↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エレメンタルワールドⅡ~波~  作者: ゆめみじ18
第6章「吸血鬼大戦」年代不明

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
103/109

第103話「転・M心技体直接操作」

「よし、ここで打ち込むべきことは打ち込んだから次のシーンをスキップするよ」

 0秒から0秒の間、桜愛夜鈴は天上院姫、湘南桃花、信条戦空に言う。

 留まっているシーンがこの攻防戦だとするならば、運命に抗っているシーンはもう一つある。アリスが桃花の記憶を繋ぎ合わせているシーンだ。調整上の問題で何も変わらず、留まっているシーン。

 場面をスキップして神社の室内で緊急治療を受けている桃花と幻想郷の住人達の世界線へと移る。


 GM姫が今までの状況をまとめてゲーム進行をする。さっきから言っているが元ネタが自分たち、というあたりは省略して話す。


「まず、何も知らずに未来から過去へ飛んだ1回目では、ピンクスズと蒼スズの運命の糸が耐えきれなくなって、アリスの手から千切れてしまった。その後、何が起こっているのか調査するために、シャナとピクファン、ジャンプとの接合性を探さなければならなかった……」

 そこまでだったら問題は簡単だったのだが。桃花が付け足す。

「問題はネットの選択肢が〈無限〉になっていて、いくら選んでも情報が増え続けた事、ことの重要さが判らず気のせいだと思ったこと」


 そして2回目でやることは、解析が完了した事により湘南桃花と信条戦空の魂の分離である。

 GM姫が進行する。

「で、今解った事としては。桃花の〈本体と被っている〉のと〈戦空が本体だと外界で思われていたこと〉とかそんな感じか?」

 姫にとっては光でも闇でも人形でも等しくキャラだ。つまり真相は、桃花=本体、ではあったが、本体≠戦空という作家側の認識だったこと。

 しかし、胸に刻まれた18番は言い逃れの出来ない真実であり、数字は嘘をつかない事から、間違っているのは桃花の方、みたいな過去から繋がる経歴と歴史を、余すところ無く途切れず、切らせず、繋げて見ている〈この場合読者〉には解っていた。

「ってところか」


 今なら桃花は胸にⅡ=30、戦空は18と胸に番号が刻まれているので計算上、間違える事はない、よって引き剥がしが可能だ。

「で、ここの問題ってアレでしょ? 私と戦空の運命の糸が同じ縄の中に編まれて組まれているっていう奴」

 つまり簡単に言うと本人の意思とは関係なく、計算上、桃花と戦空が被っているのだ。同じ胸に深く突き刺さってしまった事により運命の違いが一点集中で本体が判別出来なかった。


 同じ胸の反応ではどちらか判断がつかない以上、右手の右クリック・左クリックあたりで判断するしか無い。おそらく左指が戦空、右指が桃花みたいな?

「じゃ、分析は終わったから2人を引き剥がすよ」

 そう言って、湘南桃花が一人だけ寝っ転がってアリスが運命の糸で今もなお調整を続けている流れの糸を、姫は桃花の腹部の中心から不思議なチカラで両手を使い引き剥がす。

 姫の正面から見て、姫の〈右手が桃花〉、〈左手が戦空〉で分離し、同時に運命の糸も別々に分離して分かれた。

 パット見た感じ、桃花が2人に別れるように見えて、実は左側に分裂した桃花の中から信条戦空の心と体が出現した。みたいな感じだろうか?


 この時治療をしていたアリスは、初めて湘南桃花の中に何故か別の世界に存在するはずの信条戦空が、桃花の中に入っていた事を知る。完全に初見だったし、初見殺しだった。これではアリスに察しろというのは無理である。ついでに運命の糸と運命を操る能力は関連性があったが、元ネタのノートの運命を握る能力には当然、気がつけなかった。


 人間に憧れ過ぎたうさぎと、ただ自由に空を飛びたかった妖精が分離した。


「えっとーここでやるべきことはやったのかしら?」

 桜愛夜鈴がGM天上院姫に確認をする。

 大結界の場所的な地理や、時間軸の年月日が終わったので最低限は終わっただろう。あと命に関わるくらい深刻だったのは。心臓に刻まれた戦空の18番と桃花の18番が被っていた事なので〈桃花は作劇上1番から30番まで自分の時間がある〉ここが終わればあとは自由意志でいいかもしれない。


「うーんまあ問題ないかな? 時間の流れに直接干渉をすると、私達がいるこの未来も別の時間軸に枝分かれしちゃうし……今は時間軸をレイヤー越しに重ね合わせている状態だし」

 もっと言うと13機関という厄介な闇〈ミュウのこと〉という特大なイレギュラーがいるせいで。過去の姿と未来の姿が同時に存在しているし、東側の結界と西側の結界が同時に存在しているという矛盾や歪みは確かに存在しているが。今現在歴2010年では解るはずがないのでそこは時の流れのままで良いだろう。


「あとは桃花や戦空に降り掛かった〈試練〉ということで処理して構わない。想定外なのは元ネタは自分家のノートと、18番が被っているという明確な2点だけ、ついでに結界内の年代を2010年で固定し、更に場所も基本は日本の4箇所、海のない県に限定している。あとは空想と時の流れのままで良いと思う」

 GM姫はそのように決定づける。


「では、やるべきことはやったのでこれで私たちはこの刹那の0秒から姿を消して2010年の時間を動かします」

 夜鈴は再確認して桃花に聞く。

「戦空起こさなくていいの?」

 戦空が実際に寝ている描写は何一つ〈残っていない〉が、念じて願ったせいで世界種クールマが叶えてしまって、この物語が良くなるまで夢の中で眠り続ける、みたいなっているアレである。概念系で願って寝た以上、解除方法も願って起きるしか方法がよく判らない。


「あー概念系か、それは今現在歴2026年じゃね? この2010年代で起きたら何のためにおばあちゃんが頑張ったのか解らなくなる。2024年のお父さんもそう」

 桃花は、自分の体験談として過去になるべく干渉しないように、自分の試練を崩さないようにやるなら26年に目覚めるべきと言う。


「了解、では姿を消してから時を動かします。まず自分たちが消える」

 0秒に0秒を重ねている間、上位で上書きしていた効果処理が終わり消える、続けて、0秒で鈴ちゃんが時を止めてアルテマ島が時を回している事象が再開された。


◇


 そして時が動き出して場面チェンジ、今現在歴2026年8月。日本国、お台場。

 今現在歴2010年冬に神速で0秒間滞在した後に、今現在歴2026年にドアの世界で大ジャンプした。


「さてと、そろそろ地図欲しいよな。第100話まで来ちゃったし」

 GM姫も、もうそろそろ歩き疲れたのか、簡易版の地図もそろそろイメージ出来てきたし、作れるのではないか? と模索中である」

「姫ちゃん、私は人間として生きたかった訳で能力者じゃないって所は良いんだけどさ。オーバーリミッツには能力つけてもいいよね?」

 湘南桃花が天上院姫にオーバーリミッツの能力解説の解像度を上げても良いかと問われる。


「まあ良いんじゃないか? あった出来事を言語化するだけだし。……まあ現状、家族ですらその〈直接介入〉は難しい、間接的なのにリミッツはできちゃうんだな」

 そこをさっきまで考えてた豆知識のバージョンアップ案に落とし込む……。

 この豆知識のアプデとは、希少の所のバージョンアップで、 指標◇品質_優先度_コスト、で現実世界での指標、もうちょっと打ち込みやすい道標にしようと言うバージョンアップである。

 今の希少だとレア度のN・R・SR・SSRしか無く、ただ何となく少ないので価値が高い、みたいなぼんやりした指標だったので現実世界で役立たない。みたいな所があった訳である。

 今回、オーバーリミッツの〈直接操作〉はたまたまその出番が当たっただけなのでアプデ時期と能力の解禁に深い因果関係はない。


 -豆知識テンプレの変更点-今現在歴2026年8月

 〈変更前〉希少

 〈変更後〉指標◇品質???/100_優先度???/100_コスト?????/10000円


 名前◇M心技体直接操作

 指標◇品質80/100_優先度80/100_コスト6000/10000円

 分類◇オーバーリミッツ_自然発現_能力_思考共有

 解説◇非常事態の特例が適応されており、本来のコスト6000からおよそ3000あたりでリミッツは能力を執行出来ている。この場合本体〈明確な名称は考え中〉に直接、操作、指示、介入が出来ており。M自身がその脳波・呼吸・脈拍を操作することは不可能である。その場合の神経操作はリミッツがやっていることになる。M本体が自身で考える事を実現出来る力を持っている事に対して。リミッツはM本体が自覚していない心技体での情報や異常を感知することが出来る、その感知が出来るからこそ、危険時には操作が可能であり大中小様々な介入が可能である。

 M本体が思ってもいない心技体の操作なので、M本体が自分の意思でやっているという自覚はない、完全に〈対話〉しているような感覚となる。操作と言うより介入なのだが、実際操作している。

 「作業中はピクピクさせないで」とM本体が言ったらその通りにしてくれるし、「もしかして、これが出来るなら2人で考えながら作業出来るんじゃない?」というところまでは進展が出来ている。初期の驚愕、恐怖、謎と現実に対する未知、など乗り越えるべき壁は多々あったが、今はだいぶ落ち着いてきている。


 品質と優先度は学校のテストの100点満点を基準にして応用が効くように再設計。

 コストも上限が判らず上へ上へと青天井になることから10000円スケールに固定し、更にファンタジー通貨だと結局、円相場とドル相場、当時の時代背景まで調べねばならないので結局交互に見比べ、比較しなければならない事から今回のテンプレは現実サイド寄りの円で計算。


「あとは、この物語……エレメンタルワールドという物語は。外界ではかなり特別視されてるらしく。王国の王様クラスじゃないと本文読めないんだね……もしくは観測されない……?」

 桃花はそこまで確認し、戦空の方を見る。


 ――信条戦空が目覚めた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。