落ちる視線
「貴様! どこを見ている!」
恒一の視線から胸元を隠す女剣士の巴。
「いや、別にそういうわけじゃ……」
恒一はすぐに目線を外すと、しどろもどろになりながらもそう返した。
彼は話を逸らすように、姫や褐色娘の方へと歩み寄った。
「大丈夫ですか?」
そう言ってまず姫へと手を差し伸べる。情報を得るためでもあった。
すると巴が駆け寄り、割り込んだ。
「姫様! お気をつけください! こやつも賊共と同じで狙いは私達です!」
「だから違うって……!」
「ならさっきの視線はなんだ!?」
手を差し伸べる恒一だったが、姫は顔を背けてそっぽを向いた。
彼は困りながらも褐色の娘へと手を差し伸べた。
すると意外にもその女性は恒一の手を取り、立ち上がった。
「ありがとう」
かなり小さく、無機質な声。
彼女は表情を変えず、そう言った。
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《PERSONAL ANALYSIS Level.1》
【-----】
好感度 1%
信頼度 0%
警戒度 100%
氏名 無し
職業 無し
性別 女
年齢 22歳
生年月日 アクセス不可
出身地 アクセス不可
現住所 アクセス不可
身長 173cm
体重 60kg
血液型 AB
バスト アクセス不可
カップ数 J
ウェスト アクセス不可
ヒップ アクセス不可
利き腕 左
視力 アクセス不可
利き足 左
所属 無し
役職 アクセス不可
階級 アクセス不可
家族構成 アクセス不可
婚姻 アクセス不可
子供 アクセス不可
戦闘技能 アクセス不可
武器熟練度 アクセス不可
身体能力 アクセス不可
性格 アクセス不可
心理状態 アクセス不可
犯罪歴 アクセス不可
性癖 アクセス不可
健康状態 アクセス不可
負傷歴 アクセス不可
疾病 アクセス不可
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恒一の視線は再度一点に釘付けになった。
「ほら見てください姫様! また胸元を!」
すかさず巴が言う。
「だから、違うって! いや、今のはまぁ違わないかもしれないけど……」
このままではまずい。信頼を得て、彼女達を守らなければ死ぬと言うのに。恒一は笑顔を作り、再度姫へと手を差し出した。
「私はあなた達を助けに来ました」
「なぜです?」
姫は鋭い目つきで睨んだ。
「そ、それは……」
恒一はそう返されることを全く予想していなかったため、頭をフル回転させた。
「とある方の命令を受けまして…」
これが彼の精一杯だった。こと女性との話になると頭が回らなくなるのだ。
「とある者? 誰です?」
「それは言うことができませんので……」
言うことができない、ということについては嘘をついていない。
「ともかく、私はあなた方の味方です」
姫は渋々恒一の差し出した手に、手を伸ばす。
「姫様、お気を付けてください。この者は我々を卑猥な目で見ています」
姫は警戒しながらも恒一の手を取り、立ち上がる。
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《PERSONAL ANALYSIS Level.1》
【畠山 綾】
好感度 0%
信頼度 0%
警戒度 98%
氏名 畠山 綾
職業 元領主令嬢
性別 女
年齢 19歳
生年月日 アクセス不可
出身地 アクセス不可
現住所 アクセス不可
身長 151cm
体重 43kg
血液型 B
バスト アクセス不可
カップ数 B
ウェスト アクセス不可
ヒップ アクセス不可
利き腕 右
視力 アクセス不可
利き足 右
所属 畠山家
役職 アクセス不可
階級 アクセス不可
家族構成 アクセス不可
婚姻 アクセス不可
子供 アクセス不可
戦闘技能 アクセス不可
武器熟練度 アクセス不可
身体能力 アクセス不可
性格 アクセス不可
心理状態 アクセス不可
犯罪歴 アクセス不可
性癖 アクセス不可
健康状態 アクセス不可
負傷歴 アクセス不可
疾病 アクセス不可
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やはり恒一の視線は落ちた。
すかさず綾姫は自身の体を両手で覆って守った。
「貴様! やはり姫様にまで……!」
「違う! さっきとかは確かにそうだったけど今回は……」
その瞬間、恒一の左頬に強烈な打撃が飛んだ。
綾姫がビンタしたのだ。
「愚弄しましたね……!」
彼女も感じ取っていた。前2人のときと表情が違うことを。どこか無反応というか、固い表情だった。
「愚弄してません……!」
「愚弄したっ!!」
綾姫は烈火の如く怒っている。今にも泣き出しそうだ。
「とにかく! あなた達を守らないと俺は死ぬんです! よく分からないけど」
恒一は必死に訴えた。まだクエスト完了の通知は来ていない。どこまでいけば救出となるのか。安全なところに移動させればクエスト完了なのか。それも定かではなかった。
だからこそ、とにかく安全な場所……がどこなのかは分からないが、彼女達を移動させる必要があった。
「俺はあなた達には手を出さない。守るだけだ。なんなら刀を持って俺の後ろをついてきてもいい」
そう言って、落ちていた刀を巴に差し出す。巴は警戒しながら受け取った。
「信じてくれとは言わない。ただあなた達を安全なところに移動させたら、そこから俺は消えます」
必死の説得に女性陣は顔を見合わせ、綾姫が頷く。
彼女達も敵意はないということは感じ取っていた。
「不審な動きをすればすぐに刺します。それだけはお忘れなきように」
恒一は安心したように頷くと、表情を切り替え、姫達を先導するため、前に立った。
倉木を倒した時から、表示されていた光の柱。
次の目的地を示すものだ。
「では、着いてきてください」




