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5章 4ー②
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戦々恐々としながら帰ったオレたちだったが、千尋の怒りは大したことなかった。
「謝りに来ていたよ」
どうやらオレたちが風呂屋に行っている間に、塁斗たちが家を訪ねて経緯を説明してくれたらしい。
状況を把握して安心したのか、千尋はオレとタケさんを交互に見つめて
「本当に気をつけてよ」
と、言うにとどめた。
あからさまにホッとした表情を浮かべたタケさんが気に食わなかったのか、千尋はツンとした声を出す。
「それよりタケちゃん、平気なの? タケちゃんが青年団の集まりに全然来ていないから。秀樹くんが怒っていたって聞いたよ」
しまった、という顔を浮かべたタケさんに、千尋は追い打ちをかける。
「遊ぶのはいいけれど。もうすぐ、お祭りでしょ? 色々打ち合わせがあるんじゃない?」
「……千尋の言う通りや」
タケさんは、再び肩を落とす。
「今から秀樹ん家に顔出してくるわ」
と家を出ていった。
トボトボという言葉がぴったりなくらい、しょんぼりしているタケさんの背中を見たオレと千尋は、一瞬、顔を見合わせて。
同時に、吹き出したのだった。




