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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第78話 男としての決断!!

「では、私達のリーズでの仕事が片付いたら、一緒に王都へ向かいましょう!!」




『…はい』





 結局、みんなメサイアの案に同意し、返事をしたのだが『宿を完全に無人にしてしまうのはどうかと思う。俺が残ろうか?』と、言ってみた。




 正直な話、王都には興味があるのだが、単純にメサイアの父親への挨拶に臆してのいい訳であったのだが…





「却下します」





 メサイアにピシャリと言われてしまった。




 一気に気が重くなる俺の肩を、アレグリアが慰めるように叩く。




 そして…





「ハヤト!!気合を入れて、みんなに男らしいところを見せてよね!!」





 アレグリアは満面の笑みを作って言う。ちょっと、楽しんでいる様子。




 逃げ場を失った俺は思う。





(親父さんに挨拶。これはやっぱり『娘さんをください!!』的なものだろう…。前世では生活していく事だけで精一杯だった俺が、こんなセリフを言う時が来るなんて…なんか、逆にテンション上がってきた!!)





 俺は決意する。





「良し。分かった。俺も腹をくくって挨拶をしよう。メサイア、安心してくれ。もし反対でもされたら、メサイア、お前を奪ってでも俺の女にするよ!!」




『おぉぉぉ~!!』





 みんながどよめくが、メサイアは『私は幸せ者です!!』と言って、物凄く嬉しそうな表情になった。




 テンション爆上がりの俺は続けて『メサイアだけじゃない。アレグリア、ジュリア、リスグラシュー、アパパネ、シーザリオ、ウオッカ、そしてファレノプシス。ここにはいないがブエナも…。全員を幸せにするよ!!』と言う。完全なるハーレム宣言。





『ハヤト様!!』





 みんなが俺に抱き着き、もみくちゃになる。




 嬉しい事にみんなが弾けんばかりの笑顔だ。




 俺は『その笑顔に応えたい』と、改めて決意を固めたのであった。








 アレグリア達は修練に戻り、ジュリア達も一階に戻った。シーザリオも『私が教える事は何もないわ』と言って、メサイアと一緒に出て行ってしまった。




 俺は壁に大きな穴が開いた部屋で、一人ベットに寝転がった。




 徐々にテンションが収まっていくと『自分で言った事には後悔はしていないが、少しカッコつけすぎてしまったかもな。あと、なぜファレノプシスさんとブエナまで自分の彼女扱いをしてしまったのか…意味わからんだろう。怒ってなかったかな?次に会ったら謝らないとな。でも…嬉しそうな顔してたから、案外、受け入れてくれたのかも…まあ、成り行きに任せるのもいいだろう』と、反省したような、していないような。





(まあ、それはそれとして…一応、防御の魔法も使えるように練習しておこう)





 俺は小さい子供の時の様に『バ~リアッ!!』と、言ってみた。




 何の変化も起こらない。





「う~む…」





 頭の中で体を透明な膜の様なもので覆い、一切の攻撃をはじき返すイメージをする。物理攻撃はもちろん、魔法攻撃を受けても、かすり傷一つ負わないイメージを構築していく。




 もう一度『バリアッ!!』と言う。




 感覚的に、なにかに覆われた感じがした。





(強度は分からないけど、成功したよな?しかし、ふふふっ…『バリアッ!!』か。小学生の時、みんなやってたな)





 俺は幼い日の自分の姿を思い出し懐かしんだ。




 だが…俺はバリアされてたほうだった事を思い出し、テンションが下がる。





(いつまでも前世の事を気にしていても意味がない。切り替えないと…。本当は誰かに攻撃をしてもらって、効果を確認をしたいんだけど…みんな出て行ってしまったし、また今度にするしかないな)





 俺はそう思い、ジュリアと改修の打ち合わせをするために一階に下りていく。





「ジュリア、一階の改修の打ち合わせを…」





 後ろから声を掛けると『ハッ』とした顔をして、俺のほうを振り返るジュリア。その顔は、驚きと喜び、それに少しだけ寂しさが感じられる複雑な表情をしていた。





「ごめんなさい。ハヤト君に呼び捨てにされて、少し驚いちゃったわ…」




「ジュリアの気持ちはよく分かるよ。俺も腹をくくったんだ。心からジュリアを、みんなを幸せにしたいと思っているんだ」





 俺はジュリアの目をしっかりと見つめて言った。




 そして続けて『勘違いしないでほしいんだけど、亡くなった旦那さんの事を忘れろと言っているわけじゃない。旦那さんの事を思うジュリアを、そのまま受け入れて愛すからね』と言い、優しくジュリアを抱き寄せたのだった。








【ファレノプシス視点】




(えっ!?えぇぇぇ~~~!!私と妹のブエナビスタも一緒に幸せに!?)





 私はハヤト君の言葉を聞き、驚きを隠せない。





(私達、出会ったばかりなのに!?いいの?本当にいいの?ガサツで女冒険者の私を…家事なんか一切できないのよ!!本当にいいの?)





 私は、女冒険者として生きていくと決意をしていたのだが、一瞬のうちに、その決意が揺らいでいく。





(ハヤト君はイケメンで可愛らしい…かなり好み♡でも、私は年上よ…。あっ!?それは関係が無いか…。シーザリオ様とメサイア様、それにウオッカさんも年上だし、そもそもジュリアさんはアレグリアのお母さんだし…。でも、ブエナとアパパネちゃんは年下…。そう考えるとハヤト君はかなり守備範囲が広い。いや、広すぎでしょう!!)





 私はハヤト君の好みの広さに困惑する。




 しかし…





(う~ん…。好みが広いゆえに、私なんかが選ばれたのかもしれない。もともと、ハヤト君は命の恩人なわけだし、一生をかけてエリクサーのお礼をすると決めていた。しかも、物凄い才能の持ち主で、可愛らしいイケメンの男の子。断る理由は何もないわね)





 私の中では、ハヤト君、いえ、ハヤト様と一生を共にすると決断をした。




 しかし不安がある。




 


(ブエナは何と言うだろう…。姉妹でハヤト君に嫁ぐなんて…ドン引きするかな?)





 私は、妹のブエナの事を思い、少しだけ不安になったのでした。

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