表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

93/137

第93話 三色美女…揃う

「で、では、そちらの女性とパーティーの登録でよろしいですね」




「あぁ…手短に頼むよ」





 ファレノプシスが登録を済まそうとするが、ギルドの職員は終始ビビり気味の様子。




 アレグリアとファレノプシスのギルドカードにパーティー名が書き加えられ、ウオッカに新しいギルドカードが発行された。




 ウオッカが真新しいギルドカードを『ニッコニコ』で見つめる姿が初々しい。




 その姿を見て俺たち三人は、顔を見合して微笑む。




 ウオッカが説明が書いてある冊子を受け取ると、俺たちは足早に冒険者ギルドを後にした。








 数日後…





「ほれ、どうじゃ!!」





 ブロディさんの工房で、ファレノプシスとウオッカが頼んでいた防具を受け取る。





「装着して見せてくれ」





 俺の言葉を聞いて、二人は淡い桃色と深い青色の防具を身に着けていく。




 二人は少し照れながら『どう?少し派手じゃないかな?』と、心配そうに聞いてきた。





「大丈夫。二人とも、とても似合ってるよ。強そうに見えるし、それに…」




『それに?』




「とても綺麗だよ。惚れ直した!!」





 俺は二人の目を見つめながら、自然とこんな言葉を言う。




 思わず『よく恥ずかしげも無く、こんな言葉を言えるようになったものだな』と、自分自身に感心をした。




 俺の言葉を聞いたファレノプシスとウオッカも、お互いに顔を見合わせ『ニッコリ』と微笑んだ。




 アレグリアがウオッカの横に立つ。




 赤、桃、青の美女冒険者パーティー、TCLが完成した瞬間だった。





「おおおぉぉ~!!強そうだな!!」




「うむっ、確かにのう…見た目だけは強そうじゃわい!!」





 俺とブロディさんの言葉を聞いてアレグリアが満足そうに『「でしょう!!見た目だけじゃなく、ここから三人でランクを駆け上がっていくから!!』と、宣言する。





「私は冒険者登録をして間もないから、二人に迷惑をかけないように…」





 ウオッカが言うと…





「大丈夫だよウオッカさん。もう、そこらへんの冒険者よりは十分に強いよ」





 ファレノプシスが太鼓判を押す。




 すると…





「がはははっ!!わしへの借金返済のためにガンガン働くんじゃぞ!!」





 ブロディさんが豪快に言い放つ。




 これには三人とも苦笑いを浮かべたが、覚悟を決め『頑張ります!!』と答え、気合の入った表情になったのだった。




 ここで俺は懐から瓶を取り出す。





「遅くなってごめん。パーティーの結成祝いだよ。何にしようか考えていたんだけど…冒険者といったら危険がつきものなので、今朝作ってきたんだ。受け取ってほしい」





 そう言いながら、三人にそれぞれ渡していく。





「がはははっ。やるじゃねぇか、ハヤト!!冒険者にとってポーションは命綱だ。何の役にも立たない飾り物より、全然役に立つわい!!」




「ハヤト…ありがとう!!ふふふっ、ハヤトの事だから、中級、いえ…もしかして高級ポーションとか?」




「んっ!?ポーションじゃないよ?」





 俺は首を傾げ、ブロディさんとアレグリアに向かって言う。





「なんじゃい!?ただの水って事はないじゃろう?」





 ブロディさんがアレグリアの持っている瓶を見つめながら言った。





「エリクサーだよ」





 俺の言葉を聞き、ブロディさんが固まった。





『本当に!?本当にエリクサーなの?』





 アレグリアとウオッカが手に持っている瓶を落とさない様、大事そうに握り直して言う。





「私…二本目なんだけど…」





 ファレノプシスはそう言って戸惑っている。





「ハヤト、ありがとう。でも…エリクサーはちょっと…自分で言うのも何なんだけれど…過保護すぎない?」





 アレグリアが苦笑いを浮かべながら言う。





「心配なんだ…三人がこれから依頼を受け、護衛や冒険に出かけるだろ?三人の事が心配で心配でたまらないんだよ!!だから、せめてエリクサーを持っていてほしいんだ!!」





 俺はそう言った後、思わず三人を抱きしめた。




 苦笑する三人だったが『ちょっと待て!!何でそう簡単に受け入れるんじゃ!?エリクサーといったら伝説の秘薬じゃぞ!!いくらハヤトとゆうても…簡単には信じられんぞい!!』と、ブロディさんが慌てて言う。





「私はもう一度、飲みましたから…。数年間、意識不明で眠っていたのですが、ハヤト様が作ったエリクサーを飲み、意識が回復しました。ついでと言っては何ですが、失っていた左足も元に戻りました。間違いなくエリクサーだと断言できます!!」





 左足を擦りながら、ファレノプシスが言った。




 唖然とするブロディさんだったが、しばらくすると『が、がはははっ!!こりゃあ…おもしろい!!』 と、大笑いをする。




 続けて…





「この歳になって、こんなおもしろい奴に出会えるなんて思いもしなかったぞい!!ハヤト、これからもわしを、このジジイを驚かしてくれ!!」





 上機嫌で俺の背中を叩いた。





「痛い…痛いですよ!!まあ、そういう事で今日はありがとうございました」





 俺たち四人はそう言ってブロディさんに頭を下げる。





「あと、これが大まかな改修の図面です。本当に大まかなものですから、ブロディさんが修正を加えても構いません」





 ジュリアから預かってきた図面を渡す。




 図面を見つめるブロディさんに『あと十日後ぐらいに出発をすると思うんですが、出発の二、三日前にまた連絡に来ます』と、伝えて簡単な打ち合わせをする。





「工期はどのくらいの期間を予定してるんじゃ」




「王都から帰って来た時には、ある程度めどが付いていると助かります。…ですから、3か月くらいでしょうかね」




「まあ、そんだけあれば何とかなるじゃろう。任せておけ!!」




「それと…改修費の見積もりなんですが…」




「わからん!!わしの気分次第じゃ!!」




「気分次第!?」




「そうじゃ!!ハヤト、お前がミスリル鉱石を仕入れてこれば安くなるぞい!!」




「本当に!?」




「あぁ、本当じゃ!!格安にしてやってもいいぞ!!」





 ここで俺とブロディさんの会話を聞いていたアレグリアが『絶対仕入れてきますから!!格安でお願いします!!』と、言い出した。




 やはり宿の主の娘という自覚があるのだろう。ブロディさんに対する顔は真剣な表情をしていた。




 アレグリアの言葉を聞いたブロディさんは『ニカッ』と笑い『おうっ!!期待しておるぞ!!宿の改修はわしに任せて、王都へ行ってこい!!』と、アレグリアの背中を『バシッ!!』と叩いた。





「痛たたたぁっ!!ありがとうございます!!」


「ありがとう!!」





 俺とアレグリアがお礼を言うが、当のブロディさんはすでに『ブツブツ』言いながら、図面に修正を書き加えていて見向きもしない。




 俺たちは顔を見合わせ苦笑いをして、工房を後にしたのだった。








【アレグリア視点】




 ファレノプシスさんとウオッカさんが新しい防具を付けていく。淡いピンク色と深い青色。




 そして私が燃えるような赤色。




 盾を構えたウオッカさんを真ん中にして、左右に槍を握り締めたファレノプシスさんと私が立つ。




 私たちのパーティー、スリーカラーレディース(TCL)が完成した真の瞬間だった。




 ハヤトとブロディさんも…





「おおおぉぉ~!!強そうだな!!」




「うむっ、確かにのう…見た目だけは強そうじゃわい!!」





 なかなか上々の評価。




 私たちはお互いに顔を見合わせ微笑み、そして気合を入れる。




 私はこれから始まる三人での冒険に心を躍らせる。




 言わなくても、聞かなくても分かる。三人が同じ気持ちだという事を…。




 だが、冒険者は死と隣り合わせ…





(もしかして…命を落とす事になるかもしれない)





 そう思うと、心が締め付けられる思いがする。




 ハヤトからパーティー結成のプレゼントとして瓶を渡される。





(ポーション…ありがとう、ハヤト。私は絶対に死なないわ!!いつまでもハヤトのそばにいるからね)





 私は瓶を見つめながら思う…が、しかし『エリクサーだよ』と、お気楽なハヤトの声。




 そして…





「心配で心配でたまらないんだ!!」





 そう言って、抱きしめられた。




 私は抱きしめられながらも、ハヤトの過保護っぷりに、苦笑いを浮かべてしまうのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ