↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エレメンタルワールドⅡ~波~  作者: 双矢光風∞a
第6章「吸血鬼大戦」年代不明

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
107/111

第107話「転・原作の式と作画の質」★

 記録知らずの24番神社。

 ここを拠点として設置し、しばし休憩するメンバー。で、現状のまとめをすることにする。


「じゃ、まず武装色と覇王色の違いを理解・分析するぞ」

「内界と外界で観測される力の違いだね」

 姫が指針を示し、桃花がそれに乗る。


「解ってる範囲だと、武装色は鉛筆作画で覇王色はGペンの作画だ。簡単に言うとな」


「私たちは物に宿る物理法則に着眼点を持って、手に持つツール、鉛筆、Gペン、ペンタブで物理法則が違うと思った。でもそれじゃあデジタル作画でも〈円高〉が止まらなかった説明がつかない」

 物理法則的な説明なら物理作画は筆跡が実際に残るから円高になる、なら解るのだが、デジタル作画時の2010年代でも止まる気配は見せなかった。ついでに2012年代のシャーペン漫画も2010年代に勝てた説明も微妙に違う。

「つまりツール〈持ち物〉は関係ない、天と地、鉛筆とノートは関係ない、手は関係ない事になる」

 魔術的に考えても手は関係ないらしい、では何が関係あるのか?


「答えは美術だ、そして作画だ。原作と作画の仕事関係しか違いが無い」

 つまり職業による分類。

 だから原作がキーボード、ペンタブ、鉛筆やノートを使おうと原作サイドの範囲内で収まり円安になり。

 作画時に鉛筆、Gペン、ペンタブの物理法則が違おうと絵は絵、話は話として処理された。または皆はそう思った。


 同じ土俵という盤面で時代によりツールが違うと別々の物理法則が働くので〈同じ条件で戦う〉のが大前提にあるのが古風な将棋的ゲームシーンでの場合だ。だが、姫は古風も最新も好きだし、何より売れる作品を作りたかった事から商業用のゲームをイメージしていたのが大きなギャップを生んだ。

 何百年も変わらないゲーム作風、つまりバージョンアップがない完成されきった将棋やチェスのゲームの場合、この戦法が当てはまるが。バージョンアップをする、最新式の戦術が毎月現れるゲームを姫は想像していたことにより、神のゲームの歪みとして蓄積された。


 ……そもそも、姫自身はまだ発表もしているつもりがなかったゲーム、〈EWⅠ〉の盤面がある意味流出していたこともあり、その棋譜で世界が構築されていた以上。修正が必要であった。

 ……つまり、作品としての速度は小説家の方が速いのだが。世界的に見れば漫画家の方が標準語で圧倒的に不利だった。

 いくら文字で修正を入れても全く世の中が変わらなかったのはこのためである。〈元ネタ原作者が理解していなかったのも大きいが〉。


「つまり、文字からネームまでは原作サイドで円安に進み。下書きからカラー完成原稿までが作画サイドの力関係。ワンピだと武装色と覇王色のまとえる射程範囲って事?」

「まあわしらはわしらでの内界でその専門用語を考えないといけないがそういう意味じゃな。ちなみに力場は基本1対1だ、ギャラ半分だしな、現実世界でも給料関係でここはかなりモメる。違うのは順番、スピードの違いという1点だけじゃ」


 内界であるEWでは心氣の話として実践したが、今ではタイプに統合されてしまった。ここは別に考えないといけない。

 パット見た感じ武装色の上位互換が覇王色に見えるが。それは順番の話で原作ネームが無いと作画には入れない。


 つまり武装色を纏った状態で更に覇王色を上に重ねて纏う感じじゃないと土台がグラついて安定しないという意味だった。


 手に持っているGペンだけしか効果が無いと思ったがペンタブでも効果はある、物理型と特殊型の違いはあるが両方共通していることは作画・つまり絵や漫画であるということだ。持っているツールが違っていても覇王色は発動する。

 AIでは試したことは無いが、作画として完成原稿に〈商業誌でOKが出た場合のみ〉掲載出来るのならその力場も発生するかもしれない。だが今のところ今の時期じゃない。


「つまり咲ちゃんは原作9割、作画1割みたいな?」

「たぶんそう、戦空だと原作1割、作画9割みたいな」

 両方の力場が無いとダメだ、特にネームという設計図がないと長時間の作画作業は難しい。今こうやって文字のみを書いているから円安に力場が動いていると解っていても作画の力場に持っていけないのがもどかしい。


「あとはイラストを書いて円高に進めば成功なんじゃが……解ってると思うがそれで調子にのって長時間作画だけをすればまた〈やり過ぎ〉になる」

 また全盛期の力に戻るのは結構だが、それで円高になりすぎて家族を追い込んで結婚指輪を売るほど追い込む事になった本末転倒だ。

 だから原作を書きすぎず、作画も描きすぎず、緩やかに作画量を、円高にする感じじゃないといけない。いきなり急降下したら皆がパニックになる。


 現状、毎日5時間作画作業は可能だし、まだ若いから全然出来るのだが。それを休日なしの休まず5時間を永続的に続けるとやはりやり過ぎに繋がるのでせいぜいMAX作画4時間だろう。文字やネームも同じ、今度は逆の円安から円高の力場が働く。

 覇王色は普通コントロールできない、周りの関係ない人間にも影響範囲が及ぶ。


「で、内界ではなんて名称にする? 元ネタは原作と作画で解った。でも光闇、表裏、太陽と月、天と地だとほとんど陰陽5行論の最果ての軍勢と被る」

 つまりこの手の使い方はもう先約があるということだろう。


 原作と作画、アルカナとマテリア、設計図と具現陣、〈式と質〉と言った所だろう。

「まどろっこし、原作は式、作画は質でいいよ。式5質5みたいなニュアンスで使うんでしょ?」

「だな、それでいいや。式と質」

 ということでまとまった。


 《四獣王、ルート、レイヤー、オブザーバー、オズを観測しました! バトルに入りますか?》


 ここで変なアイコンが出てきた、最近は混乱の解消に全力を注いできたが、だいぶまともになってきたのでバトルで〈遊ぶ〉余裕が生まれて来たらしい。

「4体同時に出てきたか、誰が相手をする?」

 GM姫はゲーム進行をする。一応この大陸の四獣王なのでかなり強い。EWⅠではゴッドジーラ並に強いのが4体出てきた事になる。

 つまり巨大な怪獣だ。全長は岩山以上にデカい。


 桃花に無理に頑張ろうとするがGM姫が止める。

「やめとけやめとけ、お前の精神状態今それどころじゃないだろ? もうちょっと落ち着いてから遊べ。今回の四獣王は放置じゃ」

 口では出していないが、やはり桃花の父親が亡くなったことが相当応えていたようである。夜な夜な泣いているのが目に浮かぶ……。一応物語上では死後、転生して天上院咲の居る放課後クラブに席を置いているが、桃花自身がどう扱っていいか判らない、不安定な状態だった。


「……まああんたが仮にお祖父ちゃんの魂が乗り移っていたとしても……子供の頃の記憶がなさ過ぎて何とも言えないんだけど……」

 桃花が物心付く前、青春の初めあたりで亡くなってしまった桃花のお祖父ちゃんの魂が、ミュウ=天上院姫に守り神として乗り移っているのなら神話としての話は意味は解るが。

 ……まあそれはそれ、物語は物語、神話は神話、これはコレである。


 ラスボスになりたいのはミュウの夢であり、それをお祖父ちゃんの魂が任されたいと願っているのとは……桃花にとってはまた別問題である。

「まあここまで来てあんたとの接し方は変わらないと思うけど……」


 仮にお祖父ちゃんの魂遺伝子を持っていたとして、そこから自我を形成して成長したのは天上院姫だ、体質という設計図はどうあれそこから自分で成長したのは姫自身だ。今ではすっかり自我がある。

 キャラとして、姫の性格は姫の性格なのでそれで良いが……問題は父の魂遺伝子を持ったキャラとしての自我を持っていない湘南四空の方である。

 ……おぼろげなイメージとして、射程距離&時間的距離を無視して愛のゲンコツをして来そうではある……。


 つまるとこと、誰かが覚えていてくれればそこに我々は居る……という魂の問題なのだろう。


 そんなこんなで記録知らずの24番神社らへんに生息していた四獣王のタイプがこちら。


 名前、タツ・ルート

 タイプ、賢術、時空。

 解説、分岐点の始まりから終わりまで、同時に存在している。


 名前、タツ・レイヤー

 タイプ、賢術、運動量。

 解説、次元の最下層から最上層まで同時に存在している。


 名前、タツ・オブザーバー

 タイプ、賢術、普通。

 解説、最初と最後の観測者が同時に存在している。


 名前、タツ・オズ

 タイプ、賢術、結界。

 解説、無限に広がる世界を0と1の元点に戻す。

挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。