↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エレメンタルワールドⅡ~波~  作者: 双矢光風∞a
第6章「吸血鬼大戦」年代不明

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
106/111

第106話「承・記録知らずの24番神社」

「やらかしの授業をします、授業ってことなので私が先生をします、今回は為替の授業です」

「はい……」

「はい……」

 湘南桃花先生が桜愛夜鈴と天上院咲にドル円で実際に起った授業をする事になった。


「ドル円でコレってことは、世界規模で見たらもっと色んな影響力があったんだろうけど。今回は数値がよく目に見えて残ってる歴史的事実の事実確認ね?」

 まずはフルアナログ時代。

「認識なかっただろうけど、えっとヒルドからスズちゃんまでの最初から最後、2005年から2012年の話をします。色々あったけど〈本気で漫画を描いてた時期〉と簡単に解釈しますね」

 ドル円相場を見ると、それはもう右肩下がりをしている……。


「あんたたちに解説すると、これはアメリカのドルがバカ安くなって、円がバカ高くなったって意味ね。約ドル円122円から約75円まで下げられる力を持っているという意味です。これは〈漫画バカ〉の典型例です」

 一応、日本とアメリカだけを見た数値だということも桃花は補足しておく。


「次に咲の時代。2018年から2026年現在までを見ます。ここはデジタルのみの力場になっているのでドル円相場が逆転しています。〈小説アホ〉です、ドル円相場、約109円から160円まで上げまくってます。この区切りがちょうどいいので、漫画に全力だった時期と小説に全力だった時期がこれで計算できます。漫画に全力だった時期は45円差、小説に全力だった時期は51円差、これは自覚ない無知状態の時ね。つまり圧力がありながらも力み続けたら、小説だろうと漫画だろうと上下約40円幅は上げ下げ自由自在という自覚を、まず皆さん持ってください。これは〈やり過ぎ〉です」


「はい……」

「はい……」

 間接的に当事者の夜鈴と咲は反省する……。


 桃花先生も反省しつつ、漫画ルートと小説ルートに説明する。

「つまり、無知の本能で全力を出し続けた場合。±60兆円自分の力で吹き飛ばす力を手に持っている事をまず自覚してください」

「はい……」

「はい……」


 天上院姫も一応フォローをだす。

「まーバカの一つ覚えで、コレしか出来なかった。というのも有るが……やり過ぎって事じゃろうな」

 とりあえず漫画と小説で上下逆の力場的圧力がかかっていることは解った2人とクラスメイト。


「てことは今の状況は……」

 咲は恐る恐る口にする、これは自分の存在を否定するようなものだったからだ。

「まー小説書きすぎだよね、上がりすぎ。漫画描かないと下がらない、かと言って、描きすぎると下がりすぎる」

 微妙な塩梅だったが、上にも下にも極端だと言うことはよく解った。


「ちなみに理想の状況ってどういう感じですか? 小説と漫画で出来ることが違うということですか?」

 夜鈴が漫画の重要性を誇示しつつも、平均点を取ろうとする。

 とりあえず手に持つツール、鉛筆とキーボードで別の物理法則が働いていることは解った。


「まー〈予知意識〉の件もあるし、小説書きたいなら辞めなくて良いけど、ネームを優先して書き殴ればやり過ぎな値動きは少しは冷えるかな……とりあえずネームを意識して、ネームを書き殴れば少しは冷えると思う」

 桃花的にはこの時点を〈FX漫画小説元年〉にしたいぐらいの転換点だった。2026年9月のことである。


 予知意識とは、未来予知と似ていて、未来の〈意識〉そのものの事。無意識とか雑念、妄想はよくあるが。その体質故に未来のイメージをすると実現してしまうので。本当に叶えたいイメージ以外の雑念は自動的に剪定、意識の刈り取りが行われる現象である。

 桃花はFXをやっちゃいけないと勘違いをしたが。実際は実行した成果物を邪魔したいのではなく。実行に必要ない雑念を刈り取りたかった。というのが真の目的である。

 FXや為替、経済市場は過去は事実で、未来の予測から利益を得ようという学問である。

 スケジュールがどうしても上手くいかない時のように。


 未来のドル円相場の予想値段が当たってしまったら困る、というノストラダムスの大予言みたいな事象が起こり。それをリミッツは止めていた。

 だから、積立貯金を止めたかった訳ではなく。未来の金額設定の予知実現を意識刈り取りたかった訳である。


 そこに〈量子論と熱力学〉が何故か加わり。ドル円相場の上下幅というやり過ぎに繋がった。


◇


 そんなこんなでテクテク歩いていたら。見たこと有る、または懐かしい、または久しぶりに心がそこに行き着いた。今回は自覚ありだ。

 元ネタは自分だと知った上で、無自覚ではなく自覚ありで〈その神社〉に辿り着いた。

「うっわなっつ……!!」

 古すぎて懐かしすぎて発せられる湘南桃花の感想は、その〈人生〉から始まりの記憶を引き継いでいるからこその懐かしさである。

 桃花の魂的な時系列では、2002年から2026年なので、約24年ぶりにこの神社に自覚ありで辿り着いたことになる。

 ……まあEWⅠでもこの神社は使ったが、あの時は無自覚だ。


「うっわー、まだ始まってすらいない場所じゃん……」

 宇宙創生から現在に至るまでの記憶を保持している三位一体の神様は、〈物語〉的な意味でその場所を天上院姫の中のミュウは懐かしく思う。始まりのノートを見つめていた。


「あれ? ここブロードの家じゃん」

 さっきからまどろみ状態だった信条戦空〈リクション=S=リスク〉は、素直に最初からあったその神社の正確な記憶を保持していた。

 記憶も思い出も情報も、その不出来さも含めて、全く〈変わっていなかった〉。


 桃花先生は、正確に今のこの神社の情報を経験という記憶から引っ張り出した。

「たぶん、スズちゃんみたいに。鈴の音色とか出さない。全く自己主張も特徴的情報も無かったから、埋もれちゃって見つからなかったので。だから迷った」

 簡単に言うと、個性が何もない、無個性な何の情報もない。ただの神社、という単語だけだったせいで。ひっそり忘れ去られたのだろうことは解った。

「ふむ……私が説明しても良いんだけど。ここは姫ちゃんゲーム進行して」


 観測して、プレイヤーに情報を与えるのはGMである姫だろうと思い。その語り手を姫に任せた。

「ふむ、では真実としてのプラス保証で描写する。+ここはブロードの家である神社。人から忘れ去られるほど古くなっており、雑草など手入れがされていない。唯一確かなのは、この場所という記憶を形づくっている設計図は、東京アンダーグラウンド神社をモデルにして作られた神社だ。という事実だけだった。それ以外の言語的情報は何もなく、イメージの中でしか存在せず、視覚的にも情報は何もない。または風化した。……今はだが+」

 ゲームとして挑むのならマイナス保証なのだが。なまじ現実に根づき過ぎて本当に外界で存在しそうなので真実として描写することにする。実際24年間再発見されるまで一度も消えていない訳だし。


「モデルってことはアンダーグラウンドと同じ神社? それとも別の神社?」

「+著作権的に微妙だから。設計図は同じだが別の建造物じゃ。そして湘南桃花の体感時間で約24年間で世界を1周した。地球一周じゃなくて世界1周な。一杯冒険したしマルチバースも含まれる。座標0地点としてはコレ以上の場所は無いかもしれない+」


 心の中心点は桃花や戦空の心臓かもしれないし、世界の始まりの場所としては風の精霊ヒルドの場所が始まりかもしれない。

 ……となるとこの神社の始まりの場所としての立ち位置は? あと最果ての島のほうが古いからあっちとの接合性は?


「んん~~、忘れられるぐらい古いから……+ヒルドの世界観の街の中の旧中心街って立ち位置かもな。街が発展して使われなくなったとかそんなの。なお時系列的には最果ての島、古の王国、この神社、ヒルドの街、になる。その先の未来で始まりの街ライデン+」

 時系列的にはそれで良いのだが、0地点拠点が多すぎるので、普通に番号を次へ進めたほうが良いと思った桃花。とは言え1周してるのも確かなので……。

「えっと、せめて神社の名前を決めてくれ……出来れば番号も」

 名前は解るのだが、番号に抵抗のある桃花だが。やっぱり番号がないと誤植になる確率や、表記ズレする確率は上がるので、理系だろうが文系だろうがやっぱり数字は欲しかった。


「そういえば名前さえも決めて無かったか……えーっとズレて欲しくないって意味なら。24年間で1周したって意味で番号は24。名前は……」

 ゲームマスターしか内側から命名出来ないのが難点だった。逆にそれだけ防衛壁が強固だという証なのだが。


「リスクとスズ関係じゃなくてブロードとレイシャ関係か……んん~~」

 天上院姫は理屈じゃなく直感で決めた。

「うん! +ここは〈記録知らずの24番神社〉、これで行こう!+」

 記憶には確かにあったが、記録がなさ過ぎて忘れ去られた思い出だけの場所、記録することをただ忘れ去られ、長い月日で思い出された神社。ここらへんのセルフイメージのバックアップは、フェイトとかが持ってそうな感覚はなんとなくある。


「とりあえずここを拠点とする! わたしはこれでターンエンド!」

 誰に言うでも無く、姫は世界種クールマに語りかけた。

「なー!!」

 クールマも嬉しそうである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。