第4話 護衛依頼
初めての投稿です。
稚拙な表現・文章はご容赦下さいね。
思わず依頼人と顔合わせしてしまったが、[魔導コンロ小]と食器類・調味料を購入。その後、食材を揃えて宿に向かった。
宿ではDランクになったので、引き払う手続きを行い、今までのお礼として魔物肉を提供したら喜ばれたよ。
これから試したいスキルがある為、近くの森へ向かう。
門番には今日戻らないと伝えておいた。
【身体強化】を使い森の奥に入り、野営準備を行う。試したいスキルは【結界】で、効果を知りたかったのも理由の1つだ。 知りたかった効果は
◯臭いは遮断出来るか
◯音は遮断出来るか
◯寝てる間も持続出来るか だ。
テントの周りに[結界石]を配置し、更に外側に【結界】を張り、2重防御を行った。
先ずは暗くなる前に料理を作ろう。
以前シルフィとの野営で肉を焼いた時に【料理】スキルをゲットしていた。
護衛期間は約5日から7日間。その間の料理を作り、【アイテムボックス】で保存しておけば楽かな?
残っても後で食べれるからと、かなり多めに作り置きをした。
手持ちの食材と調味料で、[ステーキ][サラダ][シチュー][スープ][唐揚げ][ホットケーキ][フレンチトーストもどき][肉野菜炒め][薄肉のソース焼き][玉子焼き]を作っていく。
【料理】スキルのおかげか、頭の中に食材と作り方が浮かんでくる。
こちらの世界に無い食材・調味料は、代用食材・代用調味料で浮かんでくる。
市場や本で見た物しか判らないので、不明な物は[???]で表示され、まだ作る事が出来なかった。
[米][醤油][ケチャップ][味噌][砂糖]を使った料理は、まだ先になりそうだ。
作り終えた料理は【アイテムボックス】にいれ、検証に移ることした。
調理中に【索敵】を使い、魔物の動きを見ていたが、こちらに動く気配は無かった。
今度は、結界の外側でステーキを焼いてみた。
すると、3匹固まっていた光点がこっちに近づいてきた。
光点をタップしても〈???〉と表示され、名前が判らないので、近づくまで待っていた。
木の後からこっちを伺う様に、2匹が近づいて来たので、名前を確認すると〈フォレストウルフ〉と表示。
(オオカミだから臭いに気づいたのかな?もう1匹は横に回り込んでいるな)
位置を確認し、少し遠いので【ウォーターアロー】を放つ。
横から近づいてきた1匹の眉間に当たり討伐。
残りの2匹は、横からの奇襲後に動く予定だったのか、こちらを見るだけで動こうとしない。
それならばと2匹に目がけて【ウォーターアロー】を放ち討伐。
臭いは遮断していそうだね。
3匹を【アイテムボックス】に収納し、今度は大きな音を立ててみた。
すると、近くの光点が逃げて行った。
青い光点なので、動物だったのだろう。(音も大丈夫かな?)
暫くしてから、青い光点が結界近く来たので、今度は結界の内側で大きな音を立てみる。
内側でステーキを焼いてみても、光点に動きは無いので、臭いと音は遮断出来ている。
日が落ちたので、外側の結界を張ったまま就寝。
次の日、起きても結界はそのままだった。
(野営時の見張りは要らないかな?)
そう判断して検証は終了。
昨日作ったスープとサラダで腹を満たし、午前中は採取を行った。
【サーチ】で薬草を探していると、見慣れない草を発見。
【鑑定】すると〈シャボンリーフ 汚れを落とすが臭いが残る〉と出た。
手で揉むと少しの粘りがあり、水で落とすと草の臭い?が残った。
一応、数株採取しておく。
暫く採取と討伐を行っていると、まとまった光点があり、1つは黄色の光点を発見。
タップしても〈???〉なので、ご新規さんかな?
ゆっくり近づいてみると、前方に鹿の群れを発見。
確認すると〈コットンディア〉〈シルクディア〉と表示された。
当然、レアからゲット。【ウォーターアロー】でこめかみを一撃。
3匹の〈コットンディア〉も仕留め、血抜きをし【アイテムボックス】へ収納。
料理に使った肉の補充に〈ハンマーヘッドボア〉〈ホーンラビット〉を数匹狩り町へ戻った。
先に宿を2日間確保。
〈熊の住処〉は、素泊り銅貨5枚、朝食付きブラス鉄貨5枚、夕食は1階の酒場で別料金。
旦那さんが熊みたいに大柄で、女将さんが冗談で付けた名前が、冒険者に解りやすく、そのまま宿の名前としたらしい。
受付をしている娘さんが笑って教えてくれた。
無事宿も取れたので、ギルドに行くと、フェイさんが対応してくれた。
受付カウンターを素通りし、解体場に直接連行?「カウンターへ大量に出されても、解体場へ運びますのでご協力を」と微笑まれた。
目が笑って無いのは気の所為だろうか。
解体場の奥から「R来襲!物量に備えよ、各班配置に付け〜」と聞こえたのも気の所為、気の所為。
今日の素材を渡す時、職員に「既に解体してくれていて、ありがと〜」と感謝されてしまった。
〈シルクディア〉の素材と肉の一部はとっておいた。肉は料理に使うからね。 後はゆっくりしようかな。
2日後、少し早めに集合場所へ行った。
既に馬車には荷物が積まれていて、ガディさんが御者の人に指示していた。
「ガディさん、おはようございます。今日から宜しくお願いします」
「レンさん、おはようございます。こちらこそ、宜しくお願いします」
「凄い量の荷物ですね。[マジックバッグ]は使わないのですか?」
「既に[マジックバッグ]2個は一杯で、入りきらない商品を馬車に積んでいるのですよ」
「持っている[マジックバッグ]は1つに馬車1台分入りますので、馬車2台半の商品量なのです」
「そうでしたか、オレも[マジックバッグ]持ってますので、必要であれば入れておきますよ」
「お持ちの荷物が少ないので、そうだと思いました。緊急の場合はお願いしますね」
「旦那様、他の冒険者が来ました」
「わかりました、レンさんも顔合わせしましょう」
「皆様、護衛依頼を受けて頂きありがとうございます」
「簡単に自己紹介をお願いします」
「私は【ピック】、剣士でCランクだ。2人でパーティーを組んでいる。」
「おいらは【ゲイル】、レンジャーでCランクだ」
「オレはレン、魔法使いでDランクだ、よろしく」
自己紹介をするとゲイルが不満そうな顔をした。
「Dランクの魔法使いは役にたつのか?おいら達の邪魔にならない様に、後ろに引っ込んでな」
「ゲイル、それは失礼だぞ。レンさんすまんな、以前ランクの低い魔法使いに、後から魔法を当てられた事があったんでな」
「気にしていませんよ、道中魔法の腕を披露しますね」
「さあ、自己紹介が済んだ様なので出発します。馬車に乗り込んで下さい」
馬車の中では、町までのルートと即席の隊列を確認した。
ゲイルは、まだ不審がっていたが、1日目は何事も無く野営地に到着。
各自テントを張り、夕食の準備を行う。
【結界】は少し広めに展開。
作り置きの[ステーキ][サラダ][シチュー]と、町で買っておいた[パン]出し、いざ食べようとした時、ガディさんがじっとこちらを見ていた。
「おい、野営の時にそんな臭いをさせて、魔物が寄ってきたらどうすんだ」とゲイルの怒鳴り声が聞こえた。
「あぁ、説明するのを忘れていた。野営地に【結界】を張ったから、音と臭いは漏れないよ」
「嘘つけ、そんな高度な魔法、Dランクに出来るもんか」
周りを見ると、ガディさんもピックも半信半疑らしい。
では、論より証拠! 「皆さん、このまま結界の外側に出てみて下さい」
オレは結界の境界線を教え、外に出てもらった。
3人は驚いた表情を見せ、何回も出入りし確認を行っていた。
「素晴らしい。本当に音も臭いもしませんでした」
ガディさんは、興味津々に結界を確認していたよ。
2人は、ぽかんとして「本当だ」とつぶやいていた。
「それでは食事に戻りましょう」
「レンさん、さっきから良い臭いがして我慢出来ません!!食料に限りがあるのは重々承知ですが、少し食べさせて貰えませんか?」
「ガディさん、落ち着いて下さい。作り置きに余裕がありますので、皆んなで食べませんか?」
「私も良いのか?」
「おいらも食べてみたい」
「御者の方も呼んで皆で食べましょう」
[ステーキ]を一口食べると、ガディさんは目が潤み、ピックとゲイルはお互いを見て固まり、御者さんは、一心不乱に食べていた。
「こんな美味しい[ステーキ]は初めてです。臭みも無く柔らかく、塩の他に何を使っているのでしょうか?」
ガディさんが詰め寄って来た。
2人はまだ見つめ合っているよw
「塩の他に胡椒・ハーブを使って焼いています。」 「血抜きをしっかりすると臭みが無く、肉を叩いて切れ込みをいれると、柔らかく味がしっかりつきますよ」
「ハーブとはなんですか?」
「香り付けや味付けに使える草ですよ」
オレは採取の時に[レモングラス]を見つけていた。
ギルドに持ち込んだが、[レモングラス]と[シャボンリーフ]は雑草の扱いで買取りして貰えなかった。
「味付けといい、焼き方といい、柔らかさといい、完璧です!!是非、レシピを売って貰えませんか?」
「いえいえ、レシピなんてありませんよ」
「それは勿体ない。街にもどりましたら、レシピを作りましょう。お手伝いしますよ」
「ありがとうございます。機会があればお願いしますね」
ガディさんの目が、金貨になっていたのは見間違いだろうか。




