冒険者の依頼リスト
今日、俺達の旅費が尽きた。
俺の風邪を引いている間にルキルが使い果たしたのだ。
と言っても彼女も遊びに使ったというわけではなく俺の風邪を治すために薬草を探す際いい薬草を金額を見ずに買ってしまったというわけだ。
「ごめん、どうすればいいかな」
ルキルも反省しているみたいだし責めるのも可哀想だ。
お金を稼ぐとするか。
俺達魔法使いやルキルのような冒険者にはいろいろな依頼がある。この世界は魔物、怪物、悪を働く魔法使いなど冒険者や魔法使いでないと太刀打ちできないことも多いからな。
だがその依頼も問題ごとばかりではない。例えば冒険者の剣術大会や魔法大会に出てほしいというものもある。
これは大会に依頼主が出場資格を与える代わりに勝者も依頼主も賞金をもらえるといったルールを用いた一種の賭けだ。どちらも大きな賞金が手に入るので悪い依頼ではないがちょっと腑に落ちないので俺はあまり好きではない。
そして依頼は各地の掲示板に貼っている。
「セレス、この依頼とかどう!?」
ルキルがワクワクしながら指をさしていたのはその剣術大会の依頼だった。
だがそれは俺の知っている剣術大会とはわけが違った。
剣術大会は普通中級剣術者が集い戦うものだった。だがこの紙を見る感じ最強の剣術家とされる女がおりそれを倒すと莫大な賞金が手に入るというのだ。
「ルキル、流石にやめておけ。 こいつに喧嘩を売られた気になって腹が立つのは同感だがこの依頼はレベルが高すぎる。 多少の怪我なら治してやれるが金も手に入らず怪我しましたなんて意味がない」
だがルキルの視点がその紙から動くことはない。
「セレス、ジルンってこういう大会出たことないの?」
「あるな。 ずっと最強だったんだけど一度負けてな、それ以来飽きたからってでなくなってしまったな」
ルキルはそれを聞いて拳をギュッと握りしめた。
「それがこの女の人じゃないの? ジルンが負けた相手なんてずっと最強にいるわ。 私はだからこの依頼を受ける」




