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神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


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第170話 店を改装してしまえ!!

 ゼニヤッタはウキウキで、バリキャリ女子と共に内見をしている。




 長年の夢がかなう瞬間、見ているだけで、俺も嬉しくなる。しかし、建物に設置されている設備は、この世界の常識では整っているのだろうが、魔法でトイレや様々な生活必需品を作り出せるようになった今の俺から見ると、ハッキリ言って、かなり、みすぼらしく感じられる。





(そうだ!!この店舗を使って、俺の作り出したトイレや生活必需品がこの世界で受け入れられるかどうか、検証してみよう)





 俺はウキウキで内見を続けるゼニヤッタに黙って、トイレを改装してしまう。





「ゼニヤッタ、実は魔法を使ってトイレの改装をしてみたんだけど、見てくれないか?」




「トイレ?いいですけど…ウチにはハヤトはんがくれはったペンダントがあるさかい、トイレの臭いも無問題ねんけどな」





 ゼニヤッタは嬉しそうにペンダントを手に取り言う。





「そういうレベルの話じゃないんだ。俺が住んでいた世界のトイレと、魔法を組み合わせたハイブリットトイレを作ってみたんだ。まだ、試作段階なんだけどな」




「ハイ…ブリット?なんなん、それ?」




「まあまあ、見て使ってくれよ」





 俺はゼニヤッタとトイレの中へ入る。




 当然のように、ゼニヤッタはペンダントを手にして『クリーン』を発動しようとする…が、俺は手を押さえ発動をさせない。




 顔をしかめるゼニヤッタ。美人が台無し。




 しかし…





「な、なんなん!?これ?」





 白い便器を見て目を丸くする。




 さらに…





「臭さない。に、においもないで!?どないなってんの?ハヤトはん!!」





 興奮気味で俺に迫って来る。




 ゼニヤッタのリアクションに満足する俺は、したり顔で簡単な説明を始める。





「ほえぇ~…凄いでんな………信じられへんよ!!」




「だろ!!」




「最高やん!!」




「ちょっと、今から試してみてくれ」




「へっ!?」




「今、ここで作ったものだから、品質の確認をしたいんだ」





 見る見るうちに顔が真っ赤になるゼニヤッタ。





「ハ、ハヤトはんが目の前で『しろっ!!』っと言わはるのなら…やりますけど………そういう趣味がありはるのですか?」





 ゼニヤッタはもじもじとしながら答え、スカートに手を掛ける。





「あっ!?………す、すまん」





 俺は慌ててトイレから出る。





(なにが品質を確認したいだ。これじゃあ、ただの変態じゃないか!!)





 反省しながらトイレの前で用を足し終わるゼニヤッタを待つ俺。これもなかなか無神経。





「ハヤト様、トイレの前で女性を出待ちするのは、大変デリカシーに欠ける行為かと…」





 やんわりとバリキャリ女子に苦言を呈される。





「そ、そうだね。君の言う通りだ」





 俺は対して興味のない内見の説明を聞く事にして、トイレの前から離れる。




 バリキャリ女子が自信満々で説明をしてくれるのだが、思わず『すべてが安っぽいな』と呟いてしまう。





「…安っぽい?ハヤト様はシェイディ様のお知り合いで、エアディドール家にとって、大変重要なお方だと伺っております。しかしながら、今の発言はエアディドール家に仕える者として、聞き捨てする事はできません。この物件はエアディドール領の中でも、最先端の設備を備えた建物だと自負しております」




「ごめん。悪気はなかったんだ。でも…例えば水。井戸から汲み上げて使うんだろ?面倒じゃん。魔法を使えば…」





 俺は建物に備え付けられたキッチンを改修していく。




 飲食店では無いので本格的なものではないが、システムキッチンを導入。シンクやコンロ、作業ができるスペースを確保し、ちょっとした収納スペースを設置。シンクは当然のように水魔法を付与した魔石を使い、手をかざすだけで水が出たり止まったりできる。コンロは同じように魔石に火魔法を付与して、簡単に火を起こせるようにする。





「ほらね。このほうが便利だろ?」




「……………」





 ドヤ顔の俺。




 しかし、バリキャリ女子は無言。まるで、俺の事をバケモノでも見るかの如く、目を丸くしている。





「さあ、この際だ。ゼニヤッタが快便しているうちに、どんどん改修を進めるよ!!」





 俺は当然のように全フロアに照明設備を設置するが『どんどん改修を進めるよ!!』と言った割に『以外に思い付かない。まあ、俺は店を経営した事なんかないし…』と手が止まる。




 そこで『ねえ、なんかアイデアない?こうなったらいいなとか、こういう物があれば便利だなとか。どう?』と、バリキャリ女子に聞く。





「えっ!?あぁ…なんていうか…そうですね。勝手に開く扉とか…」




「あっ、自動ドアね。当たり前すぎて忘れてた。ありがとう!!」




「い、いえ…」




「うう~ん。どういう仕組みにしたらいいんだ。さっぱり分からん。とりあえず、光魔法でドアの前に人が立ったら影を探知させる。探知をしたら風魔法を付与したガラスがスライドする仕組みを…っと。どうだ?開くかな?無理か。光魔法と風魔法がドアに別々に付与されているからかな。よし!!じゃあ、イメージしてリンクさせてやるよ!!」





 俺は魔力を放出する…と、目の前にいる俺の影を探知して、勝手にドアが開いた。





「いい感じじゃない?」





 俺は少し後ずさりをする。すると、ガラスドアは勝手に閉まった。





「改良の余地はありそうだけど…こんな感じでどう?君も試してみてよ」




「は、はい。た、試させていただきます」





 バリキャリ女子は一旦店の外に出る。そして入口の前に立つ。すると、当たり前のように勝手に自動ドアが開いた。両手で資料を抱えているバリキャリ女子が『ハ、ハヤト様、私が入る瞬間に閉まる事はないですよね?』と、恐る恐るドアを凝視しながら入ってくる。





「ないない!!安心して入っていいよ」




「凄い!!これなら今の私のように荷物を抱えていても、苦も無く入出店できますよ。夢のようです!!」




「いいだろ?基本、出店時には商品を持っているという想定だからね。よし、さらに改修を進めていく事にしよう!!」





 俺はバリキャリ女子の称賛の声に気分を良くして、さらなる改修を進めていくのであった








【ゼニヤッタ視点】




「な、なんやろ?ホンマにここ、トイレかいな?」





 目の前にある白い物体を見つめながら呟く。





「あ、穴があらへん。どこにしろ!!っちゅうねん!!」





 とりあえず、白い物体に腰かけてみる。





「あかんて…このまましたら………えらい事になるで!?大惨事や!!ハヤトはんもハヤトはんや、説明が足りてへん。でも今から『ウンチのしかた教えて』っちゅうのも恥ずかしいし…どないしよ?」





 もう一度立ち上がり周りを探すが、この部屋には、この白い物体以外なにもない。手を洗う水をも、用意されてはいなかった。





「こ、これ、開くんかいな!!」





 謎の白い物体をよく観察すると、上部が蓋になっていて、上に開ける事が出来た。




 中を覗き込む…が、少量の水が溜まっているだけで、なにもない。





「ここにすればええんやと思うんやけど………違ったら…どないしよ…」





 とりあえず、スカートをたくし上げて下着を下ろし、白い物体に座った。




 お尻が妙にひんやりとする。





「本当にここにすればエエねんな。間違いないな」





 何度も呟きながら、便意が襲ってくるのを待つ…が、いつものように、なかなかお腹から出てこようとしない。本当に手強い。





「焦れば焦るほど、出てこんくなるねん。このままじゃあハヤトはんに『いつまでウンチしとんねん!!』って思われるやん。長便の女と思われるのは嫌やで!!」





 しかし…全く出てくる気配がしない。




 私はキバリにキバリまくる。




 すると…





「チャポン!!」





 ほんの少しだが…出た。





「ふう~~~、出よったか。あまり手こずらせるなや。ホンマに強敵やな。でも…一度出たら、どんどん出すで!!お腹の中を空っぽにしたるわ!!」





 とてもハヤトはんには聞かせられない言葉を口走りながら、ウチは再びキバリまくる。




 


「どんだけ溜まっとったねん。恥ずかしいわ!!でも…気分爽快やな。ホンマにお腹の中が空っぽになったんちゃうんかな?それで…どうすればいいん?」





 白い物体の中には、今、出したてホヤホヤの物が溜まっている。少し臭う。




 ふっと気づくとボタンが二つ、白い物体の側面に付いていた。





「なんや…排水浄化、クリーンやて!?そうか!!わかったでぇ!!ハヤトはん。今、すべてを理解しましてん。これは革命や!!この世界のトイレ事情の革命や!!おそらく、原理はペンダントと同じやな。魔石に魔法を付与してるんや。まったく、とんでもないもん作らはるわ」





 興奮しながらボタンを押す。




 すると…水と共にウチのウンチも流される。





「凄いやん!!ウンチのウチが…イヤイヤ、ウチのウンチが水に流されて、一瞬で浄化されよった。でも…少し臭うねんな。だから、これでっか!!」





 もう、どうなるかは分かっているが、それでもドキドキしながら、ウチはクリーンと印されたボタンを押す。





「キタァァァーーー!!!!!爽快や!!!!!」





 一瞬で嫌な臭いも消え去り、お尻というか、体全体にクリーンの魔法の効果が広がり、爽快感が半端ない。





「紙も手洗いの手間も一切いらん。もう、ここのトイレ以外は入られへん。ホンマ、とんでもないもん作りはったわ」





 立ち上がり下着をはき直す。





「でも…これ、試作って言ってはったな。………と言う事は、最低でもこのレベルっちゅう事かいな!?えっ!?………一体、どないなるん?シーザリオ島での生活は…。せ、世界中から金持ちが殺到するで!!えらいこっちゃあ!!!!!」





 ウチは未来への期待感が抑えられず、トイレから飛び出して、ハヤトはんの元へと駆け出すのであった。

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