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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第67話 間一髪!!

「まったく…図体ばっかり大きくなりやがって!!使えねぇ~奴だ!!」




「…すみません。でも、私は昨日から食事をしていなくて…力が…うぐっ!?」





 もう一度、男がウオッカという女性を蹴り飛ばした。





「口答えするんじゃねぇよ」





 そう言うと、今度は顔面を殴ろうとする。





「いい加減にしろ!!」





 俺は思わず止めに入る…が、男は一瞬だけこちらを見ると、迷わず剣を抜いて斬りかかってきた。





(あっ!?やべっ!!俺まだ、護身用の魔法を習ってなかった!!)





 そんな事を考えるが、剣先が俺に迫る。





「危ない!!」





 ウオッカという女性が俺に覆いかぶさる。自分の命を顧みずに俺の身を守ろうとする。





(本当にヤバい。女性もろとも斬られる!!)





 俺は目を閉じ覚悟をする…が、『キーン』という甲高い金属音が鳴り響く。




 驚いて目を開けると、俺の目に留まったのは槍の穂先。





「アレグリア!!」





 思わず叫んでしまったが、そこに立っていたのは黒髪の女性だった。




 女性が『チラッ』とこちらを振り向く。




 切れ長の目が特徴的なとても美しい女性だった…が、その目つきは鋭く、目力が非常に高かった。そして強者の雰囲気を漂わせている。





「……………」





 無言で男と対峙する。そして槍を一閃!!





「ひぃぃぃ~~~!?」





 男は腰を抜かし、すぐに仲間と共に馬車で逃げていった。





「あっ!?シンジさん!!」





 ウオッカという女性がフラフラと馬車を追いかけようと歩いていくが、俺は手を握り止める。





「あんな奴、追いかける必要はないよ」




「でも…私には行く場所が無いの。お金も無いし。シンジさんに付いていけば、最低限の食事と寝床は用意してくれるから…生きていけるの。毎日殴られ、蹴られ、罵倒されても、何もできない私が悪いの」




「奴隷というわけではないのでしょ?」





 ウオッカさんは頷く。





「でも、奴隷と同じだよね」




「うん。でも、本当に何もできない私が悪いの。行く当てもお金も無いから…一人では生きてはいけないのよ」





 そう言って、ウオッカさんは俺の手を離そうとする。





「ウオッカさん、あなたは何も悪くない。一人では生きていけないなら、俺の仲間になりませんか?」




「な、仲間!?」





 思ってもみない言葉を聞いて、ウオッカさんは動揺した様だった。




 俺はウオッカさんと謎の女性を鑑定した。




 


 ウオッカ 25歳 身長188㎝ 体重74㎏ B98 W75 H100 処女




 戦闘 059 政治 011 防御 091 謀略 009




 魔法 000 家事 061 料理 045 生産 047




 農業 066 商業 021 建築 062 魅力 050




 外交 021 交渉 019 土木 081 採掘 070




 鍛冶 003 研究 001 狩猟 066 解体 071





 戦闘 059 属性 氷




 剣術 E 槍術 F 刀術 E 斧術 E 棒術 E 弓術 F 盾術 A





 一部の情報を抜粋してみるが、アレグリアと同じ氷属性で、盾術のレベルが高い。





(ウオッカさんさえ良ければ、アレグリアと組ませてみたいんだが…どうかな?)




(そして、こちらの謎の女性のほうは…あぁ…この人、そうか!!)





 ファレノプシス 21歳 身長173㎝ 体重48㎏ B87 W61 H89 処女




 戦闘 081 政治 022 内政 047 謀略 002




 魔法 000 家事 009 料理 003 生産 024




 農業 055 商業 031 建築 058 魅力 071




 外交 022 交渉 017 信用 100 採掘 071




 鍛冶 007 研究 007 狩猟 087 解体 070





 戦闘 081 属性 火




 剣術 C 槍術 S 刀術 B 斧術 D 棒術 C 弓術 F





(おぉ~!!槍術S。アレグリアと同じだが、まんべんなく戦闘能力のレベルが高いな。現状の実力ではアレグリアの上位互換といったところだな。でっ、この人がブエナのお姉さんか。エリクサーが効いたんだね。良かった!!)





 俺は離れそうになったウオッカさんの手を握り直す。




 そしてウオッカさんの目を見つめて言う。





「ウオッカさん、俺の仲間になって欲しい」




「は、はい。よろしくお願いします。でも…私、食いしん坊ですけどいいですか?」




「あはははっ!!いいよ。全然かまわない。俺の仲間に最高の料理人がいるから、美味しい料理をお腹いっぱい食べさせてあげるから!!」




「…嬉しい。私に仲間。そして美味しい料理をお腹いっぱい。うぅぅぅ~、信じられない」





 ウオッカさんは大粒の涙を流し、喜んでいたのであった。








【ウオッカ視点】




 見知らぬ男の子が私を助けようと、私とシンジさんとの間に割って入った。





(ダメよ、この人は狂犬!!)





 シンジさんが剣を抜き、躊躇なく男の子に斬りかかる。




 私は無意識のうちに男の子に覆いかぶさる。憶病な私がどうしてこんな事ができたのか分からない。体が勝手に動いた。





(私はどうなっても構わない。この男の子だけは助けないと!!)





 死を覚悟する…が、また誰かが助けてくれた。今日はどうなっているのでしょう…。




 綺麗な黒髪をした美人が槍を持ち、一瞬こちらを振り向く。私はその目を見た瞬間『ゾクッ』とする感覚を覚えた。切れ長の目、鋭い眼光…憶病な私とは真逆な女性。





(カッコいい…私もこんな風になれたら…)





 ぼんやりと考えるが、勢いよく馬車が走り去る。





(あっ!?シンジさんが…逃げた。置いていかれたら、私はどうすれば…)





 私は追いかけようとするが…





「あんな奴、追いかける必要はないよ」





 男の子がそう言い、私の傷だらけの手を握った。暖かい手だった。私の手よりずいぶん小さい手だったけど、まるで心まで包み込まれる感じがした。




 彼の顔を見る。




 涼やかな顔をした美少年が微笑む。




 そして『ウオッカさん、俺の仲間になって欲しい』 と、言われました。





(な、仲間って…奴隷の別の呼び方でしたっけ…。ち、違う。仲間とは信頼し合い、喜怒哀楽を共有する関係。いいの?私で…。凄い食いしん坊ですけど…)





 断る理由はありません。私はまだ名前も知らない男の子の手を握り返しました。

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