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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第76話 王都へ行こう!!

「一旦落ち着いて話をしよう。お茶を持ってきてくれないか」





 俺はアパパネに頼む。





「はい!!」





 アパパネが元気に返事をしてドアノブに手を掛けようとした瞬間、勢いよくドアが開き、メサイアが部屋に飛び込んできた。





「キャッ!?」





 アパパネが悲鳴を上げて吹っ飛んだ。





『あぶない!!』





 ジュリアさんとリスグラシューが身を挺してアパパネを抱きしめた。




 


「大丈夫ですか!!」





 大声を出し、剣を構え部屋を見渡すメサイア。





「お前が大丈夫かだ!!メサイア、アパパネが吹っ飛んだぞ!!」





 シーザリオがメサイアに向け言い放った。





「んっ!?襲撃者は?」




「襲撃者はメサイア。あなたでしょう!!」




「な、何を!?私は強烈な火魔法が放たれたのを見て、急いでベガに帰ってきたんです!!」




「あぁ…そうですか。問題ないわ。解散です、解散。仕事に戻りなさい」




「はっ!?一体どういう事ですか?シーザリオ、説明をしてください」




「面倒くさいなぁ。メサイアは一階の改修費と壁の修繕費を出せばいいんですよ!!」




「…意味が分からないわ。それと、アパパネちゃん。ごめんね」





 俺はシーザリオと言い争っているメサイアに、今までの経緯を説明した。





「そういう事でしたか…さすがはハヤト様!!」





 メサイアは大きく頷き、アパパネが持ってきたお茶を一気に飲み干した。





「うふふふっ、あの魔法が放たれたのを見て急いで帰ってきたのですが、うふふふっ、そうですか…そうですか。シーザリオはさぞかし驚いた事でしょうね!!」




「驚いたなんてものじゃないわね。人外よ…人外の威力よ!!」




「うふふふっ、防御魔法を教える?シーザリオ、あなたが教えてもらった方が良かったんじゃない?」




「だよねぇ~!!ハヤト先生、私に魔法を教えてもらえませんか?」




「王家筆頭魔術師が魔法の教えを請うですか…前代未聞ですね!!」





 シーザリオとメサイアは笑顔なのだが、半分は呆れながら話をしている。





「そういえば、改修費と修繕費というのは?」




「あぁ…ジュリアさんがレストラン部分の改修をしたいそうだ。メサイア、ここの壁の修繕費と一緒に払ってください」




「別にいいですけど…改修工事となると、かなり時間がかかりますよね」





 驚いた事に、メサイアは何のためらいもなく費用の負担を受け入れた。そして何か考え事を始めた様だ。





「メサイア様…大変うれしいお申し出なんですけど、改修費用を負担してもらうわけには…」





 ジュリアさんがやんわりと断りを入れる。





「まあ、お気持ちは分かります。では、無期限無利子の貸し付けとしておきましょう。気が向いた時にでも返していただければいいですよ」




「はあ…分かりました。ありがとうございます」





 ジュリアさんはメサイアのあっさりとした対応に戸惑う。





(これがお嬢様の金銭感覚か!!残念ながら俺には分からん!!)





 俺は前世での貧乏生活を思い出し、思わず嫉妬をしてしまった。





「そんな事より…」




(そ、そんな事より!?シーザリオがメサイアに押し付けた理由が分かった様な気がするよ…)





 俺は口には出さないが、心の中でボヤきまくる。





「そんな事より、どうでしょう?大規模な改修工事が必要なら、工事が終了するまでの間、王都に来られてはいかがでしょう?王都のレストランを見て回れば、皆さんにお役に立つ事が見つかるかもしれません」





『お、王都に!?』





 ジュリアさんとアパパネが大きく反応した。リスグラシューは、おそらく王都に行った事があるのだろう。大した反応を示さない…が、何か含みのある顔をして、考え事を始めたようだった。





「あっ!?費用の心配はいりません。移動の馬車もこちらで手配します。宿に関しては…公爵家の屋敷をお使いください」




『公爵家のお屋敷!?』




「はい。今は父上しか居りませんので、気楽でいいですよ」




『気楽って…公爵様でしょう!?』




「まあ、そうですが…」





 俺はメサイアが言葉を濁したのが気になったが、みんなで相談を始めるのであった。








【リスグラシュー視点】




 私はメサイア様の『改装中の間、王都へ』という提案を聞き考える。 





(王都…ですか。今はまだ人材も資金も、話にならないほど不足しています。残念ながら現状、有能な人物を好待遇で迎える程の余裕はありません。王都はリーズの約十倍の人口…。ハヤト様の鑑定を使えれば、掘り出し物の人物が見つかるかもしれませんね)





 王都へ行き、まだ才能をくすぶらせて、世に出ていない人物を発掘したいと思案をする。




 優先順位は『…とにかく情報を集めてこられる人物が欲しい』と、考えている。





 私は大きな事を成すには、情報が最重要だと思っている。それは国や要人の情報だけではなく、物価の情報、作物の出来の情報まで。どんな細かな情報でも手に入れたいと思っている。思ってはいるが、私だけでは精々、買い出しの時に商人から聞く情報しか手に入らないのが現状。





(自分の力不足を嘆いても仕方がありませんが…最低でも情報、各地から情報を集めてこられる人物を手に入れたいのですが。う~ん…難しいでしょうか)





 私はそんな事を考えながら『ハヤト様覇王化計画』の青写真を、頭の中に描くのでした。

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