↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/67

第40章 偉い(エロい)狼が来た

その一瞬 の間 に、周囲 の赤電帝国 の稲妻旗 が四方 から押し寄せて きた。

背後 の清凰 は心の中で 驚き、城楼 の門 でカッコつけて いる男 に向かって 大声 で叫んだ。


「このクソ男――入るの? 入らないなら、門を閉めるよ! 」


心の中で 罵りながら、彼女 は本当に 剣 で斬りつけたい と思った。

敵 がもうすぐ 迫って いるの に気づかない のか?


また も小娘 だ。

俺の心 は動いた が、彼女 とくだらない 話をしている 暇はなかった。

城門 の上空 に舞い上がり、全身 の真力 をこの叫ぶ の中 で傾注 した――

激流 のよう に、山を 切り開く ように。

柔らかい で親しみある 月のエネルギー が、押し寄せる兵士たち に向かって 波打った。


舞い散り、悲鳴――

俺の巨大なエネルギー を帯びた手の力が轟き、緩やかな流れ から暴風雨 に変わった。

前進 していた舞焔(まいえん) は危険を察知 し、翡翠の馬 を即座に 止め、叫ぶ した。


「下がれ! 」


馬 が跳ね、彼女 のそば の数十 の近衛 は後退 できず、その 微かに 波動するエネルギー に打ち飛ばされ、血 が飛び散り、意識 を失った。


エネルギー は山を押し、海を倒す 勢いで、

俺の 十八の龍撃掌 も力 を込めて 放たれ、人波 の密集地 で十八 の連続した手の力 を繰り出した。

「バチバチ」 という音 が響き渡り、その威力 は絶大 だった。

城楼 の上 からは 密集した矢 が降り注ぎ、混乱した兵士たち は盾 を構える 力もなく、死者 はさらに 増えた。


赤電帝国 の多くの 恨み の込められた視線 の中、俺 は大股 で振り返り、城内 に入った。

清凰 は秀麗な瞳 を見開き、目の前の男 に困惑 しながら 見入って いた――

この男 は本当に すごい。こんなに 覇道的 で傑物 だとは。なぜ 今まで 見たことが なかったの か。


彼の姿 が目の前 から消える まで、彼女 は我に返らず、大声 で叫んだ。


「門を閉めろ! 」


もし 赤電帝国の兵士 が俺の十八の龍撃掌 に怖気づいて いなければ、今 の城門 は閉められ ていなかった だろう。

この女 は本当に おっちょこちょい だ。


痩せた――本当に 痩せて しまった。

目の前の人 を見て、俺の心 はかすかな 痛み を覚えた。

赤電帝国 は敗れて 退却 し、城楼 には 三ヶ月 ぶりの 雲国帝国 の勝利の歓声 が響いた。

しかし俺の目 はただ一人 を見つめて いた――英気 に溢れ、絶世の風情 を持つ 大将軍・純凰 を。


城内 に入った兵士 は皆 統帥 を見つめ、狼のような 戦意 を持つ男 を見つめた。

戦場 の狂乱、先ほどの 殺戮 のエネルギー――そのすべて が感嘆 に値する。

今 の光景 は彼ら に一つの憧れ を抱かせた――

まさか 狼将軍 とこの純凰女将軍 の間 に何か がある のでは?


清凰 もこの二人の表情 に戸惑い を覚えた。

今 は重兵 が迫り、月光城 は危機 に瀕して いる――両想い を語る場所 ではない。

両想い? 清凰 はそんな考え を頭 の中 から追い出そう とした。

しかしその時、驚くべき光景 が現れた――言葉 は不要 で、ただ 一つの 優しい眼差し があれば 十分 だった。


「旦那! 」

「純凰! 」


再会 は千里 の彼方 であった。

この 熱血 が燃える戦場 で、俺 は心を奪われる ような興奮 を覚えた。

悲しみ に包まれて去った純凰 が去る時 は心 が死んで いたが、今、俺の姿 を見て、すべて が初めて の出会い の時 のように 蘇った――青春の悸動 と愛の絡み合い が。


その瞬間、雲国中 を驚かせる 出来事 が起きた――

常に 冷たく 氷の如き 四鳳将 の純凰将軍 が、月 の柔らかな光 の下 で、燕 のように スケベ将軍 の胸 に飛び込み、すすり泣き の声 を上げた。

すべて が本物 だった。


彼女たち の前 で花月都統 とキス をした とき、彼女たち は大きな衝撃 を受けた。

しかし眼前 の純凰女将 は彼女たち に気絶 するほどの 驚き を与えた――

名高い鳳将 でさえ 愛の涙 を持つ ことができ、女 はやはり女 であり、男 の守護 を必要 とする のだ。


この光景 を見て、すべての男奴隷 は心 の中 で強い願い を抱いた――

彼らも 狼将軍 のような男 になり、女 に寄りかかられる 男に なりたいと。


「小娘――旦那は 本当に お前を 案じて いたんだぞ。

行くとき にも 一言 も言わずに 去るとは――罰 が必要 だ 」


大衆の注目 を浴びる 小広場 で、俺 は俺の女 と熱く 絡み合った。

明日 がどうなるか は誰も 知らない が、この 素晴らしい再会 の瞬間 に愛の歓び を存分に 味わう ことができた。


純凰 の涙 が可憐な顔 を濡らし、その怨めしい 気持ちが 涙 と共に 流れ去った。

彼女 はとても 優しい声 でささやいた。


「ごめん……旦那。潔鳳 はもう あなた は私 を要らない と思って いたの……

本当に 悲しかった よ…… 」


悲しい だけではない――生きる ことも 辛かった。


「このクソ男! 私が 殺してやる! 」


その時、清凰 は分かった――目の前の男 が二姉さん を悲しませた 薄情者 だと。

剣気 は虹 のよう に、濤声 は雷 のよう に――この可憐な鳳将 の実力 はなかなか のもの だった。

しかし性格 はあまり 良くなさそう だ――今 の状況 も考えず、いきなり 斬りかかる とは。


一筋の黄金の光 が閃き、彩陽(あやひ) が男女 の兵士 が囲む輪 を横切って 清凰の剣勢 を遮った。


「清凰将軍――狼将軍 を傷つける わけには いきません 」


女皇の密令 により、俺 は上官 より三階級 上の 権限を 持ち、特に 切り倒して、報告は後で の女皇金札 がある ため、絶対的な権力 を持って いた。


「お前は誰だ! どけ! 本将軍 の邪魔 をするな! 」


清凰 は激怒 した。

雲国帝国 で四大鳳将 の威名 は絶大 で、誰も 軽んじない。

今、無名の女 が剣 を向ける とは――面目 が丸つぶれ だ。

一怒 の下、剣 は四方 を横切り、八荒 を暴れ回った。


彩陽 は卑屈 にもならず、傲慢 にもならず、朗らかに 答えた。


「拙者・彩陽――狼将軍 の近衛隊長 です。鳳将軍 のご教示 をお願い します 」


その気勢、その理 を占めた 身のこなし は、俺 も嬉しく なった。

この彩陽 もなかなか のもの だ――敵わない と分かって も勇 を持って 立ち向かう。

うん、人材 だ――俺 は心の中で そう思った。


純凰 もいくぶんか 正気 に戻り、俺の胸 から離れ、大声 で叫んだ。


「四妹――やめなさい! 皆 は雲国帝国の兵士 だ。仲間割れ は許さない。

私・純鳳 は月光城 のすべての民と兵士 を代表 し、皆 を歓迎 する 」


この言葉 は強い反響 を呼んだ――遠路遥々 やってきた のに、刀剣 で迎える わけには いかない だろう。

それに さっき は小さな勝利 も収めた ばかりだ。


清凰 は自分 の非 を認めざるを得なかった が、純凰 が発言 したため、何も 言えなかった。

ただ 剣 を手 にして 幾つか の剣花 を描き、「ガチャン」 と鞘 に収め、純凰 の方 へ歩み寄り、彼女の腕 を掴んだ。

彼女 が俺 に近づかない ように。

その秀麗な瞳 は霜のように 冷たく、怒り を込めて 俺 を睨んだ。


このすべて は彩陽 と風間ひら も見逃さなかった。

彼女たち は深く 味わった ことがあり、あまり 気にせず、ただ 淡く 微笑んだ。

もし 今 の月光城 の状況 が悪くなければ、彼女たち もこのスケベ将軍 を困らせる のに加わりたい と思った だろう。

しかし今 は彼 に敵 を退けてもらわねばならない ため、誰も 余計なこと はしなかった。


純の兵団 と清の兵団 の残存兵力 は撤退 し、ようやく 十分 な休息 を取れる ようになった。

彼女たち にとって は朗報(ろうほう) だった。

風間ひら の京統合軍 が即座 に交代 し、防務 を引き継いだ。

すべて が変わり始めた――これらの京統合軍 は俺 が並肩王の大軍 を一掃 するのを 見て おり、俺 に対し ほとんど 盲目的に崇拝 を抱いて いた。

何十万 の赤電大軍 に直面 しても、他の二つの兵団 のよう に心配 はしていなかった。


今日 の一戦 で、奴隷兵団 の活躍 は実に 目覚ましい ものだった。

あの男奴隷たち の勇気 が徐々に 男らしさ を現し始めた。

俺 は喜び の中 で猛虎兵団 の成立 を宣言 した――

彼ら はもう 奴隷 ではなく、役立たず ではない。彼ら は雲国の正式な兵力 だ。

猛虎兵団 は四大鳳将軍団 に次いで、黒馬 のように 誕生 した。


五千 の奴隷 が狼大将軍 の名 を叫び、月光城 に熱狂 の渦 を巻き起こした。

多くの者 が涙 を浮かべて いた。

しかし彼ら は知らなかった――これは 始まり に過ぎず、未来 の日々 には さらに 激しく 輝かしい人生 が待って いることを。


初步的 な観察 の後、俺 は新たな戦将 を任命 した。

石岩 は特に 目立たない が、石涯 は確かに 人材 だった。

先ほどの突撃 では、彼 は彩陽 とほぼ 並走 し、一歩 も遅れなかった。

その実力 は当然 俺の賞賛 を得た。


猛虎兵団 の団長兼将軍 は俺 だ。

石涯 を猛虎右先鋒大将 に抜擢 し、もう一人 の同様 に優秀な奴隷――石涯 と同じ く雄大 で魁偉、鋭い鷹の目 を持ち、寒気 を放つ 者も左先鋒 に任じた。

彼の名前は氷川山頂し、この男は左先鋒 にぴったりです。

この左右 の二重護衛 の誕生 が猛虎兵団 を徐々に 豊豊ちゃり大陸 の各国 の視野 に浮上 させた。


風間ひら も純凰 も俺の行動 を深く理解 していた――俺 が猛虎兵団 を設立 したから には何か の役割 がある はずだ。

これら は奴隷 であり、無能な者たち の集まり だが、彼女たち は俺 に対し 信頼 を寄せて いた。

彩陽 は言うまでもない――俺 のいる所 に彼女 がいる。

猛虎兵団 の目 には、この彩陽 はすでに 俺の女 であり、任務外 でも 彼女の言葉 に逆らう者 はいなかった。


しかしあの 高慢な清凰 は何の役割 も感じず、奴隷 は奴隷 であり、生まれつき 捨て駒 でしかない と思って いた。

この女 の頑固な思想 は根深く ていた。

俺 は彼女 と説明 する手間 も省いた――行動 が最高の表現 だ。

俺 は彼ら を信じて いる――自分 を信じる のと 同じ である。

男 は血と火の鍛錬 を経て、初めて 真に 成長 するのだ。


月光城 は三ヶ月 で最も 幸せな日 を迎えた。

赤電軍団 は全軍 が陣営 に戻り、今 は動きがなかった。

おそらく 今日の俺の活躍 により、舞焔(まいえん) は警戒心 を抱いた のだろう。

彼女 は知将 だ――己を知り、敵を知る ことができて こそ 百勝 が得られる ことを 知っている。

俺 の正確な情報 を得るまでは、慎重 に行動 するだろう。


彼女の主要帷幄 では、低い気配 が無言 のうち に広がって いた。

誰も 口を開けず、直立 する体 は微かな震え さえ許されなかった。

今日 の敗 は赤電大軍 にとって 屈辱 だった――わずか何万 の軍 に慌てる逃げ帰る とは。

そして最後 のあの男 の狂気の一撃 は、赤電 の将たち に暗黒の悪夢 をもたらした――人 がここまで 絶世のエネルギー を持てる とは。


「軍師――彼 が誰 なのか 教えよ 」


月の弓のような瞳 に鋭い冷光 が浮かんだ。

彼女・舞焔(まいえん) の十年 の戦歴 で初めて の屈辱 だった。

清凰 と純凰 の連合軍 でさえ 敵ではなかった のに、一人の小男 に惨敗 を喫する とは。


その 優しく風のように揺れる身体 が一歩 前に出て、夢のような声 で語り始めた。


「舞焔(まいえん)将軍――先ほど も申し上げました が、彼 は狼将軍 です。

スケベ 极まりない な戦狼 であり、狼の凶残と邪悪、暴虐と凶暴 を持って います。

雲国並肩王 の十万大軍 は彼一人 の圧倒的な存在感 で一夜 にして すべて降伏 したそうです 」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。