↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の領域の鑑定スキルを得た俺は、関わったすべての人を幸せにするつもりが、なぜか最狂のハーレムを作り上げてしまう  作者: 爆進王


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

153/196

第152話 視察の準備

 俺たちが晩餐会場に戻ると、すでに料理は残っていなかった。その光景を見て、ウオッカが茫然自失で立ち尽くしている。





「そ、そんなバカな!?料理が残ってないわ…」




「私が片付けてくださいと言いました。なにか問題でも?」





 リスグラシューが冷たく言い放つ。




 言い返せないウオッカは涙目になり、なにも置かれていないテーブルを、ただただ見つめている。





「夜も更けてきました。これで晩餐会はお開きにしましょう」




「えっ!?えええぇぇぇ~!!!!!」





 メサイアの言葉を聞いて、ウオッカがガックリと膝をつく。




 そんなウオッカを冷たく見つめるリスグラシューが『ちゅーちゅでも舐めますか?』と言い放ち、四つん這いになっているウオッカの前に差し出す。





「リ、リスグラシュー!!」





 ウオッカが大きな声を出す。





(ヤバイ!!さすがにこれは怒るだろう。止めないと…)





 俺がリスグラシューを諫めようとすると『………ありがとう』と言い、ウオッカはちゅーちゅを舐めようと、顔を近づける。




 


『舐めるのかよ!!』





 その場にいた全員がツッコミを入れる。




 しかし…





「リスグラシュー、ありがとう!!」





 グランがウオッカを吹っ飛ばし、ちゅーちゅを奪った。




 俺は吹っ飛ばされたウオッカを受け止める。





「非常食としてマジックバックに入れておいた焼き魚…食べる?」




「…うん」




「ハヤト様、ウオッカさんは最近、太り気味なのです。甘やかしては本人の為になりません」




「まあまあ、修練場でグルーヴに半殺しの目に合ったんだ。大目に見てあげてよ」




「もう…ハヤト様はウオッカさんに甘いんですから…」





 体を小さくして嬉しそうに焼き魚を食べるウオッカ。その後ろ姿を俺と呆れ気味のリスグラシューは、苦笑いを浮かべながら見つめているのであった。





★☆★





 翌朝…





「ハヤト様、昨晩はずっと待っていたのに………なぜ、部屋へ来て下さらなかったのですか?」





 朝食の席に着いた早々、グルーヴが爆弾をブッ込んできた。





「お、お母様!?はしたないです!!」





 メサイアが顔を真っ赤にして怒る。




 そんな娘を無視して『私の若返ったお肌。ハヤト様に愛でてもらいたかったのに…』と、女の顔を見せつけ、ドレスから覗く胸の谷間を強調する。




 俺は思わずニヤケそうになるが、周りから発せられるドス黒い感情を感じ取り、顔を引き締める。





「ふっ、俺は紳士なんだよ。既婚者に手を出す事はない。それより、朝食をいただこう」





 俺は強引に話題を打ち切り、朝食を頂く。




 朝食を済ませた後の雑談タイム。





「今日はどうしようか?」




「ふふふっ、ハヤト様。このグルーヴが、エアディドールの街をご案内いたしますわ」




「本当に!?それはありがたい。みんなで行こう!!」





 俺の言葉に微妙な空気が流れる。





「わ、わたしたちFCLは冒険者ギルドに行くから………無理」




「ハヤト君、残念だけど私とアパパネちゃんは、ナナさんにいろいろ教わる事があるから…」




「この国随一のシェフからご指導いただく手筈が整っておりますので…」




「ポーション、作らないと………」




「ウチは仕入れがあるさかい…」




「私とメサイアは、シーザリオ島へ向かう手筈を整えないといけませんので…」




「………あっ…そうなの?」





 FCLはエアディドール領の冒険者ギルドに行って依頼を受けると張り切っている。ジュリアとアパパネは、ナナからエアディドール城でのメイドの仕事の説明やサービスの研修を受けると意気込む。当然、リスグラシューは公爵家のシェフから教えを請う。なんでもエアディドール城のシェフは、この国随一の腕前の持ち主らしい。意気込みが半端ない。ブエナは品薄になったポーションの製作、ゼニヤッタは仕入れ等々で忙しいという話だ。シーザリオとメサイアは色々な雑用があると断られてしまった。





(くそっ!!絶対、気を使うのが面倒なので、グルーヴを俺に押し付けて逃げてるだけだろう!!)





 俺はみんなの顔を見つめるが、誰一人として目を合わせようとはしない。完全に押し付ける気満々というのが分かる。




 すると…





「では、二人きりで参りましょう!!」





 超ご機嫌なグルーヴ。今更、断れる雰囲気ではない。





「た、楽しみだ…」





 俺は顔を引きつらせながら答えるのであった。





「グルーヴ様、護衛と視察する施設や店への連絡等々の準備は出来ております」




「要らぬ!!馬車だけでよい。今日はハヤト様と二人きりで、気ままにエアディドールの街を散策するのじゃ。まあ、お忍びというやつじゃな!!」




「お、お忍び!?………危のうございます!!」




「危ないじゃと?ナナ、心配は無用である。大体、わたくしとハヤト様に危害を加えられる輩がどこにいるというのじゃ?」




「そ、それは…」





 口ごもるナナ。




 目の前で俺とグルーヴの戦いを見ているのだ。なにも言い返せないでいる。





「ナナ、安心してくれ。グルーヴは俺が守る!!」





 安心させようと格好をつける…が、ナナの憂い顔は消えない。




 どうやら、ナナは俺とグルーヴを二人きりにさせたくないらしい。少し気になり、そっと鑑定してみる。





(………そういう事か。ナナはグルーヴに対して、愛なのか憧れなのか、主従の関係を超えた感情があるらしい。でも、下衆な事をしてしまった。ごめん。見なかった事にしておくよ)





 ナナにそっと謝り、能力を把握するために、グルーヴの鑑定をする。




 すると…





 グルーヴ・ド・エアディドール 38歳 身長173㎝ 体重54㎏




 B97 W59 H86 属性 雷




 戦闘 097 政治 088 内政 079




 感性 068 魔法 000 家事 031 




 信用 092 生産 017 農業 004




 忍耐 091 建築 055 魅力 098




 外交 071 交渉 068 鍛冶 002




 採掘 007 性欲 073 研究 054




 狩猟 066 解体 027 野心 091





 戦闘を選択すると…




 剣術 SS 槍術 C 刀術 A 斧術 D 棒術 B 弓術 E …





(…恐ろしい能力値だな。人類最高峰と言っても過言ではないだろう。野心も高いし、とても公爵夫人で満足するような人間じゃないんだろうな。しかし………以外に性欲が強い。性欲を精神力で抑え込んでいる感じなのか。もし…解放された時には………俺の性欲と相まって、大変な事になりそうだ。…どうしよう。今から考えてもしょうがないか。なるようになるさ!!)





 俺はグルーヴの能力に驚きながらも、実はB97と性欲73という数字が頭から離れないのはご愛敬なのである。





(尻派の俺としても、さすがに97という数字は見逃せん!!)





 無意識にグルーヴの胸を凝視してしまうのであった。




 


★☆★





 多少不満顔のナナだがグルーヴの意向には逆らえず、渋々ジュリアたちを連れて研修に向かう。





「では、着替えてきます。しばらく待っていてください」




「なるべく早くな」





 グルーヴが手を振りながら、部屋から出て行く。





「じゃあ、ハヤト。私たちも出かけるわね。グルーヴ様とのデート、楽しんで来て!!」





 アレグリアが意地の悪そうな笑顔を浮かべながら部屋から出て行く。





(………絶対、楽しんでるだろう!!それにしても、少しくらい嫉妬をしてもいいんじゃね?)





 心の中でボヤいていると…





「お母様をお願いします。私とシーザリオも船の手配などの雑用をこなしてまいります」




「悪いな。でも、グルーヴはまだ人妻なのに…大丈夫だろうか?」




「えっ!?もう、別れましたよ」




「はっ!?いやいやいや、手続きとかあるだろ?財産分与とかは?」




「特になにもありません。この世界は、一方が別れるという意思を示せば別れられます。財産は………力あるものが奪っていくのが通例です。一般的に女性が泣く事が多いですが、エアディドール家の場合は…」





 なんとも言えないという顔をして、言葉を濁すメサイア。





(シャカール様にとっては、とばっちりじゃないか?でも………グルーヴとの仲は冷え切っているし、幼い愛人が数多くいる。仕方が無いのかな?)




 


 俺は恐いので、それ以上、深くは聞かない事にしたのだった。





★☆★





 みんな部屋から出て行き、俺はのんびりとお茶を飲みながら待つ…が、いつまで待ってもグルーヴは現れない。





(権力者は気まぐれなので、気が変わったのかな?)





 そう思っていたところで、ようやくグルーヴが現れる。





「ちょっと待て!!お忍びだろう?なんなんだその格好は!?」





 グルーブは完璧メイク。大胆に胸が開いた深紅のドレスに、キラキラの装飾品を幾つも身に着けていたのだった。





「その格好と言われましても…普段着ですが、なにか?」




「いやいやいや!!だから、お忍びなんだろ?目立ち過ぎだ。お忍びになってねぇよ!!」




「も、もしかして、わたくしと歩きたくないとか………」




「そんな訳ないだろ。美しすぎて目立ちすぎなんだよ。あくまでもお忍び。そのドレスだと、みんなグルーヴだと気がついてしまう」




「うふふふっ、細かい事は気になさらなくて良いかと思いますわ。それに…街の風景に溶け込めるような服を、わたくしは持っていませんので。ちなみに、戦闘服はたくさん持っていますが、今日は着たくありませんの」




「…服を持っていないか。確かに、グルーヴが庶民が着るような服を持ってない事は理解できるが…さて………」





 なるべくなら、ありのままのエアディドールの街を視察したいと思い、なにか解決策はないかと考えるのであった。








【着替え中のグルーヴ】




 鏡の前に立つと、メイドたちが手際良く、服と下着を脱がしていく。





「どうじゃ?わたくしの肌は、以前より格段にキメが細かくなり、瑞々しくなったであろう?透き通るように真っ白で、アザやシミの一つもない。加えて、胸もお尻も重力に逆らい上向いておるであろう!!プリっぷりのプリプリじゃ!!」




「お美しさが限界突破しております。誰であってもグルーヴ様の魅力には逆らえません」




「ふふふっ、素直でよろしい」





 いろいろなポージングを取りながら、わたくしは若返った肌を見て悦に浸る。





「特にこの乳首じゃ!!子を4人も産めば、大きくなり黒ずむ。それは自然な事なれど………美しいとは程遠い。それが見よ!!桜色に戻り輝いておる。まるで生娘のような初々しい乳首じゃ」




「はい。失礼ながら、我々10代や20代のメイド達も、思わず嫉妬せずにはいられない美しさでございます」





 メイドの一人がシルクの純白パンティーをはかせようと跪く。





「純白のメサイア………娘と被る」




「!?………失礼いたしました!!」





 メイドが土下座をして謝罪する。





「構わぬ!!………が、ハヤト様は奥手なれど、このグルーヴの魅力に我慢が効かなくなるという事も考えられる。しかし…メサイアと被るのは、母親としての沽券にかかわる!!別の色の下着を用意しなさい」




「は、はい。しばらくお待ちを!!」





 メイドたちが大慌てで下着を物色している。





「情熱的な赤色の下着では?」


「だめよ。アレグリアという少女が赤色だったはず。被るわ」


「では、黒………いたわね。伝説の魔獣の色よ」


「可愛らしいピンクも駄目。青も駄目………ミスリルって何色でしたっけ?」


「銀…いえ………灰色?」


「あっ!?私、宝物庫で見た事あります。わずかに青みがかった銀色の光を放っていました!!」




「早くしなさい!!」





 右往左往しているメイドたちを一喝する。





『申し訳ございません!!!!!』





 顔を青くして謝るメイド達でしたが『これよ!!これしかないわ!!!!!』と、一人のメイドがセットの下着を目の前に持ってきた。





「ふふふっ、悪くはないわね。わずかに青みがかった銀色にラメが入り、ひかり輝いて見えるわ。それに、お尻が紐になっていて動きやすく、煽情的でもある。ナナが不在の中で、良くこれを選びました。褒めてあげるわ」




「ありがとうございます」





 私はメイドが持っている下着に足を通す。




 ブラを付け、鏡の前に立つ。





「これぞ、ミスリル備えのグルーヴの名にふさわしい下着ね。気に入ったわ!!」




「では…これからドレスと装飾品、それからお化粧も………すでに2時間が経っております。お早く」




「ドレスは何色でもいいわ。大事なのは、ドレスを脱いだ時のインパクトよ。お分かり?」




「………インパクトは充分でございます。グルーヴ様の魅力にハヤト様が暴走しないかが心配なほどでございます」




「ふふふっ、わたくしとしては、暴走してほしいわね!!」





 メイクをしながら深紅のドレスを身に纏い、いくつかの装飾品を付け、鏡の前に立つ。





「どうしたの?」




『お、お、お美しい!!グルーヴ様、お美しくございます!!!!!』





 メイドたちが顔を赤らめ、興奮気味に言う。





「ふふふっ、まあまあね!!」




「では、早くハヤト様の元へ参りましょう!!」




「焦るでないわ!!」





 わたくしは『早くこの姿をハヤト様に見てもらいたい!!』と思いながらも、メイドたちに悟られまいと、無理やり余裕を見せるのでした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。