体調不良
「セレス寒い」
俺はその声で目が覚めた。寒いくらいで起こしてくるなよと思ったがこればかりは仕方ない。火を起こそう。
だがルキルはそれでも凍えている。まさかと思ってルキルの額に手を当てた。
熱い、しかもかなり。それに寒いということはルキルは風邪じゃないのか?
仕方ない。でも俺の治癒魔法は怪我を治すためのものだ。風邪は治療できない。
街にはそういう医者もいるだろうが流石に戻るのは危なすぎる。
薬草を探すのが一番か、それさえあればすりつぶすだけだ。でもどこにあるかな、行商でもいればいいんだが今は山の中だからいないだろう。
闇雲に探すのが一番早く見つかるだろう。
「ルキル、薬草取ってきてやるからな。 いい子にしてろよ」
ルキルは口だけじゃなくすごい努力家な一面もある。風邪でも無理してしまうかもしれない。
「やだ、ここらへん怖い人多いから一緒にいてよ」
俺はルキルに足を掴まれた。たしかに怖いと思うのは自然なことだ。ジルンの死を乗り越えて強くなったとはいえルキルはまだ幼くて弱い。
あとここでルキルを1人にして襲われでもしたら皆に向ける顔がない。
「分かった風邪は自然に治るだろうから大人しくここにいよう」
俺はとりあえず水魔法で布を濡らしてルキルの額に置いた。
そして毛布をかけてやった。
一日で治ればいいが、まあこういう時もあるだろう。俺も横になって魔導書を開いたときルキルに引っ張られた。
「寒いから一緒に入ってよ」
そう言ってルキルは自分の入っていた布団を俺にかけてその布団に入り込んできた。
俺は彼女の頭を撫でてやった。意外と甘えん坊なところもあるな、今までこうして頼れる人もいなかったのだろう。そう考えると熱かったがこの毛布から出ることはできなかった。
「風邪大丈夫か。 安心しろ、大人しくしてればすぐ治るから」
そういうとルキルは安心して寝ていった。
って待てよ、俺は召喚魔法が使える。それで医者を呼べば診療くらいしてくれたのではないか。
でもまあこんな可愛い寝顔見せられたら起こして診療させるなんて酷なことできないよな。
気づけば俺も眠りに落ちていた。無理やり起こされたし寝不足だったんだろう。
目が覚めたときにはルキルは肉を焼いて食べていた。
「遅いわよ! セレス! 早く行かないと! ゴホゴホ」
全く誰のせいで止まっていると思ってんだ、そう思ったが元気そうな顔を見ると看病してよかったなと思う。
風邪も完治ではなさそうだが飯を食えるくらいには元気になっている。
でもごめん。早く行きたいんだけど。
「ルキル、ごめん。 風邪うつった」
この話書いてる途中自分も風邪を引いて高熱の中書いたのでミスあるかもです
許してください




