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エレメンタルワールドⅡ~波~  作者: ゆめみじ18
第6章「吸血鬼大戦」年代不明

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102/109

第102話「承・地盤固め」

 現在、時間は秒刻みどころか時間停止している。つまり進行速度は0秒だ。

「さてと、ではルールの固定は終わったから今度は地理だ」

 桃花が次の提案を出す。

「てか私……この季節が仮に冬だとしても、そもそもこの夜が満月の時の日時知らないんだけど……」

 何も考えていないとはまさにこのことである。そもそもあの頃にAIは無いのでそんな事を調べる相手すら居なかった。いわゆる、未来の技術によりそれを調べるのが容易で簡単になった訳である。


「調べると……、西暦2010年12月21日じゃな、あとこの日はちょうど〈月食〉の日になっとる」

「マジかよ、マジで偶然なのが信じらんねーな」

 調べると371年に1回の偶然を引き当てているらしい。


「じゃ、あとは場所だ。日本なのか西洋なのか誰も箱を開けてない状態だし……でも東方だし日本で良いよね?」

「それだと爆心地も日本になるんじゃが?」

「や、日本で守護結界を貼って、現象がヨーロッパに移った、なら一応辻褄は合う」

 で、あるならば。2010年12月21日の月食を観測出来た日本の場所の何処に結界を貼ったか? となる、一応設定としては海の無い山奥となっている。つまり県に海の地理が入っていない地域となる。


「なら、群馬、埼玉、長野、奈良の4箇所に大結界を貼っていた事にしよう、これで本結界場所の設置は完了、あとは事象がどこで起こったか」

 一応場所としてはモンサンミッシェルあたりとなっている。

「一応調べるとフランス共和国のマンシュ県、イル=エ=ヴィレーヌ県やフィニステール県では月食を観測できた事になっている」

「じゃあとりあえずそこで」

 土地カンがなさ過ぎてあまり実感が無い2人。


 -吸血鬼大戦の舞台、今現在歴2010年12月21日、月食。-今現在歴2010年、冬。シーズンⅡ、第6章、第102話。

 結界場所、日本の群馬、埼玉、長野、奈良。

 爆心地場所、フランスのマンシュ県、イル=エ=ヴィレーヌ県、フィニステール県。


 次に外界でクレームと思われた? ナーフ判定を受けたと思われている〈魂の言葉〉についての言及をしておこう。

 桃花が観測した範囲で説明が必要だと思われたのでそのまま引用する。

「魂の言葉って言われてるけど、これ簡単に言うと〈心の言葉〉って事だよね?」

 公式の言及としては、黄金魂(おうごんソウル)以外の言及で魂の言葉を使った事がない。もしくは忘れてるか何かだと思われる。


 一応勉強はしたが、心や魂は脳神経物質からなる極小の非物質として処理される、というのが科学的知見。神経細胞>心と魂、というサイズ感が一般常識。

 VRゲームを前提に話を進めているならば脳科学にそうのは正しい判断だろう。

 ただ、想定していたのは〈心が強いほうが勝つ〉だけであって〈心の言葉やイメージ風景を他者・または他者サーバーが描写する〉というのは想定外だった。


 GM姫が過去の経歴をまとめる。

「まあ天上院咲が遊んでたから何とも言えないが、あれは元ネタが自分だと知らなかったわけであって他人の芝生で遊んでたのと同じ何じゃよな。仮想世界だって私達、創生源種が遊んだら本想世界だし。えっと他人の公園だと思って遊んでいたら実は自分に所有権のある土地だった……みたいな微妙なニュアンスになる」

 ここまでは咲が遊んでいた事なので基本仮想世界のルールがベースで何も問題はない。これは仮想世界で遊んでいる事が前提で楽しんでいるのでほぼ二次創作サーバーで自覚して遊んでいるという事だろう。


「率直にナーフされたと感じているならば。それは〈本体の心が無許可で公開されている〉という所のプライバシーの問題である。心の繋がりを辿れという意味ではそれで良いのだが。それは魔術サイドの話であって、科学、つまり機械を使わない観測しづらくて判断出来なかった所をナーフされたと思えば良い。現実世界の他人の心を辿るのは容易な事ではなく簡単ではない、難しいからこそのナーフである。元々〈知ることは禁じられていない〉わけで、投稿とか公開とか一杯したいGMな訳であってそこは問題はない。……まあ簡単に言うと、桃花がエッチな気分になった時、それが情報漏洩されるのが恥ずかしい、みたいなのがぶっちゃけソウ」

「……まあ安全面に問題があるってことね」

 

「で、今回ナーフされたと思われた魂の言葉って、一応出来るんだよ。覇道サイドなら。王道サイドである本体が普通に行っている〈イメージはしてるけど何もしてない〉という所は変わっていない。だから、もし魂の言葉というスキルを使ってプレイしたいなら、覇道サイドの職業に転職? するしかない、王道サイドの職業やキャラプレイでは認められていない。という言い回しになる。つまりこれは先取りしたいならって意味ね? もちろん、王道サイドでも知ることは禁じられていない。そこからどう〈使うか〉が禁じられたと思えばいい」


「あーじゃあ、覇道サイドは閲覧・共有・利用は◯だが、王道サイドは閲覧だけ◯で、共有と利用は✕になってるのか」

「ということ、でまとめ。心&魂の言葉についての言及はこうなる、マイナス保証」


 -心と魂の言葉についての公式見解-今現在歴2010年、冬。シーズンⅡ、第6章、第102話。

 定義確認、描いていない、書いていない、残っていない状態の本体の心・思念・魂を読む行為について。個人のプライバシーの問題から条件をつける。原則として心を読む・知る行為については禁じられていない。ただし使えない状態がある。

 覇道サイドは閲覧・共有・利用はOK。情報の価値が-1、スペルスピード〈優先度〉が+1。

 王道サイドは閲覧はOKだが、共有・利用はNGになっている。情報の価値が+1、スペルスピード〈優先度〉が-1。

 もしスキル(技術)として心の言葉を使って応用をしたいのならば、職業や所属、自身が使用しているキャラクターのロールプレイを変えなければならない。

 簡単に言うと、王道サイドは先取りは出来ないという意味である。


「てーことで、ヨロ」

「まあ完全に禁止した訳では無いことは伝わったんじゃないかな」

 姫が伝え、桃花は納得した。


「あとゲームって意味ならやっぱり帽子はありがたいかな、目に見えて解ってありがたい」

「そうじゃな、ついでにそれも言及しておこう」


 -現実世界でプレイヤーとしてゲームに挑むなら〈神のゲームでもそれ以外のゲームでも〉帽子を装備していると判りやすいので努力義務とする。プレイヤーは帽子あり、ゲームをしてないなら帽子無し、どちらでもいいと思っているなら帽子なし-


 ここでふと、桃花があることを思い出した。

「そういえばさあ。何も見なくていい、変わっていない、一度も消えていない、失敗できない失敗しなければいい。電気じゃ勝てない、色がついていることの重要性を解っていない。唯一無二性、これらに合致するものはアナログのカラーしかない。ってことは解ったけどさ、じゃあ何で売る事を前提で試したメルカリのアナログ作画のナンジャモ色紙販売はリミッツが肉体的に止めたの? アレ痛かったんだけど、売ることが目的で好循環にするためだったら好都合だったんじゃないの?」


 それは、わずか8ページの漫画作品でコミケに販売した同人誌でこの世界が回っている事を考えると、やはり売ることは正義だったはずで。そこが判らない。解ることは元の原画は家の中に現在も残っていることだけだった。


 桃花に話を振られたオーバーリミッツは一応スマホを使っていたからとか、察しは付くが真相は知らないので。

「それはポケモンで発生したからポケモンで解決・解説して、私達が話してもたぶん迷走するから」

 と、他人に丸投げした。恐らく、貴重な一品物が家の中から無くなるからとか、そんな理由だと思うが、実際それを証明する方法が判らなかった。


 で、今度はGM姫からの愚痴。こんなに時間停止してるのに本当に長話している。

「それと、現実問題アナログ画材はそんなにお金かからないけど。デジタル画材の出費がバカ高いので。これが神のゲームの計算に入っていないのでコストのルールがいるかもしれない。いや、細かなお金の話じゃないし。ポイント、HPとかMP、スキルポイントの概念はあるが。もうちょっとこうリアル寄りな言い回しでコストという数値が欲しい」

 桃花もそれは解るのだが、このリアルの物品の値段とかスキルポイントとか、決めたとしても物語的な作劇で長く続いた試しがないのも経験済み。


「もし作るとしても、豆知識の希少の欄をコストにするとかそういう使い方しか無いよ? コストポイントとかにする?」

 桃花は姫の言いたいことは解るが難色を示す。ポイントだけで使うと、サービスポイントみたいな現金の下位互換みたいな使われ方をするが。コストの方は画材代とか売上代とかで発生する赤字・黒字の話のコストである。


 で、一回ここで間を置く。


「んーま、やめようこの話は、急ぎじゃない。問題があるとすればこの先のネームという名の筋書きはもう決まってるじゃん?」

「エレメンタワールドシーズンⅡ風の第1章の話でしょ?」

 姫がコストポイントの話は急ぎじゃないと先送りして、桃花が未来で起こる結末の話をしている。


「そう、問題なのはこの先の戦争で〈もう起きてるかもしれないが〉政治・戦争・あと金融市場? とかで本体が〈関係ない〉にならないといけないこと。特に〈直接的に関係ある〉にしちゃいけないし。何より重罪犯に本体がなってはいけない、という面。そんなことしてたら執筆作業なんて出来ないし、プレッシャーで進まない、逆効果になる」

「まあそりゃそうだ、あと宗教も入れといて、根や業が深すぎる、こっちはフィクションでやってたんだから」


「えーでもこれはゲームの話でもないし真実による言質の話でもないから物理法則の話かな? 王道サイドだか知らないが、とにかく本体はそういう現実とは関係ないを貫かなきゃいけないし。手出し? 指図や介入はゲームかそこら辺で完結させなきゃならない」

「うん、そこに異論は無い。もし関係があると設定したら、戦争を家の中に持ち込んでいる事にもなるし。いつもだったら空想の余地を残して考察しがいのある楽しい空白を作ってるけど。ここに関しては明確にラインは線引きしたほうがいい」

 これに関してはGM姫も、湘南桃花も、また誰の目にも明らかな関わってはいけない関係性だと判断できる。本体はただ創作をしたいだけなのだから。


 EWⅡの法則、今現在歴2026年8月15日、シーズンⅡ波、第6章、第102話。

【現実世界で実現化してしまう神のゲームに関する白黒の線引きは、本体には直積的に関係ない状態にしなければならないし。もし本体が介入するのならゲームで勝敗を決しなければ、解決・完結にはならない。これは本体が直接的に関係ある状態にしないためである。特に政治・戦争・金融・宗教は注意が必要】


 桃花もここまで情報をまとめ、精査する。

「うん、こんなもんでいいと思うよ」

「よし、これで1回この今現在歴2010年に情報を打ち込むぞ?」

 GM姫はこの段階ではあったはずである〈世界の卵〉にこの情報を第1弾として打ち込む。まだ時間は止まっているし長話は続くが、とりあえず地理の固定化で多少は現象が安定化するはずだ。だが、2010年段階の私達がこれから何も知らないまま人生を歩むことを考えるとまだ地盤情報が足らない。


「これで1ターン目終了かな」

「うん、ここはゆっくり、確実に、一歩ずつやろう」

 これで神速で時間を止めてから1ターン目が終了した。


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