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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第77話 『てへぺろ』爆弾!!

「大丈夫!?何があったの!?」





 アレグリアを先頭に、修練に向かっていた三人が部屋になだれ込んできた。





『……………』





 二回目になると慣れたもので、俺達は何事も無くスルーをした。





「ちょ、ちょっと!!無視しないでよ!!」





 アレグリアが顔を真っ赤にして叫んだ。




 シーザリオが面倒くさそうに『何の問題も無いわ。全て解決したから…さっさと修練に戻りなさい』と、軽くあしらう。





「で、でも…壁に大きな穴が開いてるじゃない!!お母さん、どういう事よ!!」




「それはね…」





 ジュリアさんは、血相を変えて帰ってきたアレグリア達に、今までの経緯を説明した。





「ハヤトの仕業って事ね!!」




「ごめん。調子に乗り過ぎたよ…てへっ!!」





 俺は冗談っぽく『てへぺろ』をしてみた。





(おっさんがこんな事をしたら気持ち悪いが、16歳の美少年の今なら、今ならいける様な気がする!!これで許して欲しい!!)





 俺は人生初『てへぺろ』爆弾をアレグリアにお見舞いした。




 俺の顔を呆然と見つめるアレグリアは『ハッ』とし『そ、そんな事しても、私には効果ないんだからね!!』と、腕を組み、顔をそむけた。可愛い。





(ふふふっ、効いてるじゃないか!!)





 俺は大満足をするが、周りの様子がおかしい。




 ここにいるアレグリア以外の七人の女性も、呆然となり俺を見つめている。





(効果抜群じゃないか!!アイドルにでもなった気分だよ。でも、非モテの性なのか、これはこれで落ち着かないな)





 俺はそう思い、空気を変えるため、アレグリアに王都視察の件を相談する。





「アレグリアはどう思う?王都へ行ってみたいか?」




「う~ん…修練ができるなら、場所はどこでもいいんだけど…王都か~、ウオッカさんもそうだけど、ファレノプシスさんとの稽古が出来なくなるのは…」





 アレグリアは腕組みをして考え出した。





「費用はすべて私が持つので、ファレノプシスも妹を連れて王都へ来てください。二人にとっても、いろいろ学ぶ良い機会になる事でしょう。それに、公爵家の屋敷に滞在できる機会なんて滅多にないわよ」




「えっ!?公爵家の屋敷?いやいやいやいや…」





 メサイアがファレノプシスに向かって言うが、公爵家の屋敷に滞在と聞いて、ファレノプシスはビビりまくる。





(確かに…王都へは行きたいが、公爵家の屋敷に滞在するのは遠慮したいかも…なんか堅苦しそうだし…)





 俺はそう思い『大勢で押しかけていくのも迷惑なので、どこかに宿を取った方が良いかもしれない。そうすれば自然とジュリアさんの参考になると思うし…』 と、提案してみた。





「そ、そうね!!王都へ行くにしても、こんなに大勢で屋敷に押しかけたら迷惑でしょう。王都の宿のサービスとかも見てみたいし…」




「ですよね~!!」




「私とブエナはマナーとかも知らないし、迷惑はかけられないよ。行くとしても、一般の宿の方が…」





 ジュリアさんが俺に同意し、ファレノプシスさんも乗っかって来た。みんな公爵家の屋敷に滞在するのは遠慮したい様だった。




 しかし…





「何も問題無いですよ。部屋は五十部屋くらいありますし、専属の料理人もいます。リスグラシューは料理の基本的な事を学べる事でしょう。それに、我が家のメイドは良く教育されていて、高級と呼ばれている王都の宿よりも参考になるかと思います。あと…今は父上しか王都の屋敷にいないので、マナーもうるさくはありませんよ」





 メサイアは、なんとか公爵家滞在を回避したいと考えるみんなを見渡し『ニコリッ』と微笑んで言った。





『そ、そうですか…』





 みんな『王都へは行ってみたいが公爵家の屋敷に滞在するのは遠慮したい』という気持ちなのだが、メサイアにここまで言われては、断りを入れる勇気はない様だ。





「そ、それに…」





 メサイヤが耳元でささやく。





「ハヤト様をお父様に紹介しなければなりませんので…」




「げっ!?」





 俺は思わず顔をしかめ、嫌そうな声を出してしまった。申し訳ない。




 そしてシーザリオが言う。





「そうですね。メサイアは公爵家の娘。早いうちに挨拶をしておいた方が良いでしょう。いろいろ面倒な事がありますから…本当に面倒な事がね」





 俺は意味深な表現をするシーザリオを見るが、なぜか目を反らされてしまうのだった。








【メサイア視点】




(皆さんを王都へお招きをし、この機会にハヤト様をお父様に紹介してしまいましょう。今、上手い具合に母上は領地に帰られていて不在。なんとかお父様を味方につけ、お母様を説得しないと…)





 言葉には出さないが、胸の内で思いを巡らせる。




 ここまでお母様には『国の為にシーザリオに従い、騎士として生きていきます。私はアーキュリー王国と結婚したのです!!それでも『嫁に行け』と言うなら、私よりも強い男を連れてきてください!!』と言って、縁談を断り続けてきた。




 しかし…おそらく母上は諦めてはいない。なんとか私の縁談をまとめ、エアディドール家の影響力を高めたいと思っているはず…。





(ハヤト様と縁を繋ぐという事が我が家にとって、計り知れない好影響をもたらすという事を分かって頂かないと…。しかし、母上は絵に描いたような貴族至上主義の考え方を持ったお方…。どう説得したら良いものか…)





 先代の公爵の娘、つまり私の祖父の娘で、母上こそが公爵家の直系。男子に恵まれなかった公爵家が、父上を婿養子に迎えたのだった。実際に、公爵家の実権は母上がすべて握っている。





(後継者である弟やお姉様たちも、お母様には頭が上がらないですし…。当然、お父様も…はあぁぁぁ~~~)





 私はエアディドール家の権力構造と、お母様の思想を思い浮かべ、深いため息をついてしまうのでした。

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