表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵家の転生侍女ですが、どうやら私はヤンデレ悪役令嬢に娶られて王妃となるようです……なんて?  作者: 禍成 黒いの


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
11/18

第11話 フラグは潰しておくもの

 成人の儀とも言える初登城に、家族どころか腹心さえ連れず一人で出向くリシェルテ。

 彼女は向けられる様々な感情を含んだ視線に耐えきれず城の中庭へと移動し、それでも不躾に投げかけられる城のメイド達からの視線から身を隠すため光学迷彩の魔法を使ってその場で姿を隠します。

 

 そこにやってくるのが、作中のヘイトランキング(スタッフ内調べ)1位と2位を僅差で争う第一王子アストンと第二王子ジケイド。

 コイツらが、次の王位を巡って口論を始め、あっという間にそれがエスカレートして第二王子ジケイドが父親譲りの大規模火炎魔法を城の中庭でブッパすることが悲劇の引き金になります。

 禍炎と中二臭く名付けられた第二王子の炎は込めた魔力の分だけ、酸素を断とうが水に浸けようが消えない炎であり……。

 被害者本人の魔力で押し流したりしない限り燃え続ける厄介な魔法だったりします。

 

 で、突然の魔法ブッパに逃げることすら叶わなかったリシェルテは大火傷を負い、死の恐怖に喘いでいた所を同じく成人の儀で登城していた聖女しゅじんこうに救われ、一目で恋に落ちて……。

 

 あとは、火傷痕の継続的な治療のために聖女しゅじんこうと交流するうちにお互い仲を深めて……といった感じで、彼女のルートが始まるというのが私の受け取った電波(リシェルテルート)です。

 なお、最初の選択肢で悲鳴の聞こえたほうへ行かないと一命は取り留めたものの右半身のかなりの割合を火傷痕で歪めた悲劇の公爵令嬢がた誕生します。

 

 まあ、どのルートでも最終的に夫となる前に第二王子をぶち殺してアルトシュリア公爵家を出奔。

 こんな醜い自分にも親切にしてくれた聖女しゅじんこうを助けるためにルートごとに用意された強敵の前に単身立ちはだかり、見事に討ち倒す。

 という美味しい立場が用意されてるのが救いでしょうか。

 「そのキャラのルートに入らなかったらそのキャラが不幸になるシナリオは許さん、殺す」なんて企画担当が言ってたのでしょうがありませんね。

 完全に同意します!

  

 あくまでメインヒロインになるルートがベストってだけで、そうでなくても最終的には不幸にならない。

 ハーレムエンドや全員救われるタイプのベストエンドがないゲームはそうするのが当然だと思うんですよ!

 じゃないと好きなヒロインを最初に攻略したら他ルートをプレイできないじゃないですか!

 「このキャラと主人公がイチャイチャしてる間に推しは不幸な目にあってんだよな……」なんて考えながら楽しめます!?

 私は無理なので、企画担当の言に全力で乗っかりましたが。

 くそぅ絶対名作になってたのに……。

 つくづく発売出来なかったであろう事が悔やんでも悔やみきれません。


 ……で、そのフラグを潰して置かなければならないんですが。

 ぶっちゃけ、私が一緒に登城する時点でそこまで注目されなくなりますし、私と会話してれば気が紛れると思うので中庭でわざわざ光学迷彩使って隠れなくても大丈夫になると思うんですよね。

 そうなれば、後は聖女しゅじんこうとの出会いを頑張って演出すれば大体の問題はクリアしたも同然になります。

 お互い顔がバチクソ好みって前提があるので出会っちゃえばもう大丈夫でしょう。

 

 「出会わないこと」がルート分岐の条件なので、最悪私が突っ走って聖女しゅじんこうを引っ張ってくればなんとかなるはずです。

 ……あ、そうそう。

 主人公の魔法は聖女という呼び方からも簡単に連想できるよくある回復魔法です。

 しかも、自然回復力を高める とかじゃなくて概念的な《《傷を治す》》魔法なので火傷痕でも時間をかければ最終的になんとか出来ます。

 寓話霊装メルヒェンの方はルートによって違うので、この場合どうなるかちょっとわかりませんね。

 個人的には、ネタ成分たっぷりの《《お菓子の家》》辺りを引いてくれると嬉しいんですが。


 ……あと、どうでもいい話過ぎて忘れてましたが。

 ナレーシ王、3月の時点で3敗目を喫してしまっていて、誰から弾劾決闘を受けてもしょうがない状態になってます。

 まあ、聖女しゅじんこうかヒロインの誰かに倒される宿命なのでしょうがない感じですね。

 本人的には、流石にこの流れだと暗殺とかされちゃうので王位譲っちゃおうって感じになってるんですけど……。

 ……譲る先が作中のクズ男トップ2であるのが悪い。


 「メリー!明日着ていくドレスはどれがいいかしら?わたくし、これがいいと思いますの!」

 そう言ってお嬢様がドヤ顔で抱きしめているのは……。

 「ネイキッドドレスじゃないですか!そんなの裸と変わりませんよ!却下!却下です!そもそも4月頭にそんなドレス着てたら寒くて動けなくなりますよ!?……ただでさえルテは寒がりで私にくっついてばっかりなんですから」

 流石に、あの前かがみしただけで全部ぼろんする系のドレスはダメに決まってるでしょう!しかもほぼスケスケだし!

 アズー◯レーン(エロゲー)じゃないんですよ!?

 

 「それにルテ?私、色違いのお揃いにしませんかっていいましたよね?私にソレを着て人前に出ろって言うんです?」

 「む……、そう言われると嫌ですの。メリーの肌はみだりに晒しちゃだめですの!」

 ……なんで自分は良くて私はダメな判定なんでしょうねこのお嬢様。

 「じゃあえっと……、むぅ。わたくしはちょっと脱ぎたい。でもメリーの肌はあんまり他の人に見せたくない……となると、うん、ここはわたくしが我慢する所ですの!」

 

 しかし、ドレスですかぁ……。

 正直、文化的な理由で貴族っぽい生活をしているとは言えドレスなんて滅多に着ないんですよね。

 だってほら、めんどくさいでしょう?

 ルテは脱ぎまくってて普段着なんて概念が無いのはともかくとして、このシーズンの私の部屋着なんてトレーナーに褞袍どてらですからね。

 こたつも輸入してもらいましたが、3月末に泣く泣く収納してお別れしました。

 また来年会おうね!絶対だよ!

 ……ホントはもうちょっと出していたかったんですが、くつろいでいる私の隣に寒い寒いと言いながら入って抱きついてくる銀髪ツインテ美少女にこれ以上耐えられそうにないので封印しました。

 いい感じに育って女性的なぼでーになってきたルテが、その、やべーんですよ。

 

 あ、なお私の方はびっくりするぐらい胸部装甲が充実してます。

 前世では知りませんでしたが、これこんなに邪魔なんですね……。

 やーらけーのは確かなんですが、ルテも頻繁に埋もれに来るので朝とか重くて目が覚めちゃうんですよ。

 猫ですかお嬢様?


 「じゃあえっと、これにしたいですの!」

 で、最終的にルテが選んだのが……。

 「白ゴスと黒ゴスっすか……。どちらがどちらを?というか胸の辺りを見るに黒がルテで白が私ですね」

 「どこかで着られないかなって思って勝手に注文してましたの!」

 いやまあ、公爵家扱いだけあって生活費(ぜいきん)は沢山投入されてるのでそれぐらいの無駄遣いは平気なんですけどね。

 なにせ月1ぐらいの頻度で命をかける人権無視職ですから。相応の生活が出来ないと誰もやりませんので!

 貴族は辛いよ、トラジローなんちゃらかんちゃらですね。


 で、折角なので衣装合わせ。

 いい感じにアクセも2つずつ揃えてあってお揃い。

 あ、こういう工夫はどうですかね?

 「ルテ、このチェーンブレスレット、花眼に引っ掛けたらかっこいいと思いません?」

 「流石メリーですの!お願いしますの!」

 ……うん、こちらの世界ではデザイン以外の意味がすっかり薄れてしまった十字架ですが、天使と堕天使のハーフなルテにはとても似合っていますね!

 「ルテ、とても可愛いですよ」

 「ふふっ、メリーもとてもとてもキレイですの!」


 これで装備は完璧、フラグを折る準備もまあよし。

 それでは!

 いざ、王城へ乗り込みましょう!



☆★☆★☆★☆


だから、アズレンはエロゲーじゃないって!

……と、説得力のない一言は置いといて。あ、作者はシェフィールド推しです。

ネイキッドドレス セントルイスで検索するとリシェルテ様が着ようとしたドレスが出てきます。

まあ、ゴスロリペアルックになりましたが。


ということで、次回は閲兵式と書いてデビュタントと読ませる登城回です。

物騒ですね!

更新予定は6月17日20時。

どうかよろしくお願いします。


次の更新が楽しみだと思われた方は、良いねコメント★拡散等で応援していただけるとありがたいです。

よろしくお願いします。




最新話までお読みいただき、感謝致します。


このお話を少しでもおもしろいと思ってくださった方は、


・「★で称える」の+をお好みの回数押して「★」で評価


もしくは


・作品フォロー


等の方法で、応援していただけると励みになります。



どうかよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ