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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第96話 金色のシーザリオ

 アレグリアが立ち上がり…





「『スリー』がポイントって、どういう事なの?メンバーが三人という意味じゃないの!?」





 好奇心が抑えられないという顔をしてリスグラシューに聞く。




 聞かれたリスグラシューは…





「今のところは三人という意味で間違いありません」





 アレグリアを見て、不敵な笑みを浮かべながら答える。





「えっ…そうなの!?じゃあ、何がポイントなの?」





 『意味が分からないんですけど?』という顔をし、アレグリアは首をかしげる。





「今のところは三人という意味です。もし、シーザリオ様がパーティーに加入されたら、どうなると思います?メサイア様が加入されたら?」




『あっ!?』





 シーザリオとメサイアも声を上げ立ち上がった。




 そして…





『このスリー、三人という意味は、今は三人でも将来的に私たちも加入し、人数を増やしていく。そういう意図が込められているのね!!』





 シーザリオとメサイアは声を合わせて言う。





「ふふふっ、その通りですわ。フォーカラーレディース、ファイブカラーレディースとパーティーは進化していく。全てはお二人が加入されるという前提で、ハヤト様はこの名前に決めたのです!!」





 『キリッ』とドヤ顔を決めるリスグラシュー。





「……………」





 俺は口を挟まず、無言で聞いていたのだが…





「いや…特にそんな深い意味は…」





 これ以上、話が盛られては困るので否定をしようとした。




 しかし、リスグラシューは俺を遮り…





(ハヤト様は何も言わずに座っているだけで大丈夫です。すべては私にお任せください!!)





 そんな顔をして俺を見て微笑み、妄想を語っていく。





「ふふふっ、シーザリオ様。それにメサイア様も…お喜びください!!ハヤト様は当然、お二人に似合う色までも考えておられるはずですわ!!」





 リスグラシューは二人に向けて言った。




 その顔は二人に向けて『その位の事も分からないのですか?』という、少し憎たらしい顔をしていたのだが…





『私たちに似合う色をハヤト様が考えて…嬉しい!!』





 シーザリオとメサイアは手を取り合い歓喜する。





(ふぁっ!?二人の色って…何の事だよ!?)





 俺はそんな事を考えているわけも無く、大いに焦る。




 しかし『ふっ』とシーザリオとメサイアの顔を見ると、目を輝かし俺の顔を見つめていた。





「あぁ…ハヤト様が私に似合う色を考えてくれる。こんな嬉しい事はありません」





 シーザリオは胸の前で手を組み、涙ぐみながら言った。




 さらにメサイアも…





「私はすでにハヤト色に染まっていますが、素直に嬉しく思います」





 顔を紅潮させ、意味の分からない事を口にしている。




 そして…





『うふふふっ、ハヤト様。私たちは何色ですか?』





 満面の笑みを浮かべて俺に聞いてきた。





(逃げられん。これは逃げられんぞ!!二人の嬉しそうな表情を見て『今の話はリスグラシューの妄想で、色なんて考えていないよ』なんて言えるわけが無い!!)





 俺は頭を抱える。




 しかし、同時に頭をフル回転させ、二人に似合う色を考える。




「ウキウキ」「ワクワク」、そんな子供の様な目をしている二人に…





(期待に応えなければ…)





 俺は極限のプレッシャーを感じる。




 そして…





(何でこんな事に…)





 恨めしい目でリスグラシューを見る。




 俺の視線に気が付いたリスグラシューは…





(ハヤト様のお考えは、全てわかっております!!)





 という顔で、微笑を浮かべているのであった。





(全く…その笑顔は卑怯すぎるよ)





 俺はリスグラシューの美しい顔を見ながら心の中で愚痴る。





『ハヤト様!!』





 今か今かと待っているシーザリオとメサイアが、『もう待ちきれないわ!!』という顔をして俺を急かしてくる。





「そう焦るなって!!二人の色は既に考えているから…」





 俺はそう言いながら時間をかせぐが、思い浮かばない。




 


「シ、シーザリオの色は…」




「はい!!私の色は?」




「何色だと思う?」




「えっ!?分かりませんよ~。早く教えてください!!」




「ごめん、ごめん。シーザリオの色は…金。そうだ!!金色だ!!」




「…金色」





 シーザリオは自分の思い浮かべていた色と違ったのか、少し戸惑っている。





「何と言ってもシーザリオは、王家筆頭魔術師という立場で、憧れの対象だと思うんだ。実は、俺もシーザリオの姿を初めて見た時、その美しさとオーラに驚いて、まともに顔を見れなかったからね。だから俺の中ではシーザリオ、君はいつも煌びやかな輝きを放っている、そんなイメージなんだ。だから金色なんだよ」





 俺は戸惑いを見せているシーザリオに向かって言った。




 すると…シーザリオの顔が見る見るうちに赤く染まっていく。





 「ハヤト様、美しさとオーラだなんて…。そんなに正直に言われたら私、恥ずかしいですわ」





 驚くほど素直に受け入れるシーザリオ。




 


(嘘でもいいから、一旦は否定しなさいよ。)





 俺はそう思うものの『事実だから仕方がないか』と思い直すのだった。








【リスグラシュー視点】




 私はハヤト様の口から発せられる言葉を聞き逃すまいと集中する。




 ハヤト様の周りには魅力的な女性が多すぎる。そしてこれからも増え続ける。料理だけを作る女性ではハヤト様にとっての『特別な女性』にはなれないと思うから…私はハヤト様の言葉に込められた意図を考え、先々の事を見据えながら行動する。





(ふふふっ、初めは小さな土地を所有し、拠点を作るところからでいいでしょう。ハヤト様は争い事が苦手なご様子…。ならば、私が謀略を用いてでも、その小さな拠点から勢力を拡大させていけばいい)





 私はハヤト様を王にすると誓う。





(いずれこの世界の全ての人間がハヤト様を王と崇める。あぁ…何て素晴らしい世界なのでしょうか!!)





 ハヤト様の前で首を垂れる人々。




 私はハヤト様の横に立ち支える。





(あはははっ!!ハヤト様は王になるのよ!!そのためには…私が全ての汚い部分を背負いましょう)





 無意識に笑いが込み上げてくるのを必死に抑える。





(今はまだ計画の段階。悟られるわけにはいかないわ。戦力増強のために、どこかの段階でシーザリオ様とメサイア様をパーティーのメンバーに加えて…。あと、資金調達のために商人も取り込んでいきたい。あぁ…やる事があり過ぎて時間が足りません。私の手足となる人材も探さなくては…)





 私は冒険者パーティーTCLが結成された事で、私の計画も動き出したと感じるのでした。

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