ったのだった。




 まあ、前世では全く役に立つ場面が無かったのだが、いま改めて思う。『女性の扱いは平等に!!』と…。




 そして思う…『嫉妬ほど恐ろしいものはない!!』という事を…。




 俺がそんな事を考えていると…





「私とメサイアも、その…何ていう人でしたか?ハンセンでしたっけ?鍛冶屋に行って、金備えと白備えの防具類を作ってもらいに行きましょう」





 シーザリオが三人の色付き防具を羨ましそうに見つめながら言う。




 メサイアが不満げに…





「シーザリオ!!白備えでは無く、純白備えです!!純白!!」





 少しムキになって訂正をする。




 当のシーザリオは…





「はいはい。純白、純白」





 面倒くさそうに適当に返答をする。





「全く、もう…。私は心清らかですから怒りはしませんが、気を付けてくださいね!!」




 メサイアはシーザリオに対して、再度念押しをする。




 シーザリオは苦々しい顔をして…





「何が心清らかですか…、心の中は真っ黒、純黒のメサイアという名がお似合いよ」





 メサイアに聞こえない様、小さな声で毒を吐いたのだった。




 俺は苦笑いを浮かべる。





「シーザリオ、ブロディさんな。ブロディ!!どこからハンセンなんて名前が出てくるんだ?」




「う~ん…何と無くですかね。ブロディでしたか。では明日にでも、そのブロディさんの鍛冶工房まで出向き、防具類を注文しに行きましょう!!」





 シーザリオは名前の事は適当に受け流しスルーをする。頭の中には、すでに金色の防具の事しかないようだった。





「では、ファイブカラーレディース。全員でブロディさんの工房まで行きましょうか」





 メサイアが三人に向かって言う。





「いやいやいや!!まだメンバーに加入していませんから!!勝手に改名をしないでくださいよ!!」





 リーダーのファレノプシスが慌ててメサイアに苦言を呈した。





『……………』





 一瞬、不満げな表情をするシーザリオとメサイアだが、次の瞬間、一転して笑顔を浮かべて無言で三人を見つめる。




 はっきり言おう。この笑顔が恐いのだ。




 三人は無言のプレッシャーに押しつぶされそうになる。顔面が蒼白になっていた。




 TCLの三人が『何とかして!!』という顔で俺を見つめる。さすがに今の立場では、二人に言いたい事も言えないらしい。




 俺は仕方なく…





「最初にリスグラシューが言ったように、二人の加入は将来的に…という事だ。当面はTCL、三人で冒険者パーティーとして活動をする」





 そう断言する。




 続けて…





「じゃあ明日、みんなでブロディさんの工房まで行こう」





 俺は『ヤレヤレ』と思いながら提案する。





『は~い、分かりました~!!』





 五人は嬉しそうに返事をした。





(はあぁぁぁ~…疲れた!!)





 俺は深いため息を付いて『グッタリ』と椅子に座り直したのであった。








【アレグリア視点】




(金色のシーザリオに純白のメサイア、なんかカッコいい!!この二人がパーティーに加入すれば、戦力が大幅に上がる事は間違いないわ!!いきなりアーキュリー王国、最強パーティーになってしまうかも!!うふふふっ、これで私のランクも自然に上がって…)





 私はハヤトと話をしている二人を見つめながら思う。




 しかし…『ふっ』と考える。





(確かに大幅な戦闘力アップは間違いがない。だけど…私の存在感が全く無くなってしまうのでは…)





 私の顔から血の気が引く。




 背中に冷や汗が流れる。




 


(ヤ、ヤバイ!!今の実力のままではシーザリオ様とメサイア様、それにファレノプシスさんにおんぶにだっこ。私がいてもいなくてもいいメンバーになってしまうわ!!ど、ど、ど、どうしよう!?)





 勝手に盛り上がっている二人を見つめながら、私は大いに焦る。




 そして…





(ぎゃあああああ~~~、ファ、ファ、ファイブカラーレディース!?待って、待って、待って。ちょっと待って!!早すぎるわよ!!)





 メサイア様のファイブカラーレディース発言を聞き、心の中で悲鳴を上げる。





「いやいやいや!!まだメンバーに加入してないですから!!勝手に改名をしないでくださいよ!!」





 ファレノプシスさんが慌てて否定をする。





(さすがリーダー、頼りになる!!)





 私は少し『ほっ』としたのだが、シーザリオ様とメサイア様が笑顔を浮かべ、無言で私たちを見つめる。




 恐ろしいほどのプレッシャーに戦慄が走る。




 顔から血の気が引き、背中に一筋の冷汗が流れた。





(何とかして!!)





 顔を引きつらせながらハヤトに圧をかける。




 早期のパーティーへの加入はハヤトが否定をした。二人は少し不満そうだったけど、ハヤトに逆らう意思などない。渋々ながらも納得してくれた。





(…良かった。これで時間の猶予ができた。二人が加入する前に、出来得る限りの努力をして、実力を上げていかないと…)





 私はピンチをチャンスに変えるべく、今まで以上の稽古に励もうと誓うのでした。




 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ