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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第88話 パーティー名

 翌朝、アレグリア達が『冒険者ギルドへ登録に行く』という話をしていたので、俺も一度、冒険者ギルドを見てみたいと思い同行する事にした。アレグリアに『ハヤトもパーティーに参加してくれるなら大歓迎よ!!』と言われたが、丁重にお断りをしておいた。




 ファレノプシスと合流し、のんびりと歩いていく。




 街の人達が俺達を避けるように歩いている。




 俺は苦笑いをしながら『アレグリアが言った通りだな。まあ、女性3人が武器を持って、しかも眼帯をして歩いていれば、当然こうなるよねぇ…。アレグリアは黒の戦闘服に赤備えの防具類、ウオッカは桃備えという一見弱そうに見えるが、188㎝という女性としてはかなりの大柄。ファレノプシスはもともと強者のオーラを纏っているし…。んっ!?あれっ?俺だけかなり弱そうじゃね?』と、心の中でぼやく。




 しかし、3人は何も気にする事なく、平然と歩いている。3人でいる事が楽しく、周りからどう見られようが、一切お構いなしといった感じだった。




 ベガから冒険者ギルドまでは少し距離があるので、ギルドに着くまでにパーティー名を決めておこうという事になった。




 まずアレグリアが、なぜか『ドヤ顔』になって『赤備え隊という名前はどうよ?』と、提案する。





「私は桃備えなんだけど?」


「私は青備えなんだが…」




「あっ!?そうか…あはははっ、自分の事しか考えてなかったわ。ごめん」





 二人の指摘に、アレグリアは笑ってごまかす。本当に自分の事しか考えていなかったようだ。





 続いてウオッカが『生姜焼き…パーティー生姜焼きというのは?』と、提案するも『私はとんこつラーメンのほうが好きなのでダメだよ!!』との理由で、アレグリアがダメ出しをする。




 俺は口をはさむつもりは無かったが『もう少し真面目に考えたほうが良いと思うよ』と、苦言を呈す。




 ここでファレノプシスが『私もパーティーを組むのは初めてなんだけど、パーティー名というのはメンバーの共通の思いとか志を、分かりやすく示したものだと思っている』と、真剣な顔をして話す。




 アレグリアとウオッカの顔が引き締まる。




 なぜか顔が赤くなっているファレノプシスが続けて『3人の共通した思い…それはハヤト様への憧れ、尊敬、そして…愛情。私の提案するパーティーの名前はハヤト、パーティー名は『ハヤト』にしたいと思う!!』と、高らかに宣言する。




 それを聞いたアレグリアとウオッカが顔を見合わせて『賛成、賛成、大賛成!!』と、声を合わせて言い、興奮したウオッカがアレグリアを持ち上げる。




 ウオッカに持ち上げられたアレグリアが…





「私達のパーティーの名前は『ハヤト』に決て…」


「ダメに決まっているだろう!!」





 俺はアレグリアの言葉にかぶせて、ダメ出しをした。





「なんでよぅ~~~」





 アレグリアが少し不貞腐れて言う。





「いいじゃん!いいじゃん!!私達はハヤト様が大好きなんだから!!」




「そう、私達の愛情と感謝の気持ちです。ハヤト様がいなければ、私達3人は出会う事は無かった。私は気を失ったまま、ウオッカさんは奴隷のような生活、アレグリアは永遠にFランクの冒険者だった可能性が高いのです」





 ウオッカとファレノプシスが俺に詰め寄る。




 俺の腕に自分の腕を絡ませ、胸を密着させてきた。




 最後にアレグリアが『お願い!!ハヤト!!』と、正面から抱き着いてくる。





(い、いつの間に、こんな色仕掛けを覚えたんだ!?た、耐えられんぞ!!)





 俺は必死に煩悩を押し殺し…





「ちょ、ちょっと待て、道のド真ん中だぞ!!」





 そう言って、何とか3人を引き離した。





「もう~~~、じゃあ、ハヤトが名前を決めてよ!!」


「それいいかも!!」


「その手があったね!!ハヤト様、お願い!!」





 アレグリア、ウオッカ、ファレノプシスがそう言って、もう一度俺に迫ってきた。





「お、俺が!?俺はそんなセンス無いから…」





 当然、断ろうとする。





「どんな名前だって構わないわよ。ハヤトが名付けしてくれる事が重要で、私たちは文句は言わないわ」





 アレグリアが俺の目を真っ直ぐに見つめて言い切る。




 静かに頷くウオッカとファレノプシス。




 3人の真剣な眼差しに、俺は断る事ができなかった。





「絶対に文句は言うなよ!!絶対だぞ!!」





 三人に何度も確認する。





『絶対に文句は言わないわ!!』





 三人は声を合わせて答えた。




 俺は必死で考える。自分にセンスが無いという自覚はある。それでも、できるだけ良い名前を付けてあげたいと思う。





(和風だと…百花繚乱、千紫万紅…。少し堅苦しいかな。3人の女性…スリーガールズ?20代にガールは無いか…スリーレディース。ちょっといい感じ。みんな自分の色を持っているから、スリーカラーレディース(three color ladies)、略してTCLというのは、どうだろうか?)





 俺は、スリーカラーレディース(TCL)という名前を提案してみる事にしたのだった。








【アレグリア視点】




 パーティーのメンバー+ハヤト、4人で冒険者ギルドまで歩いて行く。道行く人たちが私達を避けているのだが、そんな事は気にしない。私は『他人がどう見ているか』など、一切気にならなくなっていた。





 「パーティーの登録をする前に名前を決めておこうか。パーティー名が無いといけないという訳じゃないけど、名前が無いと何だか締まらないからね」





 そう、ファレノプシスさんが言った。





(待ってました!!ふふふっ、実は私、ひそかに考えていたのよね!!な・ま・え!!)





 私は『今、思い付きました!!』という顔をして『赤備え隊!!というのはどうよ?』と、わざと不敵な笑みを浮かべ、自信満々に提案する。




 しかし二人から…





「私は桃備えなんだけど?」


「私は青備えなんだが…」





 あっさりと反論され、却下されてしまう。




 しかも『何言ってんだ!?この娘は…』というような呆れ顔をされて…。





(し、しまった!!本当に自分の事しか考えてなかった!!)





 格好をつけて言った分、恥ずかしさが増す。




 さらに…





「はあぁ~~~、アレグリア、お前は直感的では無く、もう少し頭で考えなさい!!」





 ため息を付かれ、ファレノプシスさんから怒られる始末





「…ごめんなさい」





 私は恥ずかしさのあまり肩をすくめ、二人に謝ったのでした。

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