↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/67

第60章 戦略の転換

裸 で一晩 を明かした 翌朝、三人 の女 は羞恥 に赤くなった。

特に純凰 は、常 に誇り高き彼女 が二女 の異様 な視線 に耐えられず、小さな頭 を俺の胸 に埋め、布団 の中 から出よう としなかった。

結局 俺 が性欲 を発揮 し、二匹 の小奴隷 の香しい臀 を撫でる ように 叩くと、二人 は笑い ながら 去っていった。


「旦那――恥ずかしくて 死にそう だよ。

明らか に無視 しようと 思ってた のに、結局 我慢 できなかった。

ねえ、旦那――純凰 は淫らな女 だと思う? 」


この小女 は考えすぎ であり、そんなこと も心 の負担 にして いた。

俺 はすぐ に慰め、昨夜 の淫ら な様子 が好き だと 言った。


純凰 の変化 で、靈嬌狐 と靈柔い狐 も気分 が明るく なり、皆 が身支度 を終える と、女同士 の尽きない話 が始まった。

笑い声 が絶えず、最後 には 彩陽 と風間ひら も加わり、関係 がより 親しく なった。


獣人 は常 に人類 の仇敵 であり、残酷 で血に飢えた野蛮人 だった が、二女 の話 を聞く と尽きない辛酸 があった――「どの家にも読むのが難しい経典がある」 という ものだ。


女衛 が食事 に呼びに来る と、大小 の女たち はすでに 親しく なり、呼び方 も「姉さん」「妹」 に変わって いた――俺 はただ 驚く ばかりだ。


しかし純凰 が彩陽 と二女 から俺 のここ数日 の経験 を聞いて、大喜び した。

特に 俺 が金色 の飾り を取り出して プレゼントする と、彼女 は口 がゆがむ ほど笑った。

風間ひら でさえ 一串 の金の腕輪 をもらい、何度 も眺めて いた――女 はこういうもの に抗えない。


気分 が良く なった俺 はうっかり ポケット にたくさん の金 がある ことを 言って しまい、純凰 は平然 と百万枚 の金貨 をせしめた――揚城 の兵士 が三ヶ月 も給与 をもらって おらず、この金 でちょうど 賄えると 言った。


この小女 がポケット を探る のを見て、俺 は慌てて 口 を閉じた――そうしなければ すべて の金 が没収 された だろう。

彩陽 には 金鉱 のこと を絶対 に純凰 に話すな と厳重 に警告 して いた――さもなければ 一瞬 で貧乏 になる。


しかし氷川山頂し が来ない ことを 純凰 は問い詰め、彩陽 は口 を出せず、その質問 を俺 に回した。

俺 は小さな嘘 をついた――氷川山頂し は天湖市 で獣人 を監視 しており、変事 に備えて いると。

実際 には、あの獣人たち は快適 に生活 して おり、食べ物 も給与 もあり、問題 は起きない だろう。

靈柔い狐 と靈嬌狐 の特別 な言づけ もあり、彼女たち が騒ぐ ことは なかった。


雲国帝国 の獣人 が捕らえられた ことが 獣人軍団 に伝わった ためか、ここ数日 は攻撃 がなく、揚城 の十里 先に 駐屯 したまま 退かず にいた。

二人の奴隷 の話 では、獣人軍団 が攻撃 しない のは、二人 の公主 の行方 を気にして いるから だと いう。


今 は霊狐族 が獣人 を統治 しており、前線 の獣人大首領 は二女 の父・靈滅 である。

彼 はほとんど 通天 の予知術 を持つ老狐 であり、揚城 の強大 な兵力 でも 知能 の低い獣人 の攻撃 を防げなかった のも 納得 できた。


今 は獣人 の攻撃停止 が長続きしない ことが 分かって いた――彼女たち の食料 は決して 多くない。

二奴 が雲国帝国 に孤軍 で侵入 したの は、雲国 に追跡 する兵力 がない ことを 知っていた からと、帝国 から補給 を略奪 するため だった。


「主人――父 に退兵 を説得 するのは 問題ありません。

しかし獣人 の越冬食料 が必要 です。

主人 も何 か方法 を考えて ください。そうすれ ば説得 の材料 になります 」


靈嬌狐 は今 は俺の女 であり、靈柔い狐 と同じ ように 主人 と呼んで いた。


戦争 がない のが 一番 だ――誰 も戦争 を望まない。

しかし何十万 の獣人 の食料 は小さな額 ではなく、雲国女皇 が助けよう としても、一度 に用意 できる 量ではない。

俺 は真剣 に考えねば ならなかった。


俺 がこれらの義務 を引き受ける のは、二匹 の女奴 のため であり、これ が最後 の獣人 のための 手助け だった。

戦争 が平和 に解決 できる のなら 何より であり、過去 の戦い で多くの死傷者 が出た が、世 の中 に永遠の敵 はいない――戦争 は無情 であり、それ は誰 にも 変えられない。


清凰 と翠凰 もこの議論 に参加 したが、清凰 は不満 そうに 罵り、翠凰 はできるだけ 方法 を考えた。

東線 は彼女 が全権 を担当 しており、獣人大軍 が退けば、熱日帝国 の大軍 に対し て二面 で戦う 必要がなくなる。

さらに 南方 の氷凰 も大軍 を集結 しており、二大兵団 が呼応 できれば、獣人 の重荷 が取れ、熱日大軍 が全面進攻 しても、一戦 の可能性 がある。


「狼将軍――この件 はあなた が始めたこと です。

獣人 の問題 を処理 して ください。帝国 のために もう一つの功績 を立てて ください。

南方 の圧力 は重く、翠の兵団 は早急 に再編 しなければなりません。

予想 が外れなければ、厳冬 が熱日帝国 の兵変 の時期 です――時間 はあまり ありません 」


また も問題 を俺 に押し付けた。

純凰 の応援 と二匹 の可憐 な女奴 の涙 の光 に耐えきれず、俺 は仕方なく うなずいた。


「よし――明日 靈滅首領 に会って、彼 の考え を聞こう 」


娘 をもらった のなら、挨拶 に行く のも 当然 だった。


純凰 も一緒 に行く と言った が、清凰 と氷凰 の強い要望 で断念 した。

今回は 交渉 であり、鳳将 として 多くの獣人 を殺して きた彼女 が行けば、問題 が起きる かもしれない。


翌日、太陽 はなく、風 が雲 を動かして いた。

広場 は静か であり、三鳳将 と風間ひら の見送り の中、俺 は千 の獣人、五千 の猛虎兵、二百 の近衛女兵 と共に、靈柔い狐 と靈嬌狐 の二匹 の小女 が絶え間なく 話す のを聞き ながら、十里 先の獣人陣営 へ向かった。

最初 は彩陽以外 の女衛 は緊張 していた が、彩陽 が靈嬌狐 と靈柔い狐 が将軍 の女奴 であり、獣人 の公主 である ことを 知ると、驚き ながら 落ち着き を取り戻した。


歓迎式典 は特別 であった――「ウーウー」 という音 の後、何万 の獣人大軍 が叫び声 を上げ ながら 押し寄せ、砂塵 が舞い、その光景 は壮観 であった。

すぐ に数千人 が幾重 に包囲 された――もし 千の獣人 がいなければ、今ごろ 戦闘 が始まって いただろう。


彩陽 と石涯 は緊張 して 俺の左右 を固く守り、二公主 の言葉 が本当 かどうか 分からず、獣人 が約束 を破る のでは と警戒 して いた。

猛虎兵 も刀 の柄 を握り、俺の一声 を待って いた。


靈嬌狐 と靈柔い狐 は馬車 の前 に立ち、並んで 何か を叫んだ――獣語 であり、俺 には 一言 も分からなかった。

俺 は馬車 の中 で四肢 を伸ばし、気楽 に横たわり、この二女 が自分 を裏切らない ことが 分かって いたので、心配 はしなかった。


果然、獣人 は二女 を見る と兵 を動かさず、間もなく 密集 した獣人大軍 がゆっくり と分かれ、一隊 の大馬 に乗った獣人 が現れた。

先頭 の一人 は顔 が清らか で爽やか な男 であり、その神韻 は内に秘め、平凡 な様子 だった が、その沈思 は深く て測り知れず、知恵 の極み に達して いた。


その男 は唯一 の雄々しくたくましいさま でなく、大柄 な本物 の人間 であった。

まだ近づく 前に、靈嬌狐 と靈柔い狐 は馬車 を飛び降り、駆け寄って 親しげ に呼びかけ、興奮 と狂喜 を露わ にして いた。

何 を言って いるか は分からない が、この中年男 が彼女たち の父 であり、今 の獣人大軍 の首領 である ことが 確か だった。


誰 も動かず、俺 は馬車 の中 で簾 の隙間 から二女 が何か を話し合って いるのを 見て いた。

中年男 は怒って いるよう で二女 を叱って いたが、しばらく の後、彼 は仕方なく うなずき、振り返って 去っていき、すべて の獣人大軍 も撤退 し、俺 が連れてきた千 の獣人 も陣営 に合流 した。


靈柔い狐 と靈嬌狐 は同じ ような美しさ を放ち、まるで 同じ型 から抜け出た妖精 のよう に駆け戻り、靈柔い狐 が大声 で言った。


「主人――父 が交渉 を承諾 しました!

もし主人 が獣人 の越冬食料 をなんとか できれば、今年 はもう 出兵しない と言って います 」


まだ 可能性に過ぎない が、二匹 の小女 は俺 に対し てほとんど盲目的 な崇拝 を抱き、俺 が引き受ける と言ったこと は必ず 果たせる と信じて いた。

その笑顔 に俺 は心 の中 で苦しんだ――数十万 の獣人 の食料 を調達 するのは 容易 ではない。


しかし彼女たち を心配 させない ために、同じ ような笑顔 を浮かべ、二女 に両側 を挟まれて 獣人大軍 の中帳、靈滅 の帥帳 へ向かった。

中 は簡素 で雑然 としており、いくぶんか 汚れて もいた。


二女 は入る とすぐ に父 に説教 し始め、俺 の存在 や父 の気まずさ も構わず、雑然 とした物 を片付け始めた――俺たち は放って おかれた。


「お前 が狼将軍 か? 」


その男 は仕方なく 笑い、俺 に向き直る と冷たく 厳しく なり、その目 の中 の熱い光 が何 なのか 分からなかった。


俺 はうなずき、隠さず に言った。


「靈滅(れいめつ)大首領――無駄 なことは やめ にしましょう。

お前 は俺 が誰 かとっく に知って いるはず だ 」


今 は時間 がない――翠凰 の話 では 南方戦線 は伸びきり、兵力 は脆弱 だと いう。

ここ で時間 を浪費 するわけ にはいかない――戦う か退く かはっきり させるべき だ。


「よし――お前 はどうやって 私 の二人 の娘 を欺いた のか?

二人 も同時 に身 を捧げさせる とは? 」


「亀の甲より年の功」 と言う が、靈滅 は娘 の歩き方 と姿勢 から、彼女たち が霊者 の純潔 を失い、予知能力 をもはや持たない ことを 察知 していた。


俺 は思わなかった――堂堂 たる獣人大軍 の首領 が男 である とは。

ここの空気 に染まって、俺 の感覚 もここの女 のよう になって いたか もしれない。

その言葉 を聞く と、彼 はまるで 女性的 な男 のよう に思えた。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。