第59章 水と乳の交わり
俺 は慌てて 少し 傷ついた 口調で 言った。
「誰 が見に行かなかった と言った? この小娘――旦那 は遠路遥々 揚城に来た のだ。遊びに来た と思って いる**のか? 」
そう言って、さらに 深く ため息 をついた。
「もしお前 がここ にいなければ、こんなに 苦労 して獣人 を片付け、こんなに 旅 をして 来たり はしなかった 」
途中 でこの二匹 の狐 のような小女 を得た のは 運が良かった だけで、俺のせい ではない――すべて は月神 のせい だった。
しかし今 の純凰 は嫉妬 で問題 が解決しない ことを 悟り、むしろ 関係 が悪化 するだけ だと 分かった。
彼女 はわがまま を心 の中 にしまった。
「ごめんね、旦那――純凰 はあなた に会いたくて たまらなかった のだ から。
彼女たち を見て、心 の中 がモヤモヤ しただけ だよ 」
花月 がいて、素早春香 がいて、柔伊 もいる――それは まさに 寄せ集め の大家族 だった。
純凰 は心 の中 でそう思い、深く 考える のも やめた。
ああ、大姉 の言う通り、安心 して彼の女 でいる ほうが 楽 かもしれない。
この愛する小女 がこんなに 悲しげ に俺の寝室 に飛び込んで きたのを 見て、その寂しげ な渇望 が俺 には 責める ことなど できなかった。
手招き して彼女 を呼び寄せ、腕 を伸ばして 温かいベッド の上 に抱き上げた。
純凰 は俺の両側 で眠る二女 を見て、桃色 に染まった顔 をさらに 赤らめ、潤んだ輝き が一層 美しく 見えた。
「よし――旦那 はお前 を怒って いない。
お前 がどんな 間違い を犯しても、旦那 は許す。
夜 は冷える――横になって 話そう 」
彼女 が薄い寝巻き だけを 着て いるのを 見て、ベッド から飛び出して 来た ことが 分かった。
真夜中 の空しさ に彼女 の心 が俺の抱くと優しさ を渇望して いること が感じ取れた――それは 恋人同士 の最も 甘美な 瞬間だ。
意図的 か無意識 かは 分からない が、靈柔い狐 がそっと 体 を動かし、俺のそば に一つの隙間 を作った。
純凰 はすぐ に横たわり、布団 の中 に体 を滑り込ませた が、突然 顔 がさらに 赤くなった――布団 の下 の三人 が全裸 だった ことに 気づいた のだ。
ある男 を愛する ことは、彼女 の誇り高き心 の唯一 の求める であった が、今 の屈服 は仕方ない 苦しみ であった。
しかし三人 の裸 での同眠 という異景 はかつて 想像 したこと もなかった。
俺の手 が彼女の緩やかな衣裙 の下 に潜り込み、滑らかな肌 を撫でる と、彼女 は耐えきれず 止め、蚊 のよう な小声 で言った。
「や、やめて……旦那……彼女たち がいる のに…… 」
その時、俺 は初めて 気づいた――最初 に俺の女 になったこの鳳将 は、まだ 布団団欒 の味 を知らない ことを。
おそらく 心 の中 の一線 が彼女 に二女 に対する抵抗 を生ませた のだろう。
そう思う と、手 はさらに 図々しく 入り込み、震える乳房 の柔らかさ を掴み、思う存分 弄んだ。
月光城 での愛 の記憶 が純凰 の身体 を俺の愛撫 にすぐ に慣れさせ、全身 が微かに 震えた。
もし そばに二女 がいなければ、彼女 はとっく に春の蜜 を溢れさせ、甘い声 を上げて いただろう。
しかし今 はその目 は赤く 潤み、羞恥 と欲望 に満ち ていた が、白い歯 を噛みしめ、春の啼き声 を漏らすまい とした。
「純凰――旦那 はお前 を愛して いる。
それ は疑い の余地 がない。
しかし 彼女たちも、お前 と同じ ように 俺 を深く愛して いる。
彼女たち が奴隷 を望んで も、俺の心 の中 では お前 と同じ だ。
どれだけ の女 がいよう と、お前 を愛する心 は決して 変わらない――お前 は一生 俺 の最も愛する純凰 だ 」
情熱 の言葉 がこの艶やかな雰囲気 の中 で欲望 の炎 をさらに 燃え上がらせた。
彼女 の衣 を優しく 脱がせる と、羞恥 に満ち ていた が、彼女 が俺 に合わせて いること が感じられた。
腰 を上げ、臀部 を浮かせ、滑らかな肌 が次第 に露わ になり、ろうそくの灯 の下 で春の風景 が波 のように広がった。
豊かな乳房、流れるような曲線 が潮 を湧かせ、その赤い果実 が鮮やか に輝いて いた。
その姿 を見て、欲望の炎 が燃え上がり、離れていた日々 が彼女 に対する想い をさらに 強く して いた。
愛 とは こんなに 単純 であった――心 の中 のどんな溝 もこの瞬間 に解け ていた。
「うん……旦那……私 はもう 二度と あなた に怒らない。
あなた ももう 私 を叱らないで……さもなければ もう 知らない からね 」
小さな愛 を求める その言葉 に、俺 はもちろん うなずき、彼女 の上 に覆いかぶさり、その可憐な脚 を開かせた。
神秘 な草原 の風景 が原始 の谷間 を露わ にし、星 のように 散らばる 滴が 熱い潮 の気配 を漂わせて いた。
そば の二女 の呼吸 が荒く なったのを感じ、彼女たち が目を覚ました ことが 分かった。
靈嬌狐は初めて 他の女 と同じベッド でこんな 淫ら な姿 を見せて いた――かつて は想像 したこと もなかった。
数日前 まで彼女 は獣人部落 で最も 崇高 な存在 であり、聖なる
で純正 だった が、今 は主人 の女奴隷 であり、主人 のために 存在する性奴隷 だった――聞こえ は良くない が、彼女 は喜んで そうした。
巨大 な堅さ がその未熟 な場所 を貫き、激情 の熱 を生み出 し、純凰 の心 の中 の無限 の愛情 を呼び覚ました。
春の色、美人、淫ら――すべて の男 が渇望する夢 の絵巻 が目の前 で広がった。
その快感 は言葉 にできない。
白い腕 が俺の首 に絡み、脚 は俺の腰 に掛けられ、彼女 は力強く 臀部 を動かした。
彼女 がかつて 言った 通り――揚城 に来れば、自分 をすべて 捧げる と。
羞恥 も不満 も忘れ、すべて の感覚 をこの深い愛 の喜び の中 に溶け込ませ、一波 また一波 の潮 と共に 虚無 に変わり、彼女 は再び かつて の叡智 と美しさ を取り戻した。
※※※
俺 が怒り を晴らし て気持ちいい になって いる間、遠く の玄天族 では、紫根 が疲れ果てて いた。
三日後 に処刑 されると 知って から、彼女 は一口 の食べ物 も口 にしていなかった。
妹 がどれほど 説得しても、彼女 はただ 動かず に座って いた。
族長・紫香心 はその間 に一度 だけ訪れ、悲しみ を内に秘めて それ以降 は来なかった――家族 のために 娘 を犠牲 にする その重さ に耐えきれず、紫根 の世話 をすべて 末娘・紫煙 に任せた。
「姉さん――食べて。
あなた のため だけじゃない――お腹 の赤ちゃん のため だよ 」
長く 説得して きた が力 が尽き、死 を覚悟 した者 には 希望 を持たせる ことは できなかった。
そっと 閉じた目 を開け、低く ため息 をつき ながら、紫根 が口 を開いた。
「姉 は彼 に申し訳ない と思って いる……この子 にも 申し訳ない。
陽光 も春の風 も見る ことなく、私 の体 の中 で消えて しまう。
紫煙――お前 は分かるか? 姉 の心 がどれほど 痛い かを。
死 は怖くない……ただ……この子 に申し訳ない 」
手 がそっと 少し膨らんだ腹 を撫で、その優美 な風情 の中 に哀しみ が混ざり、言葉 はさらに 切なかった。
紫煙 の心 は驚き で満ちた――姉 は死 を覚悟 し、どんなに 説得しても 族規 を破らず、喜んで 死を選ぶ と思って いた。
しかし彼女 の心 には まだ 未練 があった――あの男 ではなく、お腹 の小さな命 に対して だった。
その時、紫煙 はあの男 に対する恨み さえ忘れ、そのまだ腹 の中 で育つ小さな命 が生まれる 日を 見たい と思った。
しばらく の沈黙 の後、紫煙 はそっと 言った。
「姉さん――一つ の方法 がある。
その子 を生かせる 方法が。
きっと 可愛い赤ちゃん になる と思う けど……
姉さん にその覚悟 があるか どうかだ 」
もし自分 のこと なら、紫根 は問い もしなかった だろう。
しかし今 は自分の子 を守りたい――その小さな命 の活力 をすでに 感じて おり、血 と水 の融合 を感じ、彼 を人生 の中 で最も 大切 な者 として いた。
「どんな方法? 」
その口調 は切迫 していた――この子 のため なら、すぐ に死んでも 構わない と思った。
「種族から反逆する 」
紫煙 は反逆の二文字 を言った。
それは 晴天 の霹靂 のよう に紫根 の心 を打った。
「姉さん が族 を叛し、逃げ出し、あの男 を見つけ れば、この血脈 の安全 が守れる。
彼 がどんな人間 かは 知らない けど、自分の骨肉 を軽んじる男 はいない はずだ 」
「い、いや……でき ない 」
玄天族 の族長 は自分の母 だ――玄天族 を裏切る ことは、母 を裏切る ことに ほかならない。
紫煙 は焦った――この哀れな姉 は知らない。この案 は実は母 が考えた ものだ と。
母親 が自分の子 のために どんな犠牲 も払う のは 当然 だった。
「でも姉さん――お腹 の命 はどうする の?
もうすぐ 生まれる。
その子 があなた の前 で言葉 を覚え、『お母さん』 と呼び、歩く ことを 覚え、あなた に甘える 姿を 想像してみて 」
子 を持った女 は強い母性 を持つ――どの女 も逃れられない。
自分 のこと は顧みず とも、子 のため なら命 よりも 多くの力 を注げる。
涙 が乱れた衣 を濡らした が、彼女 はうなずいた。
その顔 には 謝罪 の色 があった。
「母上――ごめんなさい。
子 が生まれ、父 を見つけたら、娘 は自ら 戻って 死にます。
私 は永遠 に玄天族 の者 です 」
その言葉 に、紫煙 はただ 満足げ に微笑んだ。
子 が生まれれば、その子 が成長 し結婚 し孫 が生まれる ところまで 見たい と思う だろう――永遠 に死にたくなくなる。
信念 と生きる力 があれば、人は 必ず 生き延びる。
夜 はまだ 静か で虚無 の星 のよう であった。
明けの星 が星の海 の頂 に昇り、新たな日 が始まろう として いた。
朝の光 がかすかに 差し、霧 が立ち込め ていた――今日 は三日目 であり、刑場 の架台 は冷たく 設えられ、一つの命 の終わり を待って いた。
紫根 は妹 が用意した荷物 を受け取り、涙 を拭い て別れた。
その細い影 が林 の中 に消えていった――紫煙 の目 には 祝福 の光 が満ち ていた。
姉さん――本当 に幸せ になって ほしい。すべて の試練 は妹 が背負う から。
林 の奥 には さらに三つ の影 があった。
最前列 の風韻ある若妻 は優しさ といくぶんかの 喜び を含み、眉 の間 には なお 重み があった が、以前 の鬱屈 と比べれば、心 の中の石 を取り除いた ようだった。
「族長――紫根姉 はもうすぐ族域 を出ます。
私 も行きます。母上――お体 を大切 にお過ごし ください。
海棠花 はたくさん のお土産 を買って 戻ります 」
清らか で可憐な女 は旅装 を固め、肩 に荷物 を背負い、手 には剣 を提げて いた。
彼女 こそ玄天族第一の戦将・海棠花 であった。
その後ろ には 族長・紫香心 とその母 で玄天大長老・海青 が立って いた。
紫根 が妊娠 している ため、皆 が心配 し、海棠花 に護衛 を命じた――何より も紫根 に従って あの男 を見つける ためだ。




